この矮小な世界の
ドア付近に立っていたので
わたしは一度この世界から降りねばならない
何を厭うこともない
のちに改めてやってくればよいのだ
しかし入る隙がすでになく
乗り込むことを拒否 ....
稲妻を見た
同じ木の下で
あみだくじの
当たりみたいな形
二人の間に
透明な線路
導かれるのは
初めてなのに
全てを知ったような
低い声が
鼓膜を震わして
こみ上げる ....
違法薬物で逮捕された
俳優が出演した
ドラマや映画を
御蔵入りにしたり
撮り直したりさ
何ムダなことやってんだ!
頭を使え、頭を!
モザイクがあるじゃねえか!
ついでに音声も変えれ ....
新宿通りと靖国通りが
架橋のしたでつながると
青梅街道になるって
平野の川みたいでおもしろいな
あの辺りや
歌舞伎町や新宿X丁目や
都庁まわりが
ひとが住んで ....
すっかり日々は暖かくなり
桜もいよいよ開花間近
なのに私の心は鉛の様
不安と恐怖が波打って
奥底から沸き上がる
(昨夜は凶暴な悪夢に襲われ
汗みどろで目が覚めた)
すっかり日々は ....
子供の頃から私は高い場所が好きだった。
家の中なら、
天井に散らばした星に手が届くロフトベッド、
に、寝ていれば、
リビングの、
話し声が遠くなるから。
床に布団を敷いて寝ると、
柱 ....
とがった先に
やさしくあるわたしの、本質
何度折れても
頑なに再生する、じんせい
歩く足のふとももに
太く根ざす、わたしの信念が
いつか土に帰るときも
刻んできた言葉たちが
生きつづけ ....
あから順にひらがなを思い浮かべて好みのタイプを探していたら〈ね〉か〈ほ〉がいいなと思ったのだけどそれは〈ほね〉になるなと気がついたのでわたし骨がある人が好みらしい。いやストライクゾーン広すぎじゃね全人 ....
貴方に
わかってもらえなくて
初めて
ブロックした親友も
よその道を歩く弟も
私に わかって欲しかったんだと
ただ受け止めて欲しかったんだと
わかった
巡ってきた課題にぞっとした
....
愛郷心が無いわけじゃないけれど
でもどうなんだろう
考える暇も無いままに僕らは出ていく
二度とペンキが塗り替えられることの無い駅前は
剥げて掠れて読めない定休日がずっと並んでいる
読 ....
{引用=時よ止まれ}
未だ少年達が眠る森の奥で
狼達の亡霊が悲愴な遠吠えをあげる
彼らを悲しみのうちに留めてしまったのは
恐らく私の責任なのだろう
瑞々しさを失った庭園は
朽ち ....
自称メディアアーティストの水谷毅は、観客の骨をリアルタイムで映写する作品を発表した。レントゲンを使っているわけではない。骨の像はカメラの入力を基に合成される。観客の動きと骨の動きにタイムラグはほとん ....
新宿が風邪ひいた
ミサイルが国こえた
満潮で重油の匂い立ちこめる
みどり濃き砂利道を墓まで散策
ビジネスの商談
近く死ぬんだと
分かっていても
する商談だ ....
ロウが落ちて
冷めてから固まる
誰かの足跡
みたいな雪国
二度とぶり返す
ことのない炎
身体じゅうで
押さえつけた気持ちは
ストーブの窓に
打ち明けた恋
薪の匂いが ....
じろう、きたろう、いず、きしゅう
ゆうべに、はなごしょ
ごしょ、たいしゅう
いろんなカタチをしております
えど、ふじ、はちや、れんだいじ
つるのこ、よこの、たかせ、はがくし
酸 ....
実を言うと
引退したいのですが
引退すると
今以上に自称詩人が蔓延るので
引退出来ません
無駄な努力だとは分かっています
相手はゴキブリ並みの
生命力と増殖力を誇る自称詩人ですから
で ....
指の動かないピアニストが
ピアノの前に座っている
聞こえる
聞こえる
彼女
宇宙の中の
沈黙になった
無音が聞こえる
弾ける
踊る
僕は
愛している
愛し続ける
ピアニストよ ....
イチゴは緑の
ベレー帽を被り
人が食べる時
捨てられてしまう
さよならの
合図にしては寂しい
私も同じように
帽子を脱いで
ごちそうさまと
伝えたかったから
ジグザグバ ....
春一番 吹けば咲く花 ピンクかな
一句詠みたくなる程度に浮かれています
春だもの
猿だもの
Δゾーンは秘密の花園
絶対領域は不可侵の神域
見えない物を見ようとして
....
皿の為にパンを食う
生きる為に働くようなもんか
違うか。
{引用= 青空が好きです。
}
青空。
あれは欠けてしまった心だ、
心の欠けらなのだ、
重力のようにわたしを惹き、
幼子の瞳のように影を呑むのだ、
どこにも行けないという幻肢 ....
絵とか小説とか漫画とかお笑いとか
およそ表現と名の付くものは全て好きで
あれも良くてこれも良くて
....
平成も終わろうとしている今
全く新しい自称詩投稿サイトを
立ち上げようと思います
投稿資格は
・無職
・貧乏
・馬鹿
・ブス
・独身
・友達いない
・童貞
・ブス
・国語の成績 ....
思い出そうとしたことに
ハシゴをかけて
一緒になって寝てしまった
小さな虫は春を焦って
網戸に張り付き始めた
次の季節も
私は何ひとつ気づかないまま
きれいに折りたたんで
どこかに ....
せっしんするだんさに
ふろんとふぉーくなっぷして
なっぷして
せんじつ
なっぷしすぎてちゃーりんがばして
くうてんするまいしくる
あんよみぎひだりで
ときにどうじに蹴ってじめん
とりあ ....
野菊が 弾く
露の 散弾
衝動に 燃ゆ
火種は 雨
戻れぬ 時に
靴を 埋め
針が さした
五時へ ゆく
はや 暮れぬ
静止を 集め
野菊は いま
一言を 持つ
土 ....
低い電線が空を結ぶ春の通り道
見えない花粉たちのように
子供らは散ってしまって
もう影もない
僕は薄い布団に丸まって
よそよそしく朝を呼吸する
枕元のチョコレートを少しかじって
....
わたしは退化する。蔑まれないと正しさがわからないような、回路をはんだで繋ぎ直し続けている。どこへ、行かなくても靴がないからって愛想笑いを失敗した、かわいそうな女の子を演じるまでもなく窓辺にうずもれてい ....
{引用=(*筆者より――筆者が本フォーラムでの以前のアカウントで投稿した作品はかなりの数になるが、アカウントの抹消に伴ひそれら作品も消去された。細かく言ふと二〇一五年十二月から二〇一七年二月までの間に ....
A
光とパッションで
あい わず ぼおおん
おもわず ぼんぼぼん
三叉路のような枝先に
咲いているのは紙様の花
花の名は みつまたで
なぜだか知らぬが いにしえの人は紙を梳い ....
886 887 888 889 890 891 892 893 894 895 896 897 898 899 900 901 902 903 904 905 906 907 908 909 910 911 912 913 914 915 916 917 918 919 920 921 922 923 924 925 926
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.25sec.