うまれてから
なんにちたったのだろう きょう
うまれた日は だれにもいちどしかないのに
たんじょうびは なぜ
なんどもおとずれるのだろう
あつめるほどに 足りなくなってゆく
ことばのた ....
上手にコミュニケーションがとれないこと。
常に公平な立場ではいられないこと。
自分も他者も完璧にはなれないこと。
ぜんぶひっくるめて、笑えたらいいね。
リズムをとる歯
おどる舌
口びる震えて
言葉は無くて
リズムのうちに
はさむ休止符
打って休んで
消えゆくうた
眠らぬ夜は
すでに過ぎ
覚醒のまま
深みに落ちてく ....
墓場に集まった猫達が
ズージャ語で聞かせてくれる
フォークロア
酒場に集まった犬達は
薄いビールを呑み込んで
叙情的なぬるい息を
メランコリックに吐き散らす
魂をなくした千鳥足ど ....
時雨の後退り
窓が泣くような音がする
時雨の後退り
窓が泣くような音がする
時雨
の
後退り
窓
が
泣く
ような
音
が
する
時雨の後退り窓が泣くような音が ....
永遠はダイヤモンド
じゃないよ
ポケットの中の
白いハンカチが
背筋を伸ばして
指先に当たる
アイロンをかけて
くれたあなたに
出会えたような
手触りを感じ
地図がある ....
あなたのなみだのわけを
いまも思っている
たくさんの傷をかかえて
くもりゆく心に光をあてたから
てらされた街灯の二人の影が
どこにいたってついてくるように、あなたとわたしのま
んなかには
....
九十歳になった
築五十年の家にしがみついて
まだ生きている
妻はもういない
子もいないからもちろん独居老人だ
介護施設には入らない 煙草が吸えないから
死ぬまでこの家にいる
死に方は ....
流れていく
灰色の雲
ゆらゆら揺れる電線の向こう、
流れていく
ゆっくりたしかに
流れていく
そうして着実に時は過ぎ
百万年が過ぎていき
私も君も彼も彼女も
居なくなる
只 ....
車のガラス越し
斜めに深く射し込む夕陽で
季節と時を感じる
昨日の記憶と共に
彼女の部屋の窓辺に
君は今も座って
ビル越しに夕陽を見ているのか
言葉なんかいらない瞳で
街灯に灯 ....
遠い故郷の潮騒の音は望郷のかなた。
神無月の夜の寝苦しさと汗のにおいは、真夏のあこがれの産みの苦しみ。
カモメは港に群れていたが、今では残像さえない。
ゆらゆらの揺れ
新緑、風にざわめいて
ゆるりと季節は移り変わる
未だ生かされて在る
このわたくしは
鬱な心はそのままに
只管打坐、只管打坐
ただ一心に此処に座す
幼年の己、
....
疲労困憊
満身創痍
バナナを一本くれないか
無我夢中
我を忘れて夢のなか
疲れた
アンパンをくれないか
疲労困憊
創意工夫
元気溌剌
オロナミンC
今夜は自惚 ....
ギィ 流されるままに間違った舟
白い半紙を行く
長い髪に 長い髪が絡まる
黒い魚がぷかぷか浮かぶ
白色の部屋 隅に果物とか花 窓の外に桜
なまっ白いカーテンの隙間から
はみ出すどす黒い ....
いつのまに
こんなとおくまで
行っちまってたんだな
すげーよ
わかんねー
なにがなんだか
どんだけ
やりっまくったんだ
逃げるにも
にげらんなくなっちまったのか
や ....
この部屋に
彼女が来るから
二年も前から
ごみ捨てをやめたんだ
壊れたレンジを
山程集めて
一つ壁を作る
ゴミの中に手を突っ込んで
目をつむる
ゆっくりと指を開く
神様に祈 ....
正しい箸の持ち方を知らないままに育ってしまった
正しい箸の持ち方なんてあることさえ知らなかった
その認識皆無だった
正しい箸の持ち方を知らないままに人の親になってしまった
正しい箸の持ち方 ....
午後がすきです
土曜日の午後が好きです
明日は日曜日と思うと余裕ができるから
季節が変わっていくように
土曜の午後は自分次第です
時間の流れを思うままに ....
人格は復讐する
鏡の裏側から
一つの物体に
複数の影
お前は一体何者?
いったいいくつの光があるのか?
答は
そこにある
(30代後半制作?)
狂気こそが真実を知る、あらゆるものが散乱したテーブルの上には、デフラグされた混沌の形跡がある、指先が本当に触れたいのはキーボードではない、その先にある脳味噌の最深部だ、聞け、正常にこだわるのは愚か ....
停留所で涙を拭きながら
バスを待っていたのは平浩二で
バスに乗った後
発車まで涙を堪えていたのが
中島みゆきだ
俺としては
泣かれた方が楽な気がするが
それは人其々
どちらが良いかなん ....
そんなことあるわけないと
昔は気にもしなかったけど
21 mg だけは
計算が合わないという話
それ
今、聞かせてくれ
大丈夫だよと言う
君の言葉に僕は泣いた。
ありがとう
ありがとう
ありがとう
少しでも、不安が取り除かれた
春の暖かい日
哀しみよさようなら
一条の光、
緑の木立に射し込む
それは静かな正午過ぎ
私は独り、イートインで
アイスコーヒーを啜っている
)ゆっくりゆっくり流れる時間が
)いつしかゆるゆる止まり始め
)魂はまたうっ ....
愛の夢
パルマコスに差し上げた
予言の調弦の
灰の
ぬくもり
この人生で後悔はしていない。
特に統合失調症になったこと。
むしろ誇りに思う
精一杯人生を生きた証だと
雲の上には
アオゾラが広がる
それだけで充分じゃないか
あなたの蛇の皮もどきの諦めを
満月の海に見た
あたしの心は
そのとき蒼く静かに燃え盛り
そして今は静かに冷え切っている
透明な風が 冷やしていくのだ
死の匂いのするス ....
あの子に慰めてもらえて
好きになりました
そんな感じ
久しぶり
肉体は疲労して
生きることに懸命ですが
好きになって良かったです
なによりも
....
耳の奥に蝉が棲んでいる
みんみん蝉だ
うるさくてかなわない
一本木が立っている
一本どころじゃない
何本も立っていた
何本の騒ぎじゃない
数えるのもいやになった
林から森になり ....
忘れられない事を
確かめるためだけに
息継ぎを繰り返すのだろう
(葉桜は永遠に葉桜やったわ)
灰に塗れ肺は汚れて骨肉はさらされ血の流れは遠く故郷のくすんだ川面のような在り方しか出来ない ....
872 873 874 875 876 877 878 879 880 881 882 883 884 885 886 887 888 889 890 891 892 893 894 895 896 897 898 899 900 901 902 903 904 905 906 907 908 909 910 911 912
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.22sec.