洗濯物が乾くのを死んだ目をして眺めている男の目が
違う世界を視ているのを私は知っている
夢もハンカチも青もいつか汚れてしまうのを
当たり前に魂が記憶している

向日葵を旗にして歩いていこう
 ....
双子がいた
そっくりの双子がいた
生まれてすぐに二人は別れた
兄は南へ
弟は北へ

二十年後
兄は前向きで明るい青年となった
弟は後向きで暗い青年となった

双子を分けたものは ....
並べたものを
天秤にかける

互いの姿を
認めた上で

違いを見つけるための
プラカード

掲げて歩けば
ついてくる人の

数で負けても
声で勝っている

僕は鼻柱が
 ....
僕のため息、偏西風にのって、飛んでいく。
憂鬱な窒素のかたまり、いとも簡単に渡米する。
旅は
どこまでもいつまでも
途中でした

いく先々で
四苦八苦が犇めいていました
喜怒哀楽も有りました

旅は途中でした
風光明媚は見当たらなくて
路上には
残酷や悲惨が転がって ....
ハチミツを垂らしたような首輪で
繋がっている空を眺めると
どこかで優しい声が聞こえる
月の砂漠に迷い込んでいた

あれが好きとかこれが嫌いとか
輪っかを投げるうちに出会ったから
正面を向 ....
自転車をこいで
急に
思い立って夜の
街中の観覧車を観に行こうと思った

眠れなくても微笑んで
夜の遊びでも
するかな

街も
眠らないのなら



コンビニは
24時間 ....
枯れ葉を踏む
君の横で
声をかけられず

麦わらの蔭から
溢れていた笑顔
遠い日々

いろんな
イベント作れたね

ありがとうの声も
小さくて
聞こえないふり

君は枯れ ....
もはや狂気が正気になっちまって、俺の日常はどす黒い憎悪と底無しの生への渇望の渦だ、時計の針が過ぎてゆく人生を切り刻む、零れ落ちた断面が冷たい床でべたりと嫌な音を立てたそばから腐敗臭を立て始め、毛羽 .... 愛は灯(ともしび)じゃない
儚(はかな)そうにみえて
消えゆく不安、
うらはらに燃えて
消そうと思うと
強くなってゆくばかり

愛は陽炎(かげろう)じゃない
だから捕まえてみたい
思 ....
幸せも度が過ぎれば悲哀に変わるのだろうか 晩秋に咲く秋桜畑に歩み入る幼児は 人の形をした妖精の様に 背に小さな翼を持ち羽ばたくでもなく花と同化して 二度と私の元へは還らぬかに見えた 気づけば走り寄り強 .... 仰向けになって

受け止める光

顔を洗うまで

両手を出して

何度もすくった

言葉を並べて

伝えたいことは

水に映らない

こだまするだけで
世界中のデブを集めて
デブならではの競技
例えば
睡眠時無呼吸イングや
汗出し(常温級)
プラス方向前屈や2F階段上りタイムトライアル
等を東京オリンピック、パラリンピックに
続いてやっ ....
キスをしてはだめ
罪が感染しちゃうから
もちろん君が聞く耳持たないのは
計算済みなんだけどね

どうせ世界は疫病の箱庭で
アタシたちは肩をすくめるしかない
堕落と背徳の口実に満ちた黄昏に ....
この白いワンルームに横たわりながら
夕べの巨大な富士の威容、像を結び
深まる夜陰に、暫し暫し
わたしは帰っていく

雪降る宇宙の孤独へ
安らぐ貴女の子宮へ
心の奥処のフルサトへ

寄 ....
刈り取られた田に
残された稲がある
穂を失くした稲が
何行何列にもなって
整列している

同じ背丈をした
穂を失くした稲たち
穂を支えてきた
立派な茎たち

彼らもまた変化し ....
背を追われ
背に従いて
青い群れのなかをいく

ゆうべ泣いた
白い顔を伏せ

青い群れのなかをいく

なつかしい
あなたの声にも
少年の顔でふりかえることは
もうない

青 ....
磁石が壊れて
引き合わなくなる

背中を向けた
人たちのように

どうしてと何故を
繰り返す前に

プツリと切れた
空の糸が伸びて

雨が降り
石が錆びて
許さない

 ....
羽も 曇のかけらも息苦しく
空の喉から吐き出されている
水平線に生い茂る咳
白く白く渦まく風


動かぬ曇の歯車が
動かぬままに重なりつづけ
やがて月に照らされながら
 ....
この世界は
空間に
時間を加えて
3.5次元だけど

2次元の平面に
閉じこめられた

3.5次元の世界の情報は

ブラックホールの
エントロピーからの
贈りもの

「ホロ ....
うたた寝する夢を見て
いまだ眠りに就くことはできず
外出するでもなく
読む本も見当たらず
チャンネルを二三は代えてはみるけれど
落ち着くことはなく
ホットミルクを用意しても
ため息などつ ....
夜中に辿り着いたのは
君の家への交差点
部屋の灯かりに導かれ
電信柱によじのぼり
電線使って奏でよう
想いをのせたリフレイン
ビンビビビン

変圧されても変わらない
一緒に居たい情熱 ....
アテは無い

行く手には濃霧

今にも降り出しそうな中を

「前に」向かって歩く

昨日も同じだった

「今日」も既に半ば 同じことの繰り返し

明日もきっとそうだろう
 ....
――それはつかの間の夢

知っている けれどやめられない

この透明な翼 捨てられない

飛んでいるのは空ではない



――飛んでいるのは空ではない

知っている けれどやめ ....
空っぽのポッケに突っ込んだ

両の手が凍えている

空っぽのこころに突き刺さる

午後の陽射しが痛い

いつも探しているのは暗闇なの

もぐりこめるところなの

私を隠してくれ ....
{引用=  夜になると訪ねてくるものがある 尾形亀之助}


それは聞いたことのある話だ

よくある事なのだろう



 赤い毛布に{ルビ包=くる}んだ身体を横たえ

 {ルビ泥 ....
木漏れ日がゆらゆらと揺れて
子供達の飛び跳ねる声が木霊して
聖歌隊が通り過ぎる

微睡みの午後三時、

萎び俯く花々は
遥か地平から流れ来る
真っ白な鰯雲の群れたちに
ゆっくりと包み ....
書き溜めたポエムを
彼女たちは読みっこ
恋もしたことないのに
恋のポエムをドキドキしながら
読みっこ

ハノイの広場にて


ソクラテスが恋人と語っている
胸の高鳴りを抑えなが ....
マカロニと申します
ペパロニではなくて
マカロニと申します

身を捩れば無限大の
シンボルにも見えて
メビウス感が増して
深淵な雰囲気だって
醸すことができます

だけど日常は日常 ....
鉛筆が折れて
分かったことは
書き出した言葉じゃ
使えないのよ

僕たちが
会話をする間に
目の前で生まれる
仕草や歌が
スパイスになって
今を生きている

みんな思い出せ
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
破片きみのてを5+19/11/22 21:21
双子mmnkt0+19/11/22 19:51
Versusミナト 螢219/11/22 17:00
渡米クーヘン2+*19/11/22 14:46
呼吸こたきひろし419/11/22 7:07
三日月ミナト 螢219/11/22 6:41
観覧車とコンビニ立見春香619/11/22 3:13
コウヨウ/即興ゴルコンダ参加作品(お題は白さん)足立らどみ119/11/22 1:22
真夜中はマシンガンのビートでホロウ・シカ...019/11/22 0:47
激愛の歌(タイトル仮)足立らどみ019/11/21 22:44
秋桜の中でしょだまさし1+*19/11/21 21:17
騒めきミナト 螢219/11/21 21:13
デブリンピック花形新次219/11/21 21:08
七パーセントの野蛮もとこ3*19/11/21 21:07
フルサト(改訂)ひだかたけし219/11/21 20:59
残された稲mmnkt319/11/21 19:11
朝霞ryou6+19/11/21 16:50
突然ミナト 螢2+19/11/21 15:29
あかり はじまり木立 悟219/11/21 9:44
ホログラフィー回路st519/11/21 4:07
矢の如くにはあらずとて坂本瞳子2*19/11/21 0:51
電線ギターイオン019/11/20 22:45
或る散歩もっぷ0*19/11/20 22:42
或る夢0*19/11/20 22:40
東京ゲーム1*19/11/20 22:38
Nosferatu墨晶4*19/11/20 21:41
夢幻ひだかたけし519/11/20 21:22
恋ごっこナンモナイデ...3*19/11/20 21:04
マカロニ・インフィニティブルース瀬戸...2*19/11/20 21:02
学びミナト 螢2*19/11/20 21:00

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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