世界中の笑顔の全てが、威嚇を起源にしているとは感じられない。
あの子のけらけら笑う姿に、敵がいるとは思えない。
すすきが夜になっても
合唱するのは
自分たちのためだから
発見されるのを
望んでいるわけではない
風吹けば歌う
歌うのは風まかせ
「人間はいいね」
「人間はいいよ」
すすきは歌う
....
SM好きが高じて
死亡事故になったとして
それを罪に問えますか?
打たれたいあなたに
打ちたいわたし
一線を越えるまで
ふたりは幸せの絶頂でした
いえ、透明になっていくあなたも
そ ....
君が笑ってるなら
偽物でいいかと思う
君も偽物だったならばと
あお あお
と子供のように泣いた
その涙も偽物だから
まだよかった
僕のことばが偽物だという
のなら ....
明るい空へ
消えてください
流れ星のように
祈りを囲み
佇む人たちが
待たされている
今宵の雪を
地面に降らすまで
※逆からも読めます
夢中になれる何か一つ、見つかるといいね。
どん兵衛にお湯を注いだことも忘れる程のね。
君の幸せを願うことで不幸になる僕は馬鹿だ
宝石みたいな未来が待っていても泥棒は居る
子守唄のような人生はナイフを渇望している
愛されることで溺れる金槌はどこへ行っても
死んでし ....
雪の森にロウソクが燃える
ゆらゆら揺れる妖精の灯
一人ぼっちの蜘蛛が
針に糸を通して
ふわりと舞う雪を集める
一粒づつ糸にたまっていく
六花のビーズが王冠になる
最後に蜘蛛は糸を ....
神様が与えた唯一の愛の形
愛に逢いたくて花を見て
愛を摘んでは心に生ける
止めないで歌い終わるまで
ネジがすべて逆回転するまで
ほんの少しだけだから
ズボンの人には負けると思った
スカートの裾を広げてみても
立ち位置を示すパラソルの上で
夢を転がす時間を閉じるの
下手クソだったラケットの扱い
これが人なら表しか見ない
悪い癖を抱 ....
極めて良質で純度の高いLOVEと
そうでもないLOVEの度合いを計測する有向なキカイがあらわれたら
世界は大きく揺らぐだろう
もし
そんなキカイがあらわれたら
相当
世界は混乱するだろ ....
一人で歩く浜
吹く風
音も無く
海原と交じるは
蒼穹の深さよ
アロハオエ
アロハオエ
生きることの奇跡
アロハオエ
アロハオエ
遠くの貴方へ
ふぐをもらった
皮がとても硬いので扱いかねていたが
家庭用の鋏で簡単に捌けるらしい
表面の針をぼきぼき折って
力を込めて刃を入れると
驚くほどオレンジ色の肝がこぼれ落ちた
身もガラも肝 ....
口で言うほど幸福にこだわってないよ
とりあえず眼に見えるものしか欲しくないからさ
振り返ればけっこう酷い目に会ってきたな
いちいちそれを文字にしたらきりがないし
思い出したくはないし
....
枕元の書見台のモリッシー、得体の知れない詞に溺れてる、冷たさに心が疲れ果て、隣国のポップソング、インスタントコーヒー…電気毛布の熱…イメージの質は変化する、スタイルは同じでも―装飾物をいくら強調し ....
約束もしていないのに
お互い振り向いたら
どちらかが目を逸らす
穴の空いた僕と
透明な君と
惹かれ合うのは当然だけど
諦めるのも必然
でも探り探りだから
しばらくは一緒にいられ ....
乗り物に与えられた信号で
この街はいつも渋滞している
見えるかい空の高さと同じく
返した言葉がガスに包まれて
色も音もなく消えていく前に
君の背中に矢を放ったんだ
分かるかい翼のな ....
空白の家があった
住人は凍えながら眠り起き
生活をしていた
彼らはそこにいなかったが
いないことが
いることを確かにする
そういう類のものだった
浮浪者が
毎晩
空白の家でコー ....
その膜を破ると
きらきらとこぼれ落ちる
母の痛みがうつくしかった。
ぎゅっと身体を縮める
握りしめられないものを握りしめ
抱きしめられないものを抱きしめる
ささやかな抵抗を繰り返し ....
狂った魚は
おひれはふり
宙に浮かんで
貴女を捜す
浮かぶ女は
何処に此処で
水面を割って
天へと沈む
透明宇宙と地球の真ん中
独 ....
背広を脱いだ父の背中は思いのほか小さく薄かった。
広大な海ではなく、本当は庭先の水溜まりほどだった。
足踏みをしてた昨日の空を
吊り上げた指が時間を解く
小さな結び目の数だけ休み
穴のような満月に落ちると
心に通す糸を増やしたり
交わるたびに染まっていくけれど
寂しさを繋げて鈴にす ....
靴を履いて歩けば靴底がすり減り
車を走らせるとタイヤがすり減る
地面の摩擦で削れるのなら
人間も裸足で歩けば
足がすり減るのかな?
だけども何度も歩いてみても
足は削れないし背も縮まない
....
原子レベルの
量子テレポーテーションが成功して
もうすぐ
小さな物質が
転送できるようになるらしい
まるでSFの世界の
転送装置のような働きも
夢ではなくなるかもしれない
....
月並みなシチリアーノ聴きながら
お月さまのことを想う
名前の無い夜想曲聴きながら
見ること叶わぬ星に願いを
真昼の薄氷に溶け込む今日も
静かに通り抜けて往く
都 ....
朝焼けのそのムコウより
夕日の果てまで行ってみたいな
最後の煌き(きらめき)帰って行くまで
見送っていてあげたいな
追いつくことが出来るなら
夕日について行っ ....
――あの娘(こ)本当は知っていた
自分が何処の子どもかを
知っていてそれで知らぬ振りして
今日まで精一杯誤魔化して
他人も自分も誤魔化して
そうしてお芝居続けていた
....
ギュッとしたい時は突然訪れる
どこにあるのかわからない心の中で
暗闇の中でも
太陽光線の嵐の中でも
心に受けた衝撃で震えだす
考える合理的な脳を揺さぶり
....
投げられた
デモ隊から
投げられた
信念に満ちた火炎瓶が
撃たれた
警官隊から
撃たれた
牽制に満ちた催涙弾が
じりじりと
じりじりと
進む学生たち
ゴ ....
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