見えない入り口に導かれ
水と共に景色を掘る
誰かが歌を歌っている

今は誰もいない孤島に
虫たちの鳴き声だけがなっている
見えない入り口の後ろ姿

触った者 触らない者
誰もが見つめ ....
丸くて赤いクリスマスの飾り
掃除機で吸い込もうとした

それでもなくならなかった
休日や祝日の分だけ
飛行機やホテルのように
予約するものがない

果物も野菜も交換してきて
夜が長く ....
くまは瀕死だった
ぐるりを人間たちにかこまれて、
路上で、濡れて

だいじょうぶですよ
とくまは言おうとした
ひとりで死ぬから、だいじょうぶです

「殺せ」
とだれかが言った ....
毎日をうしろめたい気持ちで生きている。
こめかみを動かしてパンばかり食べている。
「ゆ」という平仮名は魚の形に似ている
銭湯の暖簾は、人がくぐるとはらりと泳ぐ
星も転ばない夜の空には
セーラー服の袖が届かずに
みんなとは違うものが欲しくても
インクを貰った心に描く

レコードを回す針のように
足を広げると世界が続いて
例え転んでもやり直せるから ....
 
 
千葉駅から外房線に乗り南下して
稚内に向かう
どんなに行っても沿線に稚内はない
外房とはそういうところ
風が吹いている

都会なのに美しいジャングルがある
それが稚内
珍し ....
毎日リリースしています
ソフトウェアプログラム
私の顔のアイコンが
関わる人に入り込み
世界中に散らばって
時々勝手に起動する

汗ばむ額の内側や
凍える頬のその奥で
ふとした時を見 ....
リセットをしたくて熱いシャワー浴びても
鏡に映った私はまだだめだ

シャワーを浴びればリセットできると
信じていられたどんなに不運な一日だって

どんなに悲しい夜でさえ
涙を流さ ....
蒼い夜底の真ん中で
白壁の沈黙、ふと途絶え

薄い格子戸開ける女の白手
手招き三度、ゆらゆら揺れる

傷だらけの幼子の抱擁
骨組み晒し、癒されぬまま

格子戸の向こうに開ける界

 ....
優しいだけの空の青、
広がっている 輝雲は流れ

俺は何処へ行くのだろう?
入退院を繰り返し
燃える紅の冬薔薇に
季節はまた一巡し

優しいだけの空の青、
広がっている 応えはなく
 ....
どうにもならないことは知ってるから
意固地になって暴れる
普通に生きてたってどうにもならないから
はみ出してしまう
その先に破滅があって
でもこれまでもずっと破滅を選んできて

僕はもう ....
犬の目は面白い
子供のように純粋な目をしていて
されど立派な獣の目をしている
表面は澄んでいて
奥には燃えるものがある
無邪気で闘気がある
そのくせ臆病だったりする
足し算はできないが馬 ....
半分満ちてる月かしら
半分欠けてる月かしら

半分輝く月かしら
半分隠れた月かしら

あなたの空の半月は
どう呼ばれるのが良いかしら

半分足りない月かしら
半分進んだ月かしら ....
紡いで解いた言葉のように

生まれ変わるならこの胸の中で


まだ熱かった心に手が届き

絵の具みたいに掻き混ぜる時間が

過去は薄くて未来は濃くなる


パレットに乗せた彗星 ....
ぼうっと過ごしている
この午後の一時を

自動車の走行音
黄金に照り輝く瓦
微かに揺れる送電線
何処までも澄み渡る蒼穹

この私が今此処に居ること
息し生きて此処に在ること

) ....
ある男は
大きな島の森の中で
明日を見据える
アマガエルを見つけた

ある男は
夜の無人のバッティングセンターで
白球を捉える
金属バットの音を響かせた

ある男は
絶望的な雨ふ ....
わたしの影を踏んでゆく
数多の足 雑踏
ベタベタに汚れたわたしの
中をえぐる様だと
小さく笑った

まだ大丈夫だ
笑えているから
蕾は萎んではいない
希望とかそういうものじゃなく
 ....
遠い空から辿り着くまで
濾過され磨かれて
六花はダイヤのように輝き
千切れた雲の遺言が透ける
明るく優しく降るようにと
街路樹にセーターのように
街を往く恋人にはもっと
寄り添うよう ....
雪の精に抱かれて
時間を凍らせる
綺麗なまま眠り
誰か来るのを待つ
温かい指先が触れるまで
私を連れて行く勇気がある?
雪の精に誓える?
刺の意味を記した辞書を
雪の下に探せる?
 ....
腕に時計したことがない

ダイナマイトの束、体に巻き付けたことがない
腕に時計をするなんて
それに等しいと思ってしまった

放課後の学校の屋上
飛んだことがない
放課後の黄昏は寂しすぎ ....
もうすぐ生えてくるよ。いまにみてろ。
0+1+0=もうすぐだよ。
ふたつあるお釜が重なって大きな鍋になる。
なるわけないじゃない
ひとつとひとつのお鍋が重なって大きな釜になる。
どんだけ ....
はんてんしたれいしんが
すとらくるして
しとしとして
はなのさきから
でさきまで
こんなふといあめが
ふったことなんてなかったんだよ

ぎゃっこうでよくみえないから
じぶんの、みぎ ....
頭部のない地蔵が地に突き刺さり私は石くれを拾い集めて供えていく。顔は覚えてくれているのか、と問われても元より知らない。けれども手を合わせることだけは遠い昔に習ったし、あの鳥のように歌を供物にしてあの花 .... ひとりぼっちだった
ふたつのかたまり
おとずれて

いつのきせつだって
ここにいるんだと
ないている

白い空
黒い雲
まじりあったら
ときどき灰色

黒い土
白い草
ま ....
バスを待っていると
昨年死んだお父さんが縄をもってやってきた
電車ごっこの相手を探していると言う
せっかくだから車掌をやることにした

もともと小さいお父さんは
死ぬ前にさらに小さくなった ....
花をみつけて
おくれ

水をかけて
あげて

朝になれば
花を

咲かす咲かす
咲かす

花はどこに
いるの

夜の闇で
みえず

罪を知った
世界

眠 ....
マフラーの幅を
広くするたびに
寒さが消えて
世界が歌うの

林檎に耳をつけると
逃げるから
丸噛りの芯を
重ねたまま
倒れなかったら
恋が叶うとか

希望の中に
ほんの少し ....
見たことも聞いたこともなかった
流行語に選ばれて初めて知った
言葉に敏感過ぎるほど敏感なこの俺がだ

改めて意味を調べると
ウエストが
ゴム仕様ではないズボンを
制服として無理矢理
職 ....
みえない場所にいる気がするんだ
おかしいんだ
誰も私のそばにはいないんだよ

いつになく遠くまで見渡せた夜に思った
ああ終わるんだ と

星は一つも見つけられなくて
雲なのか空なのかわ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
見えない入り口moote119/12/5 18:21
年末の詩ミナト 螢119/12/5 17:35
くまは瀕死[group]はるな6+19/12/5 15:41
こめかみクーヘン2*19/12/5 12:28
水宮うみ2*19/12/5 9:22
原点ミナト 螢119/12/5 9:10
稚内たもつ219/12/5 7:27
世界に散らばる私のアイコンイオン1*19/12/4 23:08
バカで愚かでしあわせな夜を、夜を秋葉竹419/12/4 23:03
ひだかたけし219/12/4 22:16
空の青619/12/4 20:49
Devastating waltzopus019/12/4 20:21
mmnkt119/12/4 19:26
半月千波 一也119/12/4 15:50
グラデーションミナト 螢019/12/4 15:20
二階の窓(改訂)ひだかたけし4*19/12/4 12:57
即興詩2「ポエトリー四銃士」服部 剛119/12/4 11:30
瞳に映る様なもの卯月とわ子619/12/4 10:28
六花丘白月1*19/12/4 10:26
冬のバラ119/12/4 10:25
ナイナイ 尽くせないこたきひろし419/12/4 7:04
地上最強の人類アラガイs8*19/12/4 3:15
れいしんすとらくる次代作吾319/12/4 1:38
求めるもの帆場蔵人3*19/12/3 23:02
ノラと雑草にゃんしー219/12/3 22:51
ほくろたもつ819/12/3 22:45
ほら、ここに、いるよ。秋葉竹619/12/3 22:28
林檎の詩ミナト 螢019/12/3 21:03
#kitoo花形新次119/12/3 20:16
待つことしかできない219/12/3 20:01

Home 戻る 最新へ 次へ
767 768 769 770 771 772 773 774 775 776 777 778 779 780 781 782 783 784 785 786 787 788 789 790 791 792 793 794 795 796 797 798 799 800 801 802 803 804 805 806 807 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.3sec.