ぽつぽつ
  ぽつぽつ
 雨が降る

 ぽつぽつ
  ぽつぽつ
 ついた嘘

 車が轢いて
 過去も未来も
 じゃーっと鳴った

 消えて浮かんで
 また消える

 巡 ....
深いクレバスの底をめがけて
落下する白亜のプテラノドン

クレバスは狭く無風だから
翼を広げることができない

風に乗ることができなければ
翼竜は落ちるだけ

深い夜の底の
暗い氷 ....
ぶ厚い雲が空一面に
雨を降らして居座っている
霧深く
ゾンビが車道を横切りそうな
怪しさがある

せっかく怪しいのだから
土の中から死者がもりっと出てきてほしい
ゾンビが畑を彷徨って ....
中村くんとは小学二年のクラス替えのときに出会った
中村くんは絵の天才だった
井の頭公園で学年写生大会があった時に描いた彼の孔雀の絵
僕はそれを観せてもらって圧倒された
画用紙から今にも跳び出し ....
悲しくても
涙を流すこともできず

くやしくても
叫ぶこともできない

誰をうらめばよいのか
問うこともできず

寒々とした
野にさらされている


その積み上げられた姿が
 ....
元気を出せ!と恐喝しないでください。
金を出せ!なんかよりも恐ろしいのです。
{画像=191217132857.jpg}


{引用=
例によって言葉+イラストの組み合わせで詩をつくる試みです。題名も作品のうちになっております。
題名の役割は、昔は単なるラベル、中身の ....
吹雪はやんだ
静寂が深々と夜を沈めている
遠くで
プテラノドンの悲鳴が響く
ただ一度だけかすかに
電車の警笛のふりをして

吹雪の中をどれくらい歩いただろう
自分の足跡を見つけた時
 ....
まがおが交差する
まがおがすれ違う
こころが交差する
こころがすれ違う
まがおが一瞬合う
まがおがすぐそらす
こころが一瞬合う
こころがすぐそらす
えーんえーんが交差する
えーんえー ....
独りでいる
冷たい部屋の板の間で

ニャ、と小さく鳴く
猫も寒いのだろう


ぼくたちの
朝はいつまでも
明るくはならないままで
口の中は
鉄の味がするままで

ふと ....
回転台の壊れたヒーター
この部屋を暗室にしているカーテン

うまい嘘をつく季節風

渡すのか
渡すべきか

この使いきれない肉体を
その本質さえ死なぬ我が魂を
木のぬくもりとは
肌のぬくもりを
奪わないぬくもり
あたためようとしなくとも
しずかにうなずいて
あげればよい
虐待ビジネスというものがあるらしい
自己啓発セミナーにやって来た
頭のイカれた人に
それはあなたが子供の頃に
親から受けた性的虐待のせいだと吹き込んで
親を訴えさせて金をふんだくろうというこ ....
暗い空を
赤いランプを点滅させて
飛行機が飛んでいる
私はそれを地上の片隅で見ている
空をゆく機械鳥
乗客やパイロット
キャビンアテンダント
あんなところにも人がいて
呼吸をしたりして ....
朝が待ち遠しいですか
朝が待ち遠しいですか
コーヒーを飲みすぎましたか
それとも昼寝をしすぎましたか
枕を裏返しましたか
どんな枕がお好みですか
どんな悲鳴がお好みですか
夜には夜の鳥が ....
ドアスコープから外を覗くと、そこには未来。
だとすれば部屋を振り向くと、そこには過去。
なるようになればいいさ

ずっと思ってたことを言った
僕はひどく酔っ払っていて
それが聞き取れない
なんだか自分の言葉は
あんまりに嘘がないので
ちゃんとしてる時じゃないと
理解す ....
冬の光のように暖かいひと。
私の心のページをめくる。
本当の穏やかさに気づかせてくれたひと。

この思いだけで人生に道筋を立てられたら
どんなに素敵だろう。

聖らかで
透明で
希望 ....
ヨラさんは小児麻痺だった
ヨラさんはよく笑った
ヨラさんはそのたび涎を机に垂らした
ヨラさんは頭が良くてクラスでいつも1番だった

僕はヨラさんを笑わせるのが好きだった
僕はヨラさんの涎を ....
妻の嫁入り道具の箪笥の引き出しの奥には
昭和がひっそりと息をしていました

アルバムです
学生時代の集合写真
独身時代のスナップ写真
社員旅行の写真
私の知らない男性と二人で写っていた写 ....
歌手のYさんに似てるって
言われる度に思う
ボクは違法コピーなのかも
相手が有名なだけで終身刑

考え方が課長に似てるって
言われる度に思う
ボクは違法コピーなのかも
相手が有能なだけ ....
毎日数時間の眠りを睡眠と言います
死んでからの眠りを永眠と言います
寝入る瞬間は意識がないのは同じです
眠ている間も意識がないのは同じです
怖がることはありません
悔いることもありません
 ....
けして、色づく
ことのない実りを空が
見下ろしひとつ残らずあおく
透かして終うから
こころ細く磨りへらして研がれた
ひとみは
ぶあつい掌に覆われて、あめが
しずかに、雪に ....
ごめんなさい
逝くという日に
逝く瞬間に

手も握らずに
ほんとうに
ごめんなさい

狭い部屋に
何人いただろうか

逝った瞬間に天井を見上げ
探したよ
どこにいるだろうかと ....
治ることない
そんなこと
誰もが知ってる

墓地を埋め立てる音が
波音のように
寄せては返す

ここは去らねばならぬ

治らないなら
意地を張るのはよそう

昨夜
月夜に
 ....
ふたたび目覚めたときには
世界は様変わりしているだろう
おまえは目を見開いて
そのひとつひとつを心ゆくまで確かめることだろう


進化の過程に
われわれは必要ない
疑似餌を食らった ....
遠くの森のザワメキが
木霊するよな透空に
白雲一つ漂って

微睡みの午後に呑まれいく

遠い遠い感覚が
辺りを静かに支配して
わたしはぼんやり日溜まりで
胡座をかいて座っている

 ....
美しい寝顔に何を置こうか

鼻の高さに届く影を

閉じ込めるまで近くに行き

寝息を感じるだけで

輪郭の間を泳ぐ空気を拾う

この世界の限界ほど

目の前にある青い瞼が散り
 ....
 *

青空ではなく あおそら と
くちびるに纏わる
透けた胎児 月のように

発芽を奥ゆかしくも留め置いた
――エバの種

見上げる大気の透過した青
見下ろす海の反射した青

 ....
まあ
このくらいで
いいでしょう

すべては過ぎ去るもの
衰え朽ちてゆくもの
明日は在るかどうかはわからない

ならば空になれ
鳥になり海を渡れ

繰り返し繰り返す過ちを忘れ去り ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
今朝傘の中でTwoRiv...3*19/12/17 20:38
その叫び声はLucy4*19/12/17 19:22
名物mmnkt2*19/12/17 19:00
中村くん(改訂再録)ひだかたけし5*19/12/17 18:43
怨念をのせた北風st719/12/17 15:33
出せ!クーヘン6*19/12/17 12:58
空の計器[group]ふるる219/12/17 12:52
朝になっても歩き続けるLucy5*19/12/17 6:51
にちじょう木葉 揺119/12/17 0:20
冬の獣秋葉竹919/12/16 21:52
円環ナンモナイデ...11*19/12/16 21:08
木のぽりせつ319/12/16 20:53
商売花形新次219/12/16 19:48
夜空の飛行機mmnkt219/12/16 19:37
眠れない人へやまうちあつ...1*19/12/16 14:54
そこにはクーヘン2*19/12/16 12:27
ooo,ppp/qqq,aaa竜門勇気2*19/12/16 10:39
冬の光杏っ子119/12/16 10:30
ヨラさん(改訂)ひだかたけし4*19/12/16 0:07
昭和に生まれてレイワに死すこたきひろし219/12/15 23:38
違法コピーイオン2*19/12/15 23:32
永眠講座019/12/15 23:31
winter delightむぎのようこ419/12/15 22:55
手も握らず丘白月019/12/15 22:17
サナトリウム119/12/15 22:03
死はない、死はない、知らないホロウ・シカ...4*19/12/15 21:54
透空ひだかたけし219/12/15 20:52
KISSミナト 螢2*19/12/15 20:43
201912第二週詩編ただのみきや6*19/12/15 19:40
結びあおいみつる319/12/15 18:45

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