根拠のない発言で
生活環境を情報汚染し
理論のない閃きで
文化文明を皮肉る
そのクチが
ゴミを巻き散らかしても
そのゴミで喜ぶのもゴミだから
問題はないらしい
テレビに出て高収 ....
ジャズを聞きながら
君に手紙を綴っていたら
知らぬ間にアルファ波が
出ていたらしい
気がつくと
時計の針の30分が
あっという間に過ぎていた
願わくば
退屈で長い1日よりも
....
渋谷・RUBYROOMのカウンターで
白ワインを飲む
今夜は嬉しいことがあったから
先月はここで
赤ワインを飲んだ
この店では月に一度
「SPIRIT」という朗読会が行われ
今夜 ....
きみが恋になったみたいで、
ぼくの心がずっと変。
光を見た
瞼は下ろしたままだったから、それはぼんやりとしていた
遠くの方で地面へとたどり着いたあと
弾けて消えて
あとには朝が残ったようだった
有り金をはたいて
青い鳥を買 ....
弁当屋から出てきた
普通の格好をした普通のおばちゃんが
グレーの軽自動車まで歩いていく
弁当屋から出てきた
作業着にベストを着たおっさんが
仕事用の車まで歩いていく
ただそれだけのことなの ....
10分前に着くつもりが10億光年前に着いちゃった。
可愛い君との待ち合わせに、僕は時空を超えちゃった。
喉にやまびこが届かなくなって
トンネルの前を近道するよ
錠剤みたいな苦さも持たずに
ミントのトローチ優しく積もり
熱で溶けたのか舌で溶けたのか
喉が帽子を脱ぐまで舐めていた
挨拶ができるよ ....
ズボンの下にスカートの下に
ヒトは何でパンツを穿くんだ
そしてせっかく穿いたパンツを
何で脱ぐんだ
ズボンの下にスカートの下に
あるパーツは
そんなに特別なのか
そこは
凹凸の ....
ねえ
もうこの声は届かないのでしょうか?
無機質なメールだけが貴方の存在を教えてくれた
もう
冷たい文章もいくら待っても届かないんですね
わたしの指先も冷えていきます
ねえ
不自由な ....
娘よ
お前の遺伝子に
私の劣性が伝わらないかと危惧していた
訳じゃない
そんな事気にかける余裕なんてなかったよ
私は働く事に必死だったんだ
働く事で得られる生活の糧
そこから涌き ....
どんな恋愛も
ドラマのよう
魅力的な出来事が
重なるようにして
目の前に現れる
ドラマで見たような情景が
今目の前に映し出される
あなたのその瞳が
キラキラしていて
幸福 ....
今日も
なすのぼけ雑炊が
ひなたにおる
雨みたいな顔して
途中のことが思い出せないから
今があやふやになって
こんなに寒いのに
ガラス越しの太陽が照ってる
あったかいからちょっと
ガ ....
夜の列車に乗ると
窓に映る自分の顔が
なぜあんなに
悲しく見えるんだろう
色あせて
薄ぼんやりした
古いフィルムみたい
これ誰だったっけ?
って思い出す
昔の友達みたい
ナニカガ ウマレ ソウダ
言葉
宇を身籠もり
身籠もる言葉は
響く声また声の渦
何かが何かが ウマレテイル
夏の炎天下の縁側で
西瓜を食べている
兄と弟、汗流し
その頃青大将 ....
お肉屋さんで牛肉一五〇
切り落としであんまり見栄えはよくないけれど
赤く染まる白く映える
霜降りふりふりお尻ふり
じっとり牛脂
快感弾けるフライパン
にんにくと大葉を刻んで
大根をおろし ....
西宮神社で行われた
福男を決めるレースを
テレビが取り上げていた
一位になった男は
俺と同い年くらいの
体育教師だった
赤い服を着て
途中からは独走状態
ゴールをすると
勢いを ....
頬杖が似合うようになったら
ここにおいで
と
贋物たちが微笑みかける
ごめん
まだ
もうちょっとだけ
真実とやらを見てくるよ
ふりかえるな
ふりか ....
従者の祈り
其は虚慢に非ず 神より賜りし巨万の富。
人たりながら 人の世に生き難い者
神の子でありながら 兄弟に拒絶された者
また 神の慈しみを奪われた者 その者なり。
我が神よ 貴 ....
深く森の闇の香りがします
行き過ぎてゆく人に言葉をかけたりします
つまらない世間話ですけれども
視線はいつも痛いものです
いくどもえぐられているような不安定な
でもそれが欺かれていた ....
今日の別れが
永遠のさようならに
なるのかもしれない
そんな思いが過るので
玄関の外に出て
あなたはそんなにも
手を振るのだ
今日の別れが
最後になるはずがないという根拠など
....
私たちは、星と星とを線でつないで、名前を付けることができる
撃鉄を起こし引き金を引いた
でももう弾は残っていなかった
翔べ
高く翔べ
翼よ
光の方向へと
ただ翔ぶがいい
哀しみも苦しみも
高く飛ぶための突風に過ぎない
高く高く
翔べよ Fly highー
太陽光線
待っていた
太陽光線を
願わくばその明るさで
私の全人生を照らしてくれ
太陽光線とは先生
私の人生を照らすのは
先生の思想と哲学と行動なのだ
耳を重ねると本になるから
どのページを開いても忘れない
夕焼けを閉じ込めたあの海で
貝殻よりも柔らかい関節が
光を貰って耳たぶを落とし
抱きしめるたびに噛み付いたね
瞬間接着剤みたいな夜が ....
空には嘘を付けない気がする
ネックレスの鎖が切れても
また繋ぐような水色の風に
出会ったことがあるから
人の間に生まれる絆も
ずっと信じて良いのかな
雲の切れ間に鏡を持っていて
互いを照 ....
冷凍庫にしまったはずの夜
誰かに盗られていた
一切れも残さず 影も残らず
切ないことの一切が
夢のように沁みる
不確かな確かさが
心の蔵に突き刺さる
あなたに会えてよかった
それすら切なくて
命が海に浮かんで空を見てる
目覚めるような文章や言葉が書きたかった
今という記憶に埋もれた感性を呼び起こすような
『嗚呼、そうだったね』と涙するような
春の中に芽生えた秋を育てるような
そんな言の葉を 今も
750 751 752 753 754 755 756 757 758 759 760 761 762 763 764 765 766 767 768 769 770 771 772 773 774 775 776 777 778 779 780 781 782 783 784 785 786 787 788 789 790
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