あ オチタ
あ オレタ
あ コロガッタ
あ キエタ
もう 何も無い
ただ 結果だけが
自由な行為の結果だけが
ひろくひらき広がっている
高曇りの薄白い空の許
モノクロームの大 ....
風の流れと共に
半球を描いて
白雲が流れていく
哀しい目の名無し人は
気付けば人波に逆らって
白雲の後を追う
ああ風が吹く と
風を浴びる名無し人は
気流の鳴る音を聴きなが ....
花を知らない砂漠の女王
ミルフィオリの花を
いつか手渡してくれた人
砂漠に星の種を蒔く人
いつか一緒に行こうと言った
花を見に行こうと言った
ガラスじゃない息をする花を
いま ....
花びらを数えて
花びらに乗って
花びらで夢を見る
砂浜で雪を枕に
眠る貝殻のように
白く光る花びら
あなたの髪にいちまい
妖精がさして言う
私の口ぐせを
一人の部屋で
バラを見つめる
赤と黄色とオレンジ
花束を花瓶から抜き取り
茎を縛りぶら下げる
最後にもらった花束
あなたといた時間を
私はここに閉じ込める
ドライフラワーの ....
掌からすり抜ける水
砂の中の骨
早送りで咲いて散る花
骨に彫られた文字
一枚の夜の被い
火にくべられる絵画
壺の中の菓子
家から出ない女
表紙の千切れた古い詩集
頭を割られた男
鏡 ....
通販番組のトマトは未だ切られたことに気付いていない。
事件は既に発生しているのに、この国の警察はまだ動かない。
瞳の中を走るタイヤが
パンクしたのだと思う
つまづいたのはきっと
誰かのきらきらしている爪
僕は頬を引っ掻かれたような
何かに置いて行かれたような
フルーツパフェを食べられなかった
晴れ ....
今日も暖かい光
太陽さんありがとう
おはようございます いつも元気に
管理人さんありがとう
横断歩道止まってくれて
運転手さんありがとう
いつも ....
ねえ最速だよ、最速だよといって、宇宙のことは何か国語で話し合ったら宇宙に近づいた気がしただろう、ね、自分以外異星にいて、カクテルみたいなマイナス一等星、白色矮星、馬鹿みたいだ僕ら希薄な、コーラのような ....
う つになった
つ まづいてしまった
く つがぬげた
し にたくなった
い きることになった
俺たちは昔からの路をたどりながら
遠い国から来たらしい
ジプシーと蔑まれながら
謡いながら踊る
そうして生きながらえてきた
おまえにもその血はあると想う
旅をするっていうのは
その場 ....
秋過ぎて
名残の風は
漂泊の
想いで刻む
たむけ花
{ルビ荼毘=だび}に付したる
{ルビ骸=むくろ}には
五色に浮かぶ
{ルビ懸想文=けそうぶみ}
てのひらほどく
文様も
....
おそらく
この自然には同じといえる
事象はありません
天国と極楽が違うように
希望のシャロンに
輝く未来は到来しないように
さっぱりわからない
まま
死んだひとがいた
けっこう
にくまれていたのかな?
こっちは嫌いじゃなかったよ
けつえんなんだから
法事には行ってたでしょ?
なにかにやぶ ....
いくつもの
打ち上げ花火が
わだつみの瞳に
いくつもの放射状の闇を
咲かせる
ひとりでも
充分に満ち足りていた青空が
ひっそりと
眉をひそめる気配がする
新月が
闇に照 ....
惑星は遊覧する
遊ぶ湖は波紋を広げる
目の星が言葉少なくなる
星の磁場が狂う
森の前に立ち尽くす
十階であると下を覗き込む
君の名前を読むことはない
石碑に歌の跡が残る
写真を撮る
....
4Gが5Gになると何がどうなると思う?
君んちのゴキブリが1匹増えるだけだよ!
「ねぇ、コンクリートの重い建物が
こんなにたくさん建ったら
地球は重くなるのに
どうして地球の回転速度は
変わらないのかな」
「まぁ、そうだね」
「ねぇ、重くなって回転速度が落 ....
学校で教える音楽は
音を楽しむではなく
音を学ぶであって
楽しくなんかない
学校で教える数学は
数を学ぶではなく
数で楽しむべきで
数楽に変えて欲しい
学校で教える化学は
化 ....
のがしたくない つかまえて しまっておきたい
ひかりのはいらない はこのなかへ
ときどき ふたをあけて みて たのしむのさ
きにいったものを あつめ
とくべつなやつにだけ みせ ....
光のもたらす恵みは計り知れないのに
空気より空気感ないよな
太陽光がなくなったら
きっとパニクるぜ
ムーンライトがなかったら
暗黒の夜になっちまう
その昔
俳人松尾芭蕉は旅の途中 ....
涙がこぼれる少し前
僕より先に君が泣いた
音も無く落ちた涙は
いつか水溜まりを作るかもしれない
涙がこぼれる少し前
僕は声を失った
君を慰めることも出来ず
ただ涙をこぼすだけだった
生きている間だけしか
活きられないんだよ
そんな当たり前の事が良くも悪くも
理解できないのは
やっぱりいきているせいなんだろうな
空気を吸って
水を飲んで
食べ物を胃袋に入れてお ....
青が沸騰しながら揺らめく
足元の光を逆さまにして
頭から着替えるような季節は
道路の幅が良く見えなくなった
カステラの耳を残すくらい
曖昧な境目で歩いている
僕はまるで遠視になって
男と ....
青い制服が似合う学生さんが
足早に過ぎゆく川岸
うずくまる野良犬
声も出せずに
いつだって逢いたい心に
吹く風は早くおいでと誘なう
さいはての孤独地獄へ、とか
ハハ。
今日だけは子 ....
そこにある愛
輝きを放つ魂
ただ、感じる
ただ、感じて
本当の自分を知る
何でもどんなことでも
感じることが出来る
深く感じて
深い場所にあるものに
光を当てる
心 ....
パンはもうすぐ焼けると思う
夜が来たり
雨が降ったりする
人間の気持ちを傷つけたくて仕方がないときがあり
着替えて
街を廻る
そんなふうに
蓋をして
砂みたいになっていく
....
細い糸が 雨に洗われている
透明なしずくが 糸にしがみつき ゆれながら
森と空を映している
糸を吐いた蜘蛛は すでに別の場所へ
風に乗って
行ってしまった
水滴の中に 世界 ....
悲しみを癒してくれるのは
時の流れなのかもしれない
悲しみを救ってくれるのは
寄り添ってくれる愛なのかもしれない
しかし
ぼくらはただ知らないだけなのかもしれない
もしかしたら
....
741 742 743 744 745 746 747 748 749 750 751 752 753 754 755 756 757 758 759 760 761 762 763 764 765 766 767 768 769 770 771 772 773 774 775 776 777 778 779 780 781
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.34sec.