誰もいない場所で
本当は蹲っていたかった
踏切の音がしている
春の陽射しはあたたかくて
此処にいるのが可笑しいのに
誰も指摘はしてくれない

そういうものじゃあないよ
そういうものじゃ ....
耳の中で音が響いている
誰かの声
誰でもない声
有象無象
確かに其処にあるものたち
僕の顔など見えないくせに
僕を見ているようなふりをして
ああ
こんなのは自意識過剰だよ
何も、誰も ....
ウイルスに負けない身体作りのため
全裸で東京湾に飛び込んだはいいが
数分後
プカーッと俯せのまま浮かんできた
無職自称詩人のこまたきれしさん(57)
面倒くさいので
そのままカモメにでも啄 ....
微睡みの午後、
涼風吹き
草木を濡らしていく天気雨
永久なる太陽の爆発を
束の間ベールに包む
時は始まりに向け終わりを紡ぎ
終点から反り返ってくる混沌の威容
この微睡みの午後に
火照っ ....
1月の庭に雪だるまが一人
小さいけれどダイヤの糸が
月あかりに透けて光る

子供の小さな手で創られた
小さな雪だるまの中に
温かい陽が灯る

小さな薄い羽根が
繭のような
雪だるま ....
歩道の片隅で汚れた雪が
恥ずかしそうに
早く溶けてしまいと言っている

子供が走りながら
雪を蹴ってゆく
綺麗な雪が陽を浴びる

ありがとうと言いながら
雪は溶けて消えた

枯れ ....
お客様が来て壊れた扇風機の話をする
いつから動かない、とか
動かないから涼しくない、とか
壊れるようなことはしていない、とか
その間にもお客様は松月堂のケーキを食べ
美味しい珈琲ですね、 ....
神様が地球に水槽を造った
人は海と呼んだ

すべてが生まれる水槽
海は産みという言葉と同じ魂

いったいどれだけの
月と太陽が
現れては消えたのだろう
長い長い時間が
月日という言 ....
知らぬまに
小石を投げつけてわたし、わたしに
その水面の波紋は
かたちを歪ませて、きっと
こころとか
生きていくとか
そういうものの足元を崩していく

きいてほしい話は
きいてほしく ....
たぶん自分は「ある」物ではなくて、「いる」者にすぎない。
いま・現れている世界は、ただ・「そう」慣れ親しんでいると、
自分の知に基づいた、ただ「そうだ」と思い込んでいるだけの世界にすぎない。
 ....
今日という日は、今日っぽい日なだけで、決して今日ではないよ。
今日なんてどこにも無いんだし、今日は君の好きなようにやりなよ。
瞳を閉じる時に
そっと回してくれた腕がある
暗闇に目隠しをしたから
そこはきっと明るい場所なんだ
君の姿を浮かべてる間に
消えてしまっても信じているよ
僕の歪な瞼に重ねた
白い花びらが守 ....
降るもの終わらず
落ちるもの終わらず
水の底とどかず
降りつづけ 落ちつづけ


陽は漂い
鳥の背の上
曇と海のまばたき
隠すことのできない目


眠た ....
小さな器の中いっぱいに
君の事を受け入れた
それが
あの時の私にできる全てだったから。
今思えば
力不足だったと思うけれど
君の力になれていたのなら
今のわたしの傷も
少しは疼かなくな ....
なぜ、
必要なものこそ
この手に入らないのだろうと
真夜中、
血走った眼から
絶望を垂れ流しながら

いつも
わたしの中に
手前勝手な
愛情だけが残る。

さみしかなんか
 ....
私は何者此処は何処
私の存在理由
私の正体

それを聞きたい
確かめたいのは此方だ
何てったって
誰も招待していない
かってに来るな

迷惑この上ない
さっさとあっちに行け

 ....
{引用=(*昨年書いて現フォに投稿せず忘れていたもの。アーカイブ目的で投稿。石村)




しつこい梅雨が明け
夏がはじまつた
はず であるのだが
ひさびさに傘を持たずに
散歩なん ....
ひかりのうたをうたうのは闇のなかがいい。

ハニカム笑顔には影がない。
満開のサクラのなか
破裂しそうに生きてきた
ひとりを見た。

 ひかりを求めることなんか、やめたほうがいい。
駅に落ちていく
そう言って笑った父方の叔父
さっきから肩があたっている
どうしたら落ちていくのだろう
父方の叔父、ねえ、叔父さん
夏の早朝の駅舎
点検する若い駅員
駅に落ちていく ....
里山の風景
置いてきたもの
忘れたつもりの
うろこ雲

世界は
えまるじょん
溶けるものと
溶けないものと

愛したものと
愛したもので
愛するこの世を
生きてゆけ

 ....
風にしたがう
空にかしずく

夜によりそう
日にひらかれる

そうして青山を
求めて歩く

それはおそらく
至るところにある

青山に立つことは
眠りか覚醒か

 ....
色あせた花の耳飾り
3歳の誕生日に
ポケットに入ってた

今日はもう卒業式
明日からはおとな
窓辺に新しい耳飾りがあった

あの時の妖精だろうか
ありがとう
私は元気だよ
雪の精の墓地のような
石灰華段に座り見下ろせば
トロイアの木馬が運ばれていく

黒髪に陽が一滴跳ねたような花
木馬にも花飾りを内緒で乗せて
命の陽が消えないようにと祈る
アフリカの満月は
コノハズクの目に似てる

梟の歌にあわせて
花を織る妖精
日焼けした笑顔
月影の人形劇

絵本が開くように
森の中をパタパタと
花が開いて埋め尽くす
わたしたちは 忘れてしまった
どんな手も
水を産むことはできない

湛えた夢が 溢れながら
事象を繋いでいく それが
現実でないことに
どれほどの意味があるだろう

裏返り 反転 ....
光と影の色で編んだ
窓際のブランコに乗って
強くも弱くもない体を
運んでいくまで空は続いた
通り過ぎるたびに何かを捨てて
寄り掛かるたびに背中を見せた
ミントの風に吹かれて白くなる
頭の ....
新型
新型
新型
新型

感染
感染
感染
感染

ウイルス感染
ウイルス感染
ウイルス感染
ウイルス感染

不安
不安
不安
不安

自分が感染してないか
 ....
天体望遠鏡で垣間見る宇宙は逆さまで
ときどきのぞくだれかの素顔に似ている

必要のない事と
必要があってもままならない逆さまが

混在している毎日が好きです

僕たちの情報はトイレ ....
バドワイザーを飲みながら
後ろから聞こえる無音を流して
ネコを愛でる

彼らは無邪気で無垢で邪念がない

バドワイザーが無くなって
聞こえていたテレビの音も無くなり
ネコは寝た
 ....
空虚な空気

肺に吸い込む

咽はしない

ただ冷たくて

ラークマイルド

一本に火を付ける

精神が気化して

登ってゆく

不思議な感覚

煙は換気扇に

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
くじびき(おめでとう、当選いたしました)鳴神夭花220/3/4 21:47
いちまいのさら020/3/4 21:40
使えない奴ら花形新次020/3/4 21:04
円環ひだかたけし420/3/4 20:07
エリカの妖精丘白月120/3/4 18:13
歩道の片隅にも季節は過ぎて120/3/4 18:12
夏のお客様たもつ220/3/4 18:12
うみ丘白月120/3/4 18:12
こころとか記憶とか生きていくとかかんな620/3/4 15:53
辟易から疲弊へナンモナイデ...4*20/3/4 13:32
今日クーヘン7*20/3/4 12:53
デイジーラックミナト 螢1*20/3/4 9:55
冬 午後 浪木立 悟220/3/4 9:43
君への肯定感卯月とわ子120/3/4 7:50
恋情立見春香820/3/4 5:31
私は何者此処は何処こたきひろし220/3/4 0:35
レモンサワー石村16*20/3/3 22:32
えむ草野大悟2120/3/3 21:01
駅に落ちていくたもつ420/3/3 19:27
センザンコウモリAB(なかほ...3*20/3/3 18:38
青山シホ.N3*20/3/3 17:48
アスクレピアスの妖精丘白月120/3/3 17:31
ラナンキュラスの妖精220/3/3 17:30
スパラキシスの妖精120/3/3 17:30
水を産むはるな720/3/3 16:46
thereミナト 螢2*20/3/3 7:43
自分は感染しない自信こたきひろし220/3/3 7:23
時間と夢梅昆布茶620/3/3 2:51
三月のネコ。うめぼし120/3/3 1:10
煙草たかよし04120/3/3 0:34

Home 戻る 最新へ 次へ
725 726 727 728 729 730 731 732 733 734 735 736 737 738 739 740 741 742 743 744 745 746 747 748 749 750 751 752 753 754 755 756 757 758 759 760 761 762 763 764 765 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
2.91sec.