世界は広い
世界は色鮮やか
そんなことを知らないのか愚か者は飛び立とうとしてる僕らを嘲笑い
適当な言葉を吐き出しながら引き止める
愚か者は単色世界でいつまでもそういう言動を繰り返せばい ....
きをつけろ ヤツの名はトリアージ
おそれよ ヤツの名はトリアージ
ヤツはやってくる
ウィルスに沈んだ町に
悪魔の笑みを浮かべながら
ICUを必要とする老若男女が十人
しかしICUは七つ ....
幸せを訪ねて歩く道が良い
君の背中が振り返る瞬間
落とし物を見つけた気持ちになる
最初から決まっている物語
読む人はひとりだけど続いてく
この胸を鳴らす花の香りが
瞳を潰すほど新しい声に
....
穏やかに広がる一日も
暮れてしまえば遠ざかる
音楽の鳴り止んだあと
空間のどこにもその音が
残っていないのと似ている
それでもその一日はそこにあったのだと
信じることを支えてくれる
....
こいつら自称詩人は
隣で誰かが死んでいても
小学3年生が見よう見まねで書いた
少女マンガのような
クソ盛りだくさんの自称詩を
吐き散らしてイタリーすんのかね
いい加減止めろ!
て ....
鏡の中に写る顔は好きになれない
他人の眼に写る顔は
怖くて覗き込めない
どうしても
自分に尋ねたい事がある
あんたの
存在理由って何だと思ってる
ねぇ何してるの
また詩なんて書 ....
山、
というのではなく
丘の上にかつてはたっていた
城、
あとについたんだ
テッペン回った深夜のこと
ああ、
星は、
いつ落ちてもおかしくない
ああ、
まるでこぼれそうだったよ ....
なにもない
なにもない
なにもない部屋を塗り潰して
深海の色に変換した
息の続く海底で沈んだまま
太陽に焼かれる夢を見る
三月
手のひらのなかで
なにかが
握り潰された音がしたけれど ....
外国の唄がながれた
ノース・マリン・ドライヴ
それは海沿いの道で
ぼくたちが車にのって
風を感じる午後のこと
永遠が存在すると いうように
太陽のひかりはまぶしく 淡く
ぼくたちは
....
一羽の鳥が
海をわたる
白梅の枝を咥えて
一つの花の
一つの種が
初めて見る森に宿る
一晩の雨が
根をつけた
風が根を強く伸ばす
白く小さく
可愛い花が
一人の魂に恋 ....
教室で指がふれただけ
あなたが渡す消しゴムが
上手く取れなかっただけ
初めての温もりが
一瞬で消えそうで
ポケットに手をしまいこんだ
夕日の差し込む長い廊下に
シクラメンの鉢が並 ....
なんて酷い人生
こんなことなら
生まれなければいいと
今日も部屋で一人泣いていた
ずっともっと昔
一人の男の子を好きになって
毎日いつか結婚すると信じてた
でもそんな夢も
高校 ....
また夜が来て
まだ私は生きていて
堆積した記憶の回収不能、
後頭部辺りから凹んでいき
何一つ思い出せない
何一つ思い出さない
)モノクロームの響き充満し
また夜が深まり
ま ....
嵐が来た
君が来た
君の瞳
去っていく
君の背中
見つめた
嵐の後
日の出の少し前
薄闇に息づく 乾いた唇へシロップを垂らす
これは永眠への備え
しかし、それを十分に行える生物は
私の知る限り猫のみである
“cock-a-doodle-do ....
ボクね
勉強をすれば頭が良くなる
訓練をすれば体が強くなるよ
善行を積めば運が良くなるって
信じて努力してみたけど
なんか
見返りを求めているからか
変わらない
この貧しさに復讐しよう ....
赤にならなかった感情だけが
恋と呼ばれるのを知っている
誰かを許したり守ったり
淡く伸びていく春の影は
花びらよりも重なる思いが
クローゼットの扉を開けるから
人の心は明るくなるんだ
赤 ....
私たちの それぞれの思いは
どこまで届くのか あるいは
どこまでしか届かないのか
羽根のように
世界中の空に
いくつもの思いが飛んで
散らばっていった
白や黒や灰 あるいは孔雀の羽根 ....
始まりのような終わりを迎えに
五線譜をはみ出してどこへ行くの
音程の取れない歌みたいな
急ぎ足で試された運命に
本当は抗う力を信じてる
嘘のまま優しく傷つけても
遠くへ行けば小さくなるか ....
生きている道
生きていく道
途中踏み切りにぶつかる事は何度もあった
無情に遮断機がおりているときは
じりじりと待たなければならず
運よく遮断機が上がっていても
慎重に渡る必要があった
....
全世界を襲う
細菌兵器に立ち向かう
一人のハゲ男
彼はランニングいっちょうで走り回り
次々と現れる
中国人兵器の攻撃を寸でのところでかわし
逆に奴らを追い詰めて行く
決して死なない&qu ....
導かれることを望まない答え
頁をめくられることを望まない書物
人生を望まない子供
見られることを望まない夢
如何なる声さえ聞くことを望まない耳
捕らえられることを望まない ....
連れて行かれる。記憶には無い場所に。当たり前のように、私たちは、そこでは笑っていた。忘れてしまった夢の中で私はあなただった、分裂した水鏡が幾つも並べられてて。冷たい月の大地には、青白い草を電子線で出来 ....
雨降りの休日に訪れた西洋館。
静かな音楽が流れ、時が緩やかに過ぎてゆく。
思い出すのは祖父の家。
誰もいない応接間に幼い僕がいる。
飾り棚に美しい酒瓶、アンティークドール、日 ....
月の見えない夜に想う。
沢山の愛に包まれているのに何をまだ欲しがるのか。
本当に孤独の人の気持ちはわからない。
失礼を承知で自分の孤独を唄っている。
濃紺の夜空に星達は輝き、 ....
気まぐれに母と自動車で出かける
ゆくあては決めず
ただ曲がったことのない交差点に
ハンドルを切る
春の気配はもうどこにでもある憂鬱
菜の花の咲く路傍に
どうしようもない停滞の気配が ....
鏡合わせというけれど
人は鏡合わせ
納得いかず ひとり ぽつんと目を細める
素直に幽体離脱しているかの如く 自分を見るんだ
魂に名前をつけて 空が紺色のところまで行くんだ
私は怒り ....
生結晶の鏡面に反転写するゾーエー
黄昏どきの海と空に黄金のビオス
アナトミーとして天使の羽を嗤うプシュケー
純白の心から
真珠の花びらが
あちらこちらに落ちて
消えることのない
永遠の波紋になり
愛をくばりながら
広がっていく
愛がこぼれてしまったと
一晩中泣いてる子に
真珠の花びらが ....
私はあなたが思うほど強くないのよ
いつもあなたの後を追いかけて
走って転んで背中にしがみついてた
好きだよって可愛いねって
笑いながら言ってくれて
抱きしめてくれた
雲の上でお昼寝 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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