在るかないかわからないから書いているのかもしれない。
ここに在ったかもしれない、なかったことになるかもしれない、
この場所を覚えていたくて言葉に変えている。

書くことは願いにすこし似ていた。 ....
降り続ける雨は永遠の化身
わたしたちは閉じ込められている
どこかで花の匂いがするけれど
確かめに行くことはできない

濁った窓の外から聞こえてくる
心を削り取る無数のノイズたち
に耳を傾 ....
子供の頃に母親の財布から小銭を抜いた。
母親はそれを知ってか知らないか何も言われなかった。
勿論、紙幣には絶体手を出さなかった。バレてしまうし、それ以上に私んちが貧乏なのはイヤと言うほどわかってい ....
陸の上で産まれて陸の上で成長し今日も陸の上で生息している。
当然空気と水は欠かせない。

人類とか人間社会とか文明とか文化とか。
に拘って縛られて一体の一個のヒトとして生かされている。果たして ....
心は枯れ井戸みたいに空っぽ

溢れるように湧いていた苦しみがなくなったのだ

逃げた過失が残った


心は軽い灰みたいに、無い

ごうごうに盛っていた苦しみが燃え尽きたのだ

悶 ....
あのひとはやみに閉ざされていたころの
北極星
もう去った
気配だけが

ことばにつながる みち が幾らでもあったことを

まだわたしはひとではない
ひとであったことはいちどもない
こ ....
問い質すことはしない
その背にただ頷くだけ
否定も肯定もしないことで
ぬかるみを隠し
死へ そっと後押しする



数十億の盲人が夜を編む
匂いを持つ風は翼を解くと
女のつま先をし ....
雨が降る
漆黒のタール、銀に輝かせ
雨が降る
懐かしい匂い、散布しながら
雨が降る
遠い記憶の感触、浮き上がらせ

今宵すべてすべて静まり返り
わたしは独り寝の床を整える
未知の予感 ....
近所に黒ヒョウの家がある
比喩とかたとえではなくて
実際に居住している
屋外に出ることはない
あくまで家の中だけだ
時折窓の内側に
黒いネコ科の横顔や
しなやかな毛並みがちらりと覗く
 ....
(チィロン!)
桃花「明日って何が必要なんだっけ?」





=>検証

----------
<title>山野桃花</title>
<h ....
 
 朝の生ぬるいミルクは狂者に揺れる鏡

それは夢と希望を織りまぜた苦い蜂蜜の跡
 
        急ぎ足に躓いた 襟巾の呼吸が

今日も樹海を彷徨う亡者の影が     みえてくる
 ....
窓辺の白い靄に似た雨が
都の煌びやかな二酸化炭素へ憧れて
ぽつりぽつりと呟くように
私の廃墟へ響き渡る

ここは
「腐ったこーひー店」
店全体が
そろそろ偲びあるく
煙草の煙に抱かれ ....
澄んで
空は澄んで
心は空に住んで
もう全てが済んで

建てた
果てに立てた旗は
白く

いつまでも脆く
壊れやすい新興は
信号を渡れない

続けなくても続く道は
ずっとず ....
花が花を追い
光が光を追う
互いが互いであることを忘れ
互いが互いをくりかえす


雨は雨
ほつれた糸
珠つなぐ音
雨と雨


何も無さをついばむ鴉
 ....
冬の陽だまりは
いつだってやさしくて
初夏の風は
いつだってあたらしい
あなたのとなりで
春を聴いた私は
なつかしい秋を待つために
紅い日傘を買うだろう
耳飾り揺れて
響く音楽
あれはバイオリン
嗚呼
声が聴きたいな
なんて
恋する乙女は
また歩みを進める

あなたのさした傘の下
秘密を一つ分け合って
大事に大事に
心臓に埋め込 ....
君との距離が
縮まるほど
言葉が少なくなる

言わなくても伝わる想い
重なり合った想いがときめく

恋が始まって
切なさの重みよりも
明るい日常が生み出される

愛されているとい ....
練れた人には畏敬の念を


自分に都合の悪いことは

すぐに忘れてしまうけれど




後から気づく浅はかさを言葉に変えて


ここに
わたしの潮位はあたたかいですか

あの肌のぬくもりよりも

潮汐ふたつ

重ねたりして

潮騒も遠く

弔意をしるべ

さすれば息が上がっても

さすれば息が絶えても
 ....
名人戦は日程がずらされたが
それ以外の棋戦は
普通にやっていたりする
別にそーしゃるですたんすを
守って2m離れているわけじゃない
だってそんなに離れたら
歩ひとつ成るのも大変だからな
 ....
声と声が交わるあいだ
柔かな光が横切って
わたしは不意にいなくなる

うねる大気が木霊して
雨粒が胸に染みを作る
冷めたお弁当を食べたように
窓ガラスにも残り物がある
昨日も今日も動かない
カチューシャみたいな前線が
天気予報でおめかしをしている
濡れた顔の方が綺麗に見えるから
 ....
もうここにいたくない
と言う気持ちと裏腹に
もう何処にも行きたくない
と言う気持ちが交錯して
一歩も前に進めなくなる事
それは
誰にでも起こりうる

ゆきずりがいい
ゆきずりに出会い ....
昔々ある一人の若者が国中を旅して回っていたところ、金のすももを鈴なりにつけた樹を見つけた。

若者はその美しさに夢中になり、たったひとつだけその金のすももをもいでしまった。

それを見つけたの ....
粘ついた舌ですべてを容赦なくなめつくすような雨がようやく上がったあと、機銃掃射のような太陽の子らが跳躍を繰り返した、俺は脳味噌を安い匙で掻き回しては言葉を拾い、左官工のように投げつけては撫でつけた .... 誰かの口から
誰かの口へ
思いがけず飛沫する菌が
感染しやせぬか

 警戒セヨ 警戒セヨ

と、怖れるほど
ビニールシートの向こう側へ
あなたの顔は遠のいて
ぼやけて・・みえる
 ....
自粛の日々になり
妻との間に息子をはさみ
ひととき散歩する

街ゆく人の時間は
心なしか前よりゆったり流れ
公園ではキャッチボールをする親子

私は錯覚する
ウイルスに{ルビ侵=おか ....
引き出しの隅から出てきた
100円ライター

大学生の時に
二箱吸ってやめた
ラークマイルド
高揚もリラックスも得られず
友達と一緒に手放した

十年振り
試しにと
でも
火は ....
とくに好きではない歌なのに、ふと、聴きたくなったこと。


なんとなく読んでいた漫画が、急に、面白くなったこと。


言い間違えた言葉に、予期せず、あなたが笑顔をみせたこと。


 ....
銀河の岸で静かな深い鬼は
星の亡骸へ
ほのかに歌をうたっている
忘れられたことも今につながっているのよ
そうして静かな深い愛の鳥は
星の亡骸を
ついばみ
果てを超えて
静かな深い愛は耳 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
なかったかもしれない水宮うみ3*20/5/10 9:13
やわらかい牢獄もとこ13*20/5/10 9:05
子供の頃駄菓子屋でこたきひろし420/5/10 8:11
宇宙の片隅で020/5/10 6:15
心は◇レキ020/5/10 1:21
小さな庭田中修子8*20/5/10 1:02
流刑者の楽園ただのみきや4*20/5/9 23:29
雨が降るひだかたけし8*20/5/9 21:25
黒ヒョウの家やまうちあつ...120/5/9 17:50
programfile:山野桃花.htmlふじりゅう020/5/9 16:17
針時計アラガイs10*20/5/9 15:11
腐ったこーひー店ふじりゅう020/5/9 15:02
もう十分トビラ2*20/5/9 13:44
風 煙 灰木立 悟320/5/9 10:44
今日の風もっぷ320/5/9 9:30
デート卯月とわ子220/5/9 9:27
恋に生きる夏川ゆう420/5/9 5:22
メモかば020/5/8 22:09
冥腑ナンモナイデ...5*20/5/8 17:59
5月バカ花形新次220/5/8 17:54
街角にてひだかたけし4*20/5/8 12:51
梅雨前線ミナト 螢120/5/8 7:52
何処かで誰かとこたきひろし420/5/8 7:15
金のすもも愛心120/5/8 0:58
プールの水は何色でも構わないホロウ・シカ...2*20/5/7 23:13
コロナ詩篇2服部 剛420/5/7 21:29
コロナ詩篇1020/5/7 21:27
100円ライターTwoRiv...6*20/5/7 20:24
ある日水宮うみ1*20/5/7 20:23
鳥葬こしごえ6*20/5/7 17:36

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