過度な太陽光を浴びた後
くらがりにいくとやけに青くなる
子供の頃のきおくが
ブルーがかっているのは
そのせいか
ついぞ過度になりがちなくらがり
そこに常住すると
ブルーは顕われな ....
祭りのない秋
冬の訪れ
静かな景色と
空模様
途切れる意識の
はざまに浮かぶ
現実のあらわれ
夢の幕
夢でこその現実模様は
頭の奥に遠ざかる
天井の
咲かない花の ....
さらりときえたら
よろし
雲上に目を細め
すじの
人くず
うーん
美味しい
まだいける
え
またぁ
もういいよ
いつまで?
あぁ
草原の中で
石ころに小さくなって
大きな青草と緑の空を
交互に眺めているんだ
きっと僕は
ぬるい砂の風になって
音のしない秋の中を
飛んでいく
揺れるスカート、白き腿。
少女飛び降り、赤ランプ。急ブレーキ。
指切りさよならまた来世。
僕との約束、色づく初めての口付け。
今から僕も行くから。
少女の涙に気づいたものは誰もいない ....
あの世の方角に
足も目も向けたくはない
この世の果てはどのあたりで
この世のお終いにはどんな音色のファンファーレが鳴るのか
何も知らされないまま
物心ついたらこの舞台に立っている自分に気 ....
時々思う
精神が安定していれば
少しはましな文章がかけるだろうと
そしてこうも思う
でも精神が安定したら
書かないだろうと
精神が安定したら
一本映画をみたい
それから
中学3年の数 ....
朝起きたら、雪が降っていた。
小さい窓の、下の方には、結露があり。
その上の、細長い窓から外を見ると。
白い点の様な雪が、わずかしかない風に
揺られて。
揺られながら、空を舞っている。
....
雲 流れ
流れ 雲が空をいく
ぽっかぽっかり青を裂き
気流の鳴る音、響かせて
澄み切る初冬の夕暮れに
荒れる呼吸を収めては
私の宇宙を横切って
流れ 雲が空をいく
....
もう、僕らの長い戦いは終わりに近づいたね。
秋の青空はあんなにも明晰で、輝いてた。
詩情の世界に羽ばたかせてくれ。
夕暮れのすべてが闇に消えていく前兆が、
精神病院の狂人たちを ....
寒夜の洗面所に、固形石鹸は芯から冷え、それは無垢な恋人のよう。
悪事に染まった我が黒き掌でよければ、優しく包んであげましょう。
破片が総合される月には
僕はたぶん接ぎ合わせるために
ちっちゃな経理係を呼び起こして
ちょっとだけ仕事をしてもらう
小欲知足
サブスクリプション
仮説と証明と検証
とってお ....
私だって持っている
人間の好きと嫌い
私だって
全否定出来ない
差別の意識と加えて偏見
私だって逆らえない
ケモノの欲求
ヒトでいながら
ヒトでなくなる本能
私だって苦し ....
俺なんて所詮ぐちゃぐちゃのコードで、解きほぐせばただ単純な線で
俺はだから屑なんだし
屑って程の値打ちも無いぐらい
屑なんでって、それを言って相手の反応をうかがってるあんたの屑さ加減はよく分かっ ....
{引用=あの銀杏の並木
沈黙のたしかさ
煙草に火を着ける
マフラーを解き
息をする
散らばる陽色の実
遠慮を知らない
街に集散する鳥たち
風は午後を吹き抜け
永遠 ....
自分もいい年だから、仕方ない。
それは、わかってる。
前は、
お、その服新しいね、似合うじゃん、
とか。
へーそういう帽子も持ってるんだね、似合う、
とか。
何か私に、小さな変化があると ....
ふう
どうしようもねぇな
この寒さは
孤独が過ぎて
凍えちまうよ
慕い親しみ忍んで孤独
夕の巨大な富士ヤマの如く
この身に迫り来るけれど
やっぱり耐えていくしかない、んだな
....
窗は啼く
帝位纏うものすべて捨て去り
慈雨となれ
それは決して{ルビ遲滯=delay}などではない
今、
卵黃は視ず
色彩を解き放て
我、
眼を確と開き ....
共産党が解体して
強酸党になって
硫酸や塩酸を
美男美女の顔に掛ける
無差別テロ組織になったら
と思うと胸の高鳴りを
感じずにはいられませんが
これが協賛党になって
協賛はしんぶん赤旗 ....
さっぱり
書かなくなり
箱庭のような
自己愛を
感じる
ものを考えると
考える米が
かたいから噛むと
歯が抜ける
詩を
書いたことがあった
人に見せると詩は
ミルクセー ....
たまにはきみの身体を
求めてみようと思うけどさ
案外そっけない態度で
拒否られてしまうんだ
別に自分でやれば
欲求は満たされるし
何が何でもきみでなきゃなんて
思わないけどね
だけどさ ....
{引用=原書で書かれた不幸は
砂丘に泳がせ
蜥蜴に
喰わせてしまえ
サボテンに結露した
ベドウィンの視力
一閃
エメラルドが
砂の海を疾っていく
あと幾つかの
適切な隕 ....
若さ
焦り
不安
反抗
去来
甘い言葉や文字は嘘つきだと諦観めいてた若い頃
今ではそんな強がりも言えなくなって
乾いた空気の中
カチコチと時計の音が響いてる
何にも思うことなくて
ああ ....
古いジャムの香り
おれたちの
もう二度と出せない声
無知ゆえの
喜びに
満ちた…
鎮魂歌は鳴りっぱなし
奏者には
もうどんな思いもない
ただ
指揮者がタクトを下すまで
手を止 ....
ろうそくがあるのだから
悪くは無い
禱り
とかくと
落ち着く
ので
このじぶん
を鉄製にして
書を洗う
革手袋とサシガネをしまい
しばし雲と成り
戻って来
余命の茶を淹 ....
朝食は青汁甘酒豆乳シェイクを飲む
切り花を2本カラフェに活ける
目が合った子どもに威嚇をして遊ぶ
またはシンプルに微笑む
....
雪降る宇宙の冷たさが
染み入るようなこの夕べ
俺は沢庵を噛みながら
胸奥の不安を呑み込んで
恐怖が襲うその手前
達磨のように揺れている
視界の奥では麗しい
星と星とが四百年ぶり
....
「暮れ」
夜が明けた
空が青い
パンを食べる
僕の手は汚い
回転しながら息をしている毛髪のべたついた女
誰も見てない目
まだ時間はある
602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612 613 614 615 616 617 618 619 620 621 622 623 624 625 626 627 628 629 630 631 632 633 634 635 636 637 638 639 640 641 642
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
2.86sec.