内緒話をした
聞こえるか
聞こえないか
小さな声で
感情の昂りや
精神の不安定
心臓が叫びたがっている
もう戻れないと知りながら
溢れた言葉を
拾い集めていた
きみが
....
女子高生のパンツだって
やっぱり
臭うんだよなあ
よしお
麦わら帽子を頭に乗せると
水平線から陽が昇る
少しの風など相手にもせずに
そうやって高い場所を探した
空気が薄くなり
どんな言葉も丸くなる
天国の途中で
ビルの屋上に名前を置いたら
....
{引用=絶命譚}
首の長い鳥の群れが土手の向こうへ降りて行く
旅人とは旅の途中で命を落とす者
どこで生まれてもどこで育ってもそこは故郷ではなく
どこに辿り着いてもそこは目的地では ....
日本貧乳党に
解体の危機が囁かれている
日本貧乳党と言えば
貧乳者への社会的差別の解消を
訴えると同時に
貧乳者とは所謂比喩であって
包茎者や短小者等
性的に差別されている人々全ての
....
し
を待つ人が
落ち着かないのはなぜだろう
それはおそらく
どこからやってくるのか
見当がつかないからだ
そしてまた
どんな姿をしているか
想像するのが難しいからだ
し
を待つ人は ....
ひとつひとつ
よくみるとちがう
おおきなかたまり
くっついたり
はなれたりしながら
かたまりは
おおきくなる
かぞくとか
しゃかいとか
こっかとか
せかいとか
おおきさで ....
街がいつもと違う
桜が咲けばその魅力に
良い意味で飲み込まれていく
あなたと話す内容もピンクがかって
桜の優しさが染み込んでいる
風に飛ばされる花弁
風に飛ばされる桜の香り
....
二〇一五年十二月一日 「毛布」
きのうのうちに終えるべき仕事をいま終えて、これからイーオンに毛布を買いに行く。クローゼットに毛布が1枚もないのだ。捨ててしまったらしい。これまた記憶にないの ....
銀行からの帰り道
少し夏の日のこと思い出して
一緒に帰ったよね
前後縦に並んで
預金残高が足りなくて
感情論で帳尻を合わせた
ショーウィンドウのテディベア
2人にしかわからない約束し ....
「ものがたり」
あることが
あるようになったのを
あらしめたものが
なくなって
はじめてあることは
あることの
ありがたいことを
しったのだった
「おしり」
おしり ....
お金が欲しくなったときは
じいさん、ばあさんが
出るまで
電話を掛け続けたら
簡単に手に入るんだなあ
作ふじ子フィッツジェラルド
IMEがおかしくなりました
時々、というか たんなる発作
やむなく初期化いたしました・
あすはうちの兄の誕生日です
40年前に亡くなった
父と同じ歳になります
....
思い立っても動けない
吉日じゃなくても
動かなきゃいけない
そんな日がある
アメーバのような移動でも
一歩のうちだから
重ねて行け重ねて行け
流されながら
刻んでいけば大丈 ....
夜に
道行く人の顔、白く浮き上がり
満月
孤独な魂が、彷徨する
道端にぽつぽつと続く黄色い灯り
追いかけて、追いかけて
刹那開かれる永遠に
そっと息継ぐ精霊を みる
....
ビニール袋を
引きさくときの
あの
うれしそうな表情
あぁ
トトはね
さくばん
八木重吉さんの詩を
もくどくした
さめざめとなき
青いてんきりんの柱ノように
しばらくなっ ....
コロナのワクチンを射った人が
発症するらしい
「あたいのアソコを見てちょいだい」
と大陰唇を広げて懇願するので
見るのは良いけれど
それだけでは済まないのが男の性なので
思わずズボンを下ろ ....
私たちは今という瞬間に生きている
今という瞬間にしか生きられない
今という瞬間は常に死んでいく
私たちは今という瞬間に死んでいく
今という瞬間にしか死ねない
今という瞬間 ....
ブナの木にハトが2羽とまっている
ハトの木にブナが2羽とまっている
ブナとハトを入れ替えてやる
現実は
こんな風に入れ替えることはできない
文章にはそれができる
文 ....
花びらがアンテナだ
なんて
だれも気がつかないよね
と
花たちがざわめく
よく見れば
パラボラアンテナに
にているのが
わかるだろうに
世界の鼓動も
宇宙のハー ....
積年
酒席
記憶の旅
約束の地
夜は何も思うこともなくエンタメは途絶えていたのだろうか
昔歩いたバンコクの道と そして
遠かったのは近そうに思えたはずの僕のホテルだ
そこにいた ファーストフード店の夜更けの誰もいない席の
黄 ....
心の傷なら持ってるよ
塞がらないまま
時間だけ立ってさ
ジクジクと痛みだす夜は
眠れなくなって
阿呆みたいな眼をして暗い天井見上げるのさ
なんて臭い詩書いてるんだ
俺は
歳 ....
俺だって この世知辛い世の中で
余分なものなんて持ってないぜ
たとえ持ってたとしても
あんたに分け与えてやれる
広い心の持ち合わせは
ないんだよ
何だよその眼は
もの欲しそ ....
いとこの子供が
この春から国立大に行くそうだ
理系らしい
現役でだ
ぼくはといったら先日
知能テストを受けたばかり
結果はそろそろ出ると思う
IQも分かるらしい
曽野綾子さんの本を読ん ....
あんな、人が死ぬって全然きれいやないねんで、じいさんの葬式でも、ばあちゃんの葬式でも、どっちでも思ったんやけど、棺の中のご遺体をじーっと見てたらな、蝋人形みたいで、魂がないと人間ってこんな薄いっちゅう ....
犬
朝の静けさの中で
犬が吠えている
すべてに届くように
昼のざわめきの中で
犬が吠えている
君だけに届くように
夜のささやきの中で
犬が吠えている
すべてを打ち ....
あの人は日記のような詩を書く
あなたは詩のような会話をする
その人と会話のように目配せる
かの人の目のような月が笑って
あの人たちは笑いながら消えて
私たちは消えるような息遣いで
そうして ....
浮かんでは消えていく
あの微笑みが
胸の真ん中を
射抜かないように
ぼやけて残る
マグカップに注いだコーヒーが
光を遮るから
僕等は昼も夜も
同じくらい好きだ
見上げれば夜桜 ....
印象が色彩に溺死していた 絶え間なく腐乱する光の ── 氾濫 、或いは復活の反復に
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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