僕であるということが、ゆっくりと後ずさるようにして遠のいていく毎日。生きているのか、それとも、しかし、死んでいるのかということを、何も僕は理解することができずにいた。パソコンの鎮座する机と、そこに、は ....
命を与えられた事
目で見て感じて
耳で聞い考えて
自分の想いを伝えられる
あなたと出会えた事
別れの試練を受けた事
感謝しています
今生き ....
藤岡琢也と宇津井健と赤木春江と山岡久乃が
手を繋いでグルグル周り続けていた
その周りでは鞭を持った橋田壽賀子が
「私が良いって言うまで
止まるんじゃないわよ!」と凄んでいた
流れている音 ....
硬い言葉より柔らかい言葉を掘りたい
怖い言葉より優しい言葉と握手したい
たった今昨日を片付けてきたところだ
荘厳に鳴り響く十二の鐘が埋葬する
そして何気なく今日となった明日に袖を通す
....
五本の石柱がたっていた
ねっとりとしたモスグリーンの水に浸され
洪水の街を泳ぐ人達
徘徊していた裸の老女は何処へ行ったのだろう?
目覚めて闇が迫って来る
自分という感覚が死んでいく
....
ばばあは
ばばあである自覚がない
見た目はじじい化していて
ほうれい線は深いし
眉毛は濃いし
口の周りは青みがかって
鼻は巨大化し
鼻の穴は丸見えなのに
うっすら紅引いてやがるんだぜ
....
自称詩人だけが
生き残る世の中って
ゴキブリだけが
生き残る世の中より
地球にとっては害悪だと思う
なーんにもしないで
グダグダくそみたいな
ご託並べて
私は憂いています的なポーズ作っ ....
最後尾の席を狙ってまた記念日を失う
信管を増幅させたのは私
そうだ、私の顔だ
偽りのシエスタ
もう目覚めてしまったのか?
ポートフォリオの端の覚え書き
今日の風の重さを測る(譜割りを与 ....
刹那
始動
気合い
高揚
落胆
悪あがき
失意
職場でフリーズドライの味噌汁を斡旋された。
斡旋文書に回覧しましたって印鑑を押すように求められた。
福利厚生ってこういうことを言うんだなって思った。
坂道に
水の流れ
大量に
夜の透明
車は行き交い
飛び込んでいく
人、人、人
君はスマホの
中に居て
綺麗な声で
歌っている
聴いたことのない
異国の歌を
夢見心地で
....
なんもない部屋でうらうら
ひえた工場のまえでうるうる
自販機で冷コころころ
香りは春風にのりうーうー
周回遅れのランナーは諦めた目をしてると思うかい?
痩せ細った あの足がどれだけの苦難を蹴り上げてきたのか知ってるかい?
旅に終りがあるとは限らない 彼は何を賭けたのだろう?
走り出した理由を 今 ....
張り詰めた糸が
プチんと切れるみたいに
世界が落っこちた
落っこちた世界は
通りがかりの犬に食われてしまった
あぜん
ぼーぜん
ぼんやりしていると
小人がゾロゾロとやって来て
もう一 ....
哀しみあるいは悲しみを
膝の上に乗せて
よく眠ってくれるから
ひと時煙をくゆらせるように
ギザギザした鍵を
胸に刺したり抜いたりして
酒と音楽でにじんだ幻を孵したい
ああこの夕暮れが ....
Ⅰ
過去は戻らない
記憶を終の住まいとする
過去は消えない
静寂と闇に同化して忍び寄る
それはまるで不治の病であるかのように
後悔と苦痛を与え続けるためのかのように
Ⅱ
柳は優しい ....
独尊
不遜
散々
後悔
懺悔
今更
絵画というのは
色彩の芸術だ
パッと見て
美しいと思えたら
何が書かれていようが
関係ない
何も書かれてなくていい
色の組み合わせさえあれば
時代背景や画家の人生から
理屈をこねくり ....
たおやかな
緑の群れ
揺れて
踊る影は
光の万華鏡
私は静かに傾いて
遠くの森のザワメキを聴く
十四歳のある日
ぼくは
あらゆるものが
きっとこのままなのだ、ということに
気がついた
ひとは、ある種の
限られたコミュニテイは
このまま
もう
どこにも
行くことはないの ....
無音の夜
椅子を引くと
机の下から
白い骨壺の
カタカタと鳴る
「寂しいのか」と尋ねると
鳴る音、一際激しく
なり
無音の夜
ますます深く広がる
と、
足許でカタ ....
とある大型書店にふらっと立ち寄ると
中古レコードのセールが行われていた
…ArethaFranklin…
…ChakaKhan CurtisMayfield…
…Dia ....
拝啓
後ろから鈍器で殴られるような日々が続いていますが、いかにお過ごしでしょうか。
ペンを走らせているこの瞬間に、新たな生命は産まれ、また散っていく事を考えると、私の今は何だろうと疑問に思 ....
何処かに捨てて来たような気がして
そんなもの最初からなかったような気がして
そうして、捨てられたのは私の方かもしれないと思い
また会えたらいいなと思う
横断歩道が今日も踏まれて意味を強くす ....
水深1メートルの情欲を完備した夜に、陽だまりで息絶える夢を見る
がむしゃら
死に物狂い
手探り
傷だらけ
いままで
これから
ぐったりとした曇天が
ハァハァと息を乱して
心に海を繁殖していく
腐った本音は体を捻り
濁った言い訳は舌を切り
焦った嘘は目を泳がせた
動脈に杭を打てば
色鮮やかな不機嫌が吹き出 ....
便利だよって聞いたから買ったけど、全然便利じゃない。
ソファとして使えば寝る時不便な上に、ベッドとして使えばソファとして使えないじゃないか。
とっても不愉快。
こんな寒い夜だから
いつまでもここにいよう
(非常の際は、ここを破って
隣戸へ避難してください)
自分の不本意を私にぶつけて
ここに閉じ込めた母
あの時見た一等星は
今日も ....
肩の力を抜いて
今宵こそ
詩を書くも読むも
よしましょう
本を読むも開くも
よしましょう
ただ
だらりと横になり
体位は側臥位
真っ暗な
スマホの画面をジーっと見つめ
浮かんでは ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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