やさしさの欠片
寂しさの砂粒
埃みたいに舞っている虚しさ
悲しみや哀しみは
雨粒
海の匂い
塩を含む砂浜
水平線に浮かぶ漁船
水平線に沈む夕日
山頂に昇る朝日 ....
あゝもう一歩を押し進めよと
心の声が波紋を広げ
此処に在ることのまた不思議
火炎噴き上げ迫り来る
冷たい岩に乗る足の
感覚だけに
集中し
広がる意識に楔打ち込む
今望郷の念、込 ....
ドラマの続きを妄想して
右手はオートマチック英語すらすらマシーン
夜が
気まぐれに背中をくすぐるから
その度に尿意に苛まれている
背中に蒸れ
水滴が背中を滑り落ちていく
もう明日だ
た ....
誰かを傷付けることは
自分を傷付けることと
同じだ
幼い頃は
それに気付かない
幸せな季節
やがて時が経ち
自我がはっきりすると
他者の存在も鮮明になる
他者が自分と
同じ ....
ふうわり
綿毛となって
とんでゆけ
忘れの国へ
とんでゆけ
そうだよ
地の底だって
じつは天井
(かなしいね
かなしいよ)
さあ
思いの儘に
とんでゆけ
....
再び生きると決めたのに
わたしはわたしのまま
発しなければよかった
言葉ばかり刻まれてゆく
再び生きると決めたのに
今日も曇り空
聞かなければよかった
質問ばかり漂っている
わ ....
あの別れからどれくらい掘り進んできたのだろう
爪の谷間は地平線
地平線に暮れた太陽はあなた
汚れた手はそこで拭かない
悲しみを拭くのは汚れちまった身体でいい
清純
一途
ウブ
嘘
疲れたから
今日は洗濯物が乾きそうにない
疲れたから
今日はコンビニをスルーした
疲れたから
歩道橋の階段は昇らない
疲れたから
今夜は性欲わかない
疲れたから
天使 ....
頭の中で過去色の鐘の音が鳴る
腕の内で君が教えてくれた響き
二度と味わえない若さの季節
隣り合う心臓が熔けて震えた
置場所が無いことすら知らない
街の光を求めたさ迷う痛み
呪わなければ ....
詩人たちが眠る森で
私は目覚めた
魔女たちが夜空をとびかい、
光る無数の妖精たちは、
夜つゆを飲んで歓びはしゃぐ
草木の葉を揺らし、
紅いキノコのまわりを
皆で踊り囲んで!
よいか、 ....
倶知安イモの本場 倶知安イモの本場
十勝平野で採るイモも ニセコ山麓で採るイモも
イモに変わりは無いじゃなし 茹でて食べればみな同じ
倶知安イモの本場 倶知安イモの本場
男爵 紅丸 キタ ....
僕のぽけっとの紙片には
最新のもっとも無駄な解答が記されている
人生に必要なものの殆どが木箱にしまわれて
博物館の収蔵庫の奥深くにおさめられているとしたら
菫や蓬の花のように路傍にさり ....
手料理
おにぎり
煮物
お弁当
…
憧憬
○「オリンピックって」
オリンピックって
人の健康·命よりも
大事なものなんだろうか
経済って
人の健康·命よりも
大事なものなんだろうか
○「ああ!無常」
中学生の時からお世 ....
夜の列車に乗り込んでいた。
窓に流れる暗い街の顔。
車窓に投射された、古い白黒映画を少年は見ていた。
雨に侍と農民たちはぬかるみ、矢と刀を腕に、煙と脚に混じりあう。馬は眼を剥 ....
毎朝 死にながら生きているような
生きながら死んでいるような
憑いているような
毎朝 この感覚をしかり舌で味わっている
帰りたいと気安く表現などしたくない
この悪戦苦闘の肉眼を ....
シャワーを浴びて 言葉も浴びて そして忘れて
この脳に記憶させることを 真底諦めたよ
常日頃からのキャパオーバーと対峙した時の哀れの泡は
口から出たんだよね?
九つの性質 ....
かくれんぼでもないのに
おしいれに入る
大人になった僕だって
泣きたい日はあるから
おしいれに入る
布団の柔らかい重み
心地よい苦しさ
そのうち僕は
安心して眠ってしまう
....
なにかを
忘れている
ようなこの夜に
なにかが
湧いて来る
ようなこの夜に
向かいの家の台所の
橙色のランプが点いて
それが仄かに懐かしい
光跡を辺りに散らしている
なにかを
....
肯定も否定もされず
曖昧な「いいと思うよ」で
ぬるま湯の中
認められも許されもしないまま
漂い続けている
たぶんこれからもそんな予感
時代
といってしまえばそれまでだが
世代
....
例えばフィンセント・ファン・ゴッホが
生前に一枚の絵も売れなかったように
カフカのように
俺の才能は凄すぎて
現世に生きる二流三流どもには
上手く把握しきれないだけだ
ゴッホの ....
咲きこぼれそうな花びらをもちあげて
そっと水を遣る
眠たい 明け方に
僕ができることは あんまり多くない
迷い込んだ虫を外へ出してやる
今日に似合う歌を選ぶ
まだ眠る君の
は ....
優しさ
愛しさ
立ち枯れ
崩壊
加速
希望
願望
現実
掌中
海賊は正規軍には勝てない
どんなに強くても
強い海賊が正規軍に登用されて
さらに強くなる場合もある
昔のカリブ海では
中国では上下ひっくり返ることも
ままあったようなので
その限 ....
満足なんて私は知らなかったわ
満足なんて僕も知らなかった
メールサービス、種が厄介な庭の花
酒がこれ以上なく注がれたコップ
おいで、おいで
僕の可愛い憂鬱
また指に刺さったよ
細 ....
無音 寂しさ あけた窓
網戸を通りくる
ひんやりと 爽やかな毒
いつ終わるのだ この
淡々と浅はかな枠の占有
急かされるように いや
急かされたせいにして 席を空 ....
二〇一六年六月一日 「隣の部屋の男たち」
お隣。男同士で住んでらっしゃるのだけれど、会話がゲイじゃないのだ。なんなのだろう。二人で部屋代を折半する節約家だろうか。香港だったか、台湾では、同 ....
ボクが唄う北海道のご当地ソング
「じゃがいもの唄」は
「お座敷小唄」の替え歌だ
野外フェスに出演した時に
アイリッシュ音楽を演奏していた
アイルランド人が
流暢な日本語で話しかけてきた ....
わたしの苦しみは
わたしの苦しみ
あなたには体験できない
あなたの苦しみは
あなたの苦しみ
わたしには体験できない
この世界の美しさは
この世界という美しさ
わたし達は体験でき ....
547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.18sec.