そっと
ずっと
きっと
やっと
うそじゃないよね?
ぜんぶ
嘘じゃないよね?
鳴き声は文字に出来なくても
私を迎えに来るから
長かった後悔がいつの間にか去って
傷付けたかもしれない ....
微笑んだり 驚いたり
目を伏せたり 口を閉じたり
騒がしく振り返り 足早に遠ざかる
ぼくに親しい 五月のカレンダー
先の曲がった水道の蛇口が
瓶を外れて 地面にはねる
飛び去る鳥の声が ....
濃度がさらに上がる
密なる関係
沸点こえそな
熱い熱い愛の渦中
それだけに
甘くとろける心
出し惜しみしてるの
いまだ
いまだ
キスしたら最後
愛のトリコ
....
やるせない日々に
孤独を何で
まぎらわせばいい?
傷つき合って
その傷をなめ合って
何がしたかった?
人はみな 孤独抱え
生きるのが定めと
愛に飢え
愛に走り
愛 ....
気づきやしない
アリバイも
ドアノブのない
扉も
全て全て
君が根源だから
情け無用の
降り様も
見ようとしない
現実も
なにもかもが
君が出した問いで
溢 ....
「よぞら」
星のひかりとぬくもりを
お湯に照らした星たんぽを
かぜをひいているあなたの
足元に
しのびこませて
消えていく
のを、桜の花びらを
鼻にひっつけてしまった
黒 ....
海と旗
僕は空を見ている そして
遠い浜辺の上で
その音楽を僕は聴いている
"I love such your deed."
{引用=「キミのそう云うところが好きだ」}
"Very I agree with you."
....
梅雨の晴れ間を利用して
冬使ったこたつ布団等を
コインランドリーに洗いに行った
しばらくすると地域のおばあちゃんが
来た
コインランドリーははじめてだというので使い方を教えてやった
すると ....
つじつま
帳尻
無理矢理
エゴ
強引
無関心
割り切り
{引用=すべては夢の中
夢
の
中}
「慰み」
このコロナ下の不安を
お互いの恥部を
獣のようにチロチロなめあいながらに
生き抜いていこう
あまりにも不安だから
あまりにも寂しいから
羞恥も道徳も忘れて
獣のようにチロチロ ....
年をとると
耳が聴こえにくくなる
目も弱くなる
肩も腰も膝も痛くなる
シワシミも増える
物忘れもひどくなる┅
年をとるということは
老化を受け入れるということだった
老化を受け入れなが ....
彼女は言った。
「クジラは空を飛ぶ魚だよ」
その通りだと思った。
*
恋をしていたのか、と聞かれたら
そうだ、と答えるだろう
けれど、恋を引き算したところで
クジラは ....
赤い髪
海から
浮かび上がった
女の赤い髪
海の底で生まれた
命を吸ってきた
肉体はもう地上の
なにものとも
縁がない
自由だが
もう誰でもない
私の村の酔っ ....
他者の内心などかまうことなく、
自慢話を講じている自分がいる。
今日は暑く、気だるい日だった。
遠くの海上には、幼い熱帯低気圧…
キャスターには黒い斑点バナナ。
神秘に貫かれ
漆黒の夜が来る
ただ唯物の
儚い世を散らし
永遠が口を開く
ちりちりと吹く風
脳髄を縁取る陰影
意識清明に保たれ
夢は胎動する
静かに
いつしかの
岸辺を目 ....
振り返る
べき時じゃない時に振り返り
ああでもない
こうでもない
結論なき迷路へと進んで迷い込む
何もかもが
芳しい手招きで誘っている
目移りさせていては消失の一途だよ
何 ....
何をやってるんだ
何がしたいんだ
続く晦渋の自問自答が虚空に響く
嘘で塗り固めた経歴は
当人でさえもいつからか
どこからどこまでが嘘なのか
真実と見分けがつかなくなってしまった
....
二〇一六年七月一日 「ヴィーナスの腕」
コンクリート・鉄筋・ボルト・ナットなどなど
構造物の物質的な素材と
温度や重力や圧力や時間といった物理的な条件や
組み立てる技術や出来上がりの見 ....
十四の時にはじめて詩を書いた
校庭の桜がこわくて仕方なかったから
衝動買いの寝袋はけっきょく
使わないまま
今でも行けない場所がある
ぼくはいまだに同級生がこわい
たぶん
きっと
だろう
らしい
世界の終わりに立ち会えるか
立ち会わずとも
その前に
自分の世界が先に終わるだろうね
誰でも思いつくし
考えつく事で
世界が存在してる
みたいだ
海で一人ぼっち
僕は言葉をなくしていた男
でも 風は何を語りかけてくるというのか
波の残していく 光と音の狭間で
夜風に漂えたなら
闇に薄まれたのに
やがて私の毒に 私は殺される
さよならも言えずに
立ち消ゆ 残るは煙 ひとはらい
バイオリンが弾いてみたかった
しらねぇよバカやろー、と犬に言われ
そりゃそうだわ、と泣いているからね
もう駄目なんだろうと始発とすれ違う
なんでもありませんよ、と千回繰り返してる
二 ....
「
そうして
真面目になった赤鬼のお話しは
危なげもなく
誰もついていけなくなったとさ
おしまい
」
今まで掴んで来た
大切な人の腕が
光を遮るから
明日は切り落とさなきゃ
さよならが通った道は
もう歩きたくないのに
どうして最後は
花を探してしまうのか
ハサミやノコギリの
....
錦織り成す細石に思いを馳せる
少しばかり避けたカアキのスカートの依り代から、
黄泉の底が溢れている。
痴れを紡いで路肩に色の納める、
....
{引用=どうしようもないこと}
絶望を綴ることに何の意味があろう
だが綴ることで絶望は虚構に変わり
また綴ることで希望すら捏造し得るのだ
詩は演劇性を持つ
演劇は祭儀であり呪術である
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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