あの夏が来るね
とつぶやきながら
それはもう
来ないことを知ってる

同じ空じゃないこと
同じ雷雲じゃないこと
同じ夕立じゃないこと
同じ僕たちじゃないこと


あれが初恋な ....
境目が淘汰されて
すべてはグラデーションになる
曖昧さは受け入れられ
器は広く広く浅くなる
明るくなりすぎた夜のように
影はぼんやりと甘く
この輪郭を脱ぐ術を
探している

 ....
○責任を負わない人たちが
国を滅ぼしていくのだろうか

○末期ガンの友人から
「一日一日生きています」
とメールが届いた

○僕は
水虫とヘルペスと
ともにある

○近ごろは何で ....
シグレちゃんがけつにくい込んだパンツを直していると
ムラサキカラスが飛んできて
左目でねめつけながら
お前の命なんて一瞬だぜ
おれの羽ばたきよりも もっとも短いんだぜ ん?
と言いおえてから ....
あと一度まばたいたら この視界も偽物にかわる
ガラス越し見据えていた 夜明けの海、らせんの轍
錯視してもう意味のない海鳴りを抱いて貝はねむる
さっきより近付いてる波打ち際、永遠が満ちたら

 ....
胸にぽっかり

月が出た


キミね、さっきから云ってることが

酸味が効いて、さっぱりだ


そうか、だからうっかり

思い出しちゃったんだな
 
 
たま .... この土日
Amazon primeで
刑事ボッシュ シーズン7と
Netfrixで
全裸監督 シーズン2
を観てしまった
観きってしまった
どちらもこのシーズンで
終わりのようだ

 ....
きちがいじみた雨の夜に骨まで濡れた俺は自然公園の多目的トイレを占拠して身体に張り付いた衣服をすべて剥ぎ取り蛇口だのなんだのに引っ掛けて便座に腰を下ろして朝までを過ごした、当然寝つきは良くなかったし .... ことばをひらくとき
ことばよりさきをいくものがある
たえず

観念を突き破り
欲望の先を駆けていく

あり
つづけ
のがれ
つづけ
おいつけない、おいつけない

深い夢見の底 ....
浅く探したこころの縁取りは、いつのまにか淫靡に変わった
まじわる言葉の意味だって明日には灰になってしまう人生だから、わたし独りで夜を走った
「これも嘘と笑って、孤独も阿呆に信じ込ませてよ」
身体 ....
幹線に沿い葬列は成る ハロー徒労の友よ
秘すれば花、望みはまだ叶わないから過ごす今日いくつ埋めたんだ?
腕とペンを質に入れどうにかここまで歩いてきた
「けれどみんないつかは死ぬ」
「あ、そう、 ....
反動の8月
街路のタイルは止んだばかりの通り雨に色を濃くしていた
街路樹の葉の間を縫う緑色の影が爽やかさを感じさせた
路面のタイルに吸われた水に外気の熱は移動し、幾分かの気流を足元に生じさせてい ....
二〇一六年十一月一日 「いやならいやって言えばいいのに。」


えっ
まだ高校生なの
そういえば
なんだか
高校生のときに好きだった
友だちに似てる
あんにゃん
って ....
俺の名前を知ってるか?
俺の名前はヤクの犬ってんだ
危険な名前だろ?
正直に言えよ
けど俺は
案外気に入ってるんだ

暗い名前だと
お前は思うか?
そうだよな
俺も一人孤独な夜は
 ....
ある人から
窓をもらっていたことを思い出して
とりだして開けてみた

窓の向こうは
地平線まで何もなく白い地と
日も月も雲もない白い空

ふとその地平線に
何かの影があらわれた
だ ....
背中が痛い 歯が痛い
いい大人になったのに
じくじくじくじく痛みやがる
鎮痛剤が欠かせない マッサージが欠かせない

指が重い 足が重い
大人の責任 プレッシャー
じくじくじくじく乗っか ....
自分を殺して
人を生かしてあげるって言う
犠牲的精神

この過酷な社会に起こる
大人同士のせめぎあい
時には
いじめ合い
いじめられ合う中での
美しく悲しいゆずり
ゆずられる愛
 ....
ソーシャルネットワークの光と闇
ソーシャルネットワークの花火
ソーシャルネットワークの出会いはハリボテ

ソーシャルネットワークで
何するつもり
ソーシャルネットワークでお祭り騒ぎ
いい ....
昨日と何も変わらない
今日が昨日の続きに過ぎないからか
しかし今日が明日に続いてくれるとは
限らない

時間の経過を知りたくて
時計を見る習慣
昨日吐いた息と
今日吸った息

遥か ....
{引用=前戯なし}
あなたの輪郭はとぎれとぎれ
知っていることは数えられ
知らないことは無限大
ところどころはっきりしても
ひとりのあなたが不鮮明
印象だけが白く火傷して
わたしをジャン ....
あじさいの
花房揺れる
梅雨の入り

時の静謐
心の寂寥
相携え

うっとり
薮に
踏み込めば

赤々と滴る
薔薇の花

此処にも
季節の快楽
眩めいて

佇む己 ....
若輩者が社会に従わず
ブレーキを踏まずに暴走しても
市民をざわつかせるのは
見放した市民の責任だと言う
まだ先があるからと許される貴族
暴走貴族


自分に酔った暴走運転も
酔っぱら ....
{ルビ夕立=ゆうだち}あけて空は葡萄酒
{ルビ美人=びじん}が沈む湖沼の水銹
{ルビ記憶=きおく}の底に誰かの日記
{ルビ龍=りゅう}がぬすんだ幼い契り
食えば出さなければならない
出さなければならないが
なかなか出てこない
お腹をさすったり力んだりしても
なかなか出てこない
しゃがんだらドバーッと出てきて
さっとトイレを出ていた若い頃は
 ....
海で友達と 
歩いていたのは 防波堤
うちすてられていたイカリと
突き出た マストと 波の色
君が死ぬとき
流す言葉を集めて
冷たいコップの中で
氷に溶けるのを見ていたい

季節が変わる頃ってのは
何もかもが不安定だ
雨の温度や風の強さ
気に食わないものばかりさ

君が死ぬ ....
はいらいと

まちこがれた今夜も

雨模様ではありますが

はいらいと

月に寄せて 星屑に寄せて

たそがれたひと時を
お楽しみください…

はいらいと はいらいと
 ....
無口な口を縫いつけましょう
言葉は如何にも無粋ですから

帽子をかぶせた
 宇宙がかくれた
  はばたきながら
   地球は夕暮れた

だから、ね……

   蚊がうるさいよ
  ....
広い庭の一角を使って
家庭菜園を始めた

わからないことが多い
近所の知り合いが農家なので
聞いたりネットで調べたり

家庭菜園を始めて
身体に元気が湧いてくる

やり始めると
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ミリンダAB(なかほ...3*21/6/28 18:16
輪郭はるな421/6/28 16:25
独り言6.28zenyam...1*21/6/28 14:48
目玉桶谷121/6/28 14:45
ヒエロファニー北井戸 あや...121/6/28 8:56
Gentle Breeze墨晶7*21/6/28 6:29
The Laughing ManTAT121/6/28 0:14
クソみたいな人生花形新次121/6/27 22:46
ごく限られた世界の夜から昼への移動距離を並べてホロウ・シカ...1*21/6/27 21:50
詩行ひだかたけし421/6/27 20:20
急性淫北井戸 あや...121/6/27 17:09
6月の命日121/6/27 17:07
昇るゼッケン121/6/27 17:04
詩の日めくり 二〇一六年十一月一日─三十一日田中宏輔14*21/6/27 14:54
Dog drug ヤクの犬花林5*21/6/27 13:04
窓のエピソード塔野夏子5*21/6/27 11:08
大人の身体藤山 誠221/6/27 8:30
自分を殺してこたきひろし321/6/27 6:42
ソーシャルネットワーク221/6/27 6:04
何も変わらない421/6/27 5:39
雑居ビルの一室でただのみきや1*21/6/26 22:21
季節の快楽ひだかたけし521/6/26 20:59
暴走貴族イオン1*21/6/26 19:18
ゆびきり[折句]福岡朔121/6/26 11:38
老醜記zenyam...021/6/26 9:18
車を借りて番田 121/6/26 1:44
君が死ぬとき竜門勇気3*21/6/25 23:31
はいらいとナンモナイデ...3*21/6/25 21:05
巣ごもり帆場蔵人221/6/25 19:33
家庭菜園夏川ゆう221/6/25 18:13

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