柳に、ゆれる
午後
静かな、足どり
きいてる
高嶺の、ひぐらし
なき忘れ
小さな、ふり袖まで
とりに帰る
話を盛りたがる人たちがいて
帳尻を合わせなければならなくなる現場がある
あの病院の中では今までも今も
ん~ごいことがなされている
のを知っている身としては
正しいことがなされていると ....
目を閉じれば
あの時のあなた
鮮やかに
目の前にいるかのように
誰よりも綺麗でした
あのあなたは
あの時のあなたは
大袈裟ではなく
嘘偽りもなく
あの時を潤すように
....
ターコイズブルーの湖、三つ
ねっとりと動かず
こんもり黒々とした山々の頂きに
ぽっかり ひっそり
横たわり在る
(空は妙に白く透き通り
皮膜の裏光り)
湖は波一つ立てず
こちら ....
体育の時間、卓球のサーブ本気で打ったら怖いと囁かれる
サーブのバウンド2つちゃんと打ってから物言えや
Netfrixで
欧米の猟奇殺人ドラマを
次から次へと
観続けると
普通の殺人なんて
クソつまらなく思えてくる
最低でも首や局部を切り落とすことが
望まれる
そんなドラマが世界中で ....
パラレルパラソルげっそり痩せちゃう
必要悪 経費でおとす
ついでにオリンピックわんさか
金色夜叉
どっかんどっかん トマホーク
育児放棄
とんからとん蔦絡まる
どこぞの花園 ラベンダーで ....
雨が降っている間は
動かないでいよう
ズボンの裾を折り返して
恥ずかしい靴下を
誰かが笑ってくれたら
ピンポンみたいな会話で
飲みかけのコーヒーにも
負けない温かさが
胸を通り ....
丹精込めて育て上げた
ユリの花を奪われ続けた被害者が
加害者に言う
「あなたはユリしか目に入らないのか」
「ユリしか目に入らない」
ついに言ってしまった
恥も外聞もな ....
誰も褒めてくれないから創作活動応援隊員としては良くやってきたと自画自賛したいのです。
悲しいのはペラペラの現在詩(大衆現代詩)が独立する前から飲み込まれ続けていること。
そうゆうものだでは ....
有給休暇の朝、
行きつけの銭湯へ行き、
行きつけの喫茶店でモーニングを食べるのが、
ルーティーンになっている。
それから、
「竜とそばかすの姫」を見に行った。
ここまでは、こないだの休みと ....
梅雨明けした後
夏の暑さがやってくる
冷房の効いた部屋
一度入れば出られなくなるぐらい
心地良い涼しさで満たされている
夏は暑いもの
それは変えられない
薄着になれる季節
....
相応しい時刻
相応しい場所
冷たい陽だまりの街
踊る薄明るいシルエット
途切れ途切れの舞踏曲
鍵盤を重々しく擦る音
相応しい場所
窪む繊維の残響
頬に巻きつく筆跡
....
本当に困ったときには
道路標識の人型が助けてくれる
人通りの少ない深夜
こっそり
丸や三角の金属板から抜け出して
うなだれる誰かの肩に
ぽん、と手を添える
自転車を遠巻きに眺める ....
パラレルパラソル
げっそり痩せちゃう
必要悪 経費でおとす
ついでにオリンピック開催して
盲問題
どっからでも手が出る
どっかんどっかん
とんからとん 蔦絡まる
ホームランやたがらす
....
ほたるが咲くよ
あの海に
あわの岸辺も
ゆうらり、小舟
笛のしらべが
とどく頃
お母んも、きっと
見ているだろう
....
ロンドンの街は薄曇り
ブーツの踵が取れちゃった
椅子に座ってピスタチオ食う
妻の呼吸が聞こえてる
年齢に抗ってみませんか
ゴキゲン奥さまネグリジェ一丁で
社交社交社交社交社交の時間よ
時間はもう
どこをさがしても全然なかった
暗やみと光を混ぜた夜、
テープで仕切られた自由
韻を踏むためだけにつくられた詩
の、
どこにも、なにもなかった
なにもなかった
そ ....
辿り着く
見渡す
細める目
風
嗅ぐ
気配
先人
構え
目礼
一歩
また一歩…
夜
閉店三十分前のスーパーマーケットの駐車場に
クルマとめて待っていたら
店舗前に並んだ数台の自販機の釣り銭受けの中を
1台1台手を入れて行く
怪しげな男があらわれて
疾風の如くきえた ....
低い窪みの中心に転げたもの、もう這い上がることも出来ない
気づけばそこにいて、何処から来たのかも分からない
その地に根を張り 雨風にて、凌ぎ、それだけのものであった
というのに素知らぬ風は惑 ....
言葉が滑り落ちていく
そんな時間が長引いて焦る
私はごはんを食べる
私は眠る
私は少しは掃除する
大事な何かがないから
言葉がくっつかないんだ
ばらけた言葉を集める
集めて ....
期待されていた
ももたくんは
決勝トーナメントにも
進めなかった
心無い人は
「違法カジノに行ったもう1人は
世の中から抹殺されたのに
金メダル確実だから
免罪されたんじゃねえのかよ! ....
碧天の月、
祈り続ける意志
巌は翳り
雨は降り
濡れて天に
戻る時
煌々と月、
澄みわたる
無限につらなってゆく世界の果ての階段を
親しげな不条理とうでを組んできみがのぼってゆく
いつもおもうけれど
宇宙のなかの点にすぎないのに
点には面積がないのに
線にも幅がないのに
ぼく ....
生き生きと咲く花が
風に揺られるように
我が詩よ
私を導いてくれ
そして長く長く続く
絶望というトンネルを抜けて
眩しい太陽を全身に浴びたい
ああ
照らしてくれ
照らしてくれ
我が ....
昼間、干しておいた敷き布団
どこか小麦の香りかな
ひとまず、嗅ぐ
犬になる
犬になっている暇はない
はやく眠らねば
眠らねば、ならぬのに
やはり小麦の香り ....
唾が飛ぶだろう
涙や汗や
こいつの何もかもが
突っ立ってみている
悪い約束、
悪い約束
悪い約束飛んでったんだ
泣ける話を噛み砕きながら
血とか胃液で
いっぱいのクソが
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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