降り続いていた雨が止み
今日は薄日が射している
おまけにうっすらあったかい
おれは胸いっぱいの共感に
包まれ街に入っていく
街では陽気なコーラスが
もうひっきりなしに響いていて
老婆 ....
とうとう世界を飲み干しつくし
おもてと裏がひっくり返った
夜の真ん中渇きにあえいで
おのれの尾っぽに喰らいつく
うわばみ
うわばみ
おまえのからだは門になった
無限につながる扉になった
....
夜に、心が、透けた。
僕らはいつだって泳ぐ魚のように、
自由に青い空間を跳ね回るんだって、
べつに日々の暮らしを守るなかで、
そんな風でいることがあたりまえだと思っていたよ。
....
sayy joy
recall
ijyoui
私がいなくなったなら
私が高く評価している
ものごとも
私と一緒に失くなってしまいそうだから
私はいなくなることが出来ない
しかし、本当は
そんなことはないのだ
私以外の誰かが
き ....
揺れ動く
脳髄が
夜通し降る雨に
暗鬱と
たましいを濡らし
いくら
手を伸ばしても
あなたには届かない
雨は夜通し降り続け
魂の隙間を埋めていく
もどかしい思いがもつれ
あな ....
せまい街の隙間を歩き
気持とはなれたまま生活をする
花を摘み
名を刻み
いくつか忘れながら
君が
こともなげに「過去」と言う
そのなかでまだ生きている
失われた歌がもう一度流れる、時が地に落ちた午前零時、掠れた声の中に、鬱血のような産声、痙攣のようなビブラート、消え行く瘴気みたいに、路面の亀裂の中へ潜り込んでミミズどもに食われる、神が己の下着の中 ....
内面の/
害ある者と害なす者の争いに巻き込まれて逃げ惑うモグラでは同じことの繰り返しでだめなんだ
凸凹もボコデコも/
やはり真の局面が見え隠れする瞬間には遠い昔からの建築者による力に頼る ....
最初から
黒檀の木の股が壊死している
不定形の少年と探し求める恋物語
海辺に戻り 脱法ハーブの建前へ。
黄土色の哀れみを。一欠片しなう 七宝のゆたり
....
(教会のまえで佇みうたう歌)
寂しいから、
満月の夜、吠えてみる
このバカヤローとじぶんに向かって
懺悔って
なんだか値打ちがあるみたい
その小部屋では罪さえ消える
....
PCの箱を前にして
この部屋で僕は神様になるんだよ
と妄言を放った君
邪魔するやつは指先一つで
ダウンというわけだった
しかし今
やはり最後は
殴り合いの憂き目を見て
やっ ....
からだに イヌと かかれた日
はだかで わんわん 泣いていた
そとに でるときは 四つん這い
イヌでは ないが 犬だった
からだに ブタと かかれた日
もっと なけよ、と 笑われて
な ....
右手は清いが左手は汚い。汚れた手なら切り落としてしまえ。
右目が見えるものを左目は見えない。見えない目なら節穴も同然。
左足が前に進むと右足は退く。使えない足なら切り捨ててしまえ。
右肩が上がる ....
薄日の白い道が伸びている
わたしはひたすら歩いている
薄日の白い道が伸びていく
わたしはひたすら歩いていく
到達点は何処にもない
ただ懐かしい道のりがあるばかり
ただ憧れに充ちた道のりがあ ....
〈おいらが{ルビ鯰=なまず}だったらいいのにな
ディープ・ブルーの海を泳ぐんだ
そしたらいい女はみんな
おいらに釣り糸を垂れてくる
おいらに釣り糸を垂れてくる
おい ....
君が
君だけが
泣きながら帰った夏
灼熱の太陽だけが
ギラついていた
michite
sosite
o
自分コメントという題名の小作品として
登場人物多すぎて、まだ、まとまらない
ブッポウソウとかつかつな生活をしていたポエムは、
「もうお腹いっぱい」と言い残して破裂したんだよ。
....
壁がある
どうしようもない限界だ
その先に広がる青々とした海原を
私たちは見ることができない
視界は閉ざされ
四月の気層の底に留まる
夜な夜な宇宙の突端に座り
爆発する星たちを見てい ....
筆が立つ護美箱への事物のまとわり
あたまとからだに訳される
転がした電子タバコと夏の大三角まで
やはりふわりとかおる
冷床に舌を揮い合図を送る重げないっぺんに
星座占いのひらがなは不埒である ....
四月の世界が明るく亡びて
あとはただ蜃気楼がゆらめいていた
蜃気楼の中で
花は咲き 花は散り
人々はさざめき行き交い
明るく亡びた四月の世界が
まるでそこに そっくりあるかのようだった ....
新入社員の皆さん
仕事に少しは慣れましたか
お金をもらうということは
大変なことでしょう
ちゃんとやってあたりまえだから
だれも誉めてくれません
一方ミスすれば注意や叱責が待っています
....
なんと
一国の国民の
ほとんどすべてが
まるで
集団催眠にかかったように
その嘘たちに
戦争が終わるまで
ダマされ続けていたという
第二次世界大戦中に見られた
日本軍 ....
色のもっている
正面とっぱ!つ
朝
包帯の瘤を割って這い出ると
少しの針を飲み
すぐにまたもぐってしまう
辺り一面
色とりどりの悲惨が飛び散る
ビビット、パステル、ネオン、
どろどろにしめったマーブル模様の枕が
ぬる ....
それと知らずにいたほうが幸せだった
そんなこと知りたくなかった
そんなこと言って
知りたがりのくせに
行ったり来たりする気持ちの間で
どっちつかずに揺れ動く
世の中には知らなくていいことだ ....
憂鬱な地平線を目指し
私たちは恐怖から手を繋ぐ
此処には居ない誰かのために
遠く響き渡る砲弾の陰で
如何に完全に消えるかを考え
冷え冷えと目醒めていく
居着く場所は何処にも無い
ただ ....
地球中を走れるキャンピングカーが欲しいな
砂漠でも海の底でもねそしてデートしようよ
束縛のない辞書は誰もが持っているんだ
独特の語彙の辞書なんだけれどもね
僕はきみを心でうけとめている ....
このまま静かに朽ちてゆきたいのだけれど
猫と僕と彼女は静止画のまま風化してゆく
アッピア街道の松のように或いは
ゴダールの気狂いピエロのように
いつか正気の世界に生まれ変わりたいものだ ....
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