紙でできた飛行機が
街の上空を飛んで行く
折った人は
わけあって何処にも行けない
代わりに紙の飛行機が
飛び立つというわけだ
日曜の午後
雲一つない青空
街全体に
あきらめとなぐさめ ....
○「家族登山」
子ども、ママ、パパの順です
○「ゴールデンウィーク」
海も山も街も久しぶりの人人です
○「地元の小学校の目標」
「清く 正しく 強く」とある
○「幸せのもと」
....
飛び立つ背に涙を見せなくなってから、私はよく笑うようになりました。悲しみに暮れる日も傍に居てくれた事だけが支えではないことを知って。ありがとうって伝えたい事があるの。全ての思い出に題名がついている毎日 ....
明け方の情景
聞こえる鳥たちの声
満ちてゆく心
窓を開けると初夏の匂いがした。
私の庭では赤いカーネーションが花を咲かせている。
母に贈ろうか。
親不孝を重ねてき ....
蓮華
向日葵
百日紅
物流倉庫は四角を縦横へ移動させるだけのスライドパズルだ
使用感の強い折りたたみコンテナが今日も
コンベヤベルト上を強い使命感のもとに走っている
くわえ煙草の検品係はまたハンドリフトのキックボード ....
山頂の光と影と馨りに届かぬ蛍と傅カシズく、
まるで紙吹雪の鏡写しのような
奇病、らしさ不束にも視線を預ける
薄化粧の貝塚を通り過ぎ
伝書鳩の半分の血を
白装束とする臆病な子猫の、
....
悪い癖だとわかってる
ぐちゃぐちゃに酔っ払ったあと
布団にまぶれついて
君が生きてるかどうかについて考える
開け放した窓から重たい空気が入ってくる
僕は君には拒絶された
僕は何年もたっ ....
シーッ、みんな止まれ! いま2時の方向の樹間でウロコがギラっと光った。あそこにイヨマンテノヨルがいる。いいかお前ら歌うんじゃないぞ。しょうがない迂回路を探そう。先頭はおれが行く。しんがりはジェイコブ、 ....
大きく開いた歩幅に
収まり切らないものが
青く広がっている
空だ
始まりを告げる場所
これから会いたい人
この先やりたいこと
誰にも読めない筆記体は
雲になって流れても
心の ....
琥珀のヘアオイル
半分くらい減って
夕陽が沈みそうな
海だと思った
飛び込まなくても
きっと滑るから
明日は
這い上がれない
隣の台所
天ぷら油が足りなくて
琥珀を数滴
....
世の中に蔓延る
狂った新自由主義者を
支持する者は
自分より楽をしていると
地方の役所で働いているような公務員を叩き
効率をもっと上げろと民営化を迫る
弱い者はさらに弱い者を叩き
生きか ....
こうべを上げれば
新緑、
濃密な匂いに青空は映え
降って来る降って来る
新たな一日の始まりが
吹き抜ける風に
透きとほる
黒雲母
カイゼン
仕付け糸
ごっこ遊びをしてる
爪の伸びた友達と
殴られたあとが痛い
殴られるまでは痛くない
呪文を唱える友達
唱えた呪文を聞くだけの俺
心地の良い季節だね
心にもない言葉
どこかいこうよ ....
奇妙なものに
取り囲まれ
見知らぬものの
浮き立つ
わたしの回りで
しなやかな輪舞を
繰り返し
奇妙なまま
見知らぬまま
ひたすらに
自由を分節し
いつしか
あっけなく
呑ま ....
水の音
笑い声
草の根
www
water
わたの原漕ぎいでて見ればひさかたの雲居にまがふ沖つ白波 藤原忠通
眠い。たくさん眠れそうだ。御休みなさい
私にとっては心地良い眠気にすぎなくても
世界にとっては平和の前触れで有ればなぁ
からだ汚れて帰る家には
やくそくなどなく
ひとの影もない
が
花が一輪、咲いています
ひとの影が肉なのだと
あるいは水分なのだと
あるいは血、なのだと
絶えるこ ....
ほうき星がきたなら
いつか部屋をはいてってね
夜々を、たくさん
見はらしてね
走るひずめも柔らかく
あの雲が
マンボウ
ジャムパン
贈りもので
はちきれそうなくつ下
く ....
緑風
碧玉
蒼天
形骸化した
マナーの
先々に
必ず
人は居ると
信じて
とある復活祭の朝
石臼の歯ぎしりがごりごりと響く工房にて
くるみの近衛兵が殻から脳みそを無造作にえぐり出していた
傍らの国営テレビは再放送のヨダレを垂れ流し
ただぽかんと口を開けたグランマと
....
其処程には
私の死体がいるはずだ
同時に生まれてる
其処程は
空より広く海より深い
死体は時間の階段を昇る
其処程とは
もう横町を曲がったあたり
私と抱き合った瞬間
彼は ....
テレビのわたしが
わたしと主張する
なんだとお
見ているのもわたし
わたしだ
二人称三人称など
ついでに言うと一人称も
何処にもないない
あるのはわたし
わたしだ
わたしの ....
どう見てもセブンだったコインランドリー
セリアになった文教堂
跡形もなく消えたケンタッキー
街の記憶ではない
私の記憶である
誰にも譲ることのできない
私の記憶である
市営住宅の ....
ひかり、在り
暗がりに射し込む
ひかり、在り
朝の静寂に包まれながら
僕は大きく息をする
昨日と同じように
一昨日と同じように
繰り返す日々を掲げ持ち
また新たな一日を掴み取る
....
馬鹿につける薬をください
それは優しさなのか
厳しさなのか
完治してしまう前に
同じ轍を踏む俺に
ビームに混ぜてあいつにも届けるから
その光が射しこむことに ....
切り傷はアンダーラインでしかない
無数の 傷を追うアンダーラインを皮膚に蓄積して 一つのすべての闇の
表面の奥行きに群がり
わたしが吐く息の端に止まる
静けさ
(
白、それ ....
傘立て
なずな
格子戸
431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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