朱天黒の篝火が爆ぜる

目眩の中で炙られる白昼夢の散弾を集めた
贄に均しい極熱、滾るような炎天のまばたき
吐出を嵌めた雪月花を、身に埋めたような心地で

のぼせ上がる四季を撫でてしまえない ....
二人寄り添い
昇った坂道
橙色に染まる
夕暮れに
奥まる時間を
二人して
ぐんぐんぐんぐん
遡行した

果ての果てに
開けた緑の
湧水大地に二人座す
静かに手と手を
握り合い ....
膨らんだ泡が
私の髪の毛を
包んで割れた

申し訳なくて
後ろで結んだ
髪も手も

あなたが
飛んだ後で
伸ばします

触れないように
割れないように
見つめるだけなら
 ....
僕らは僕らの血の話をした
指先を切った僕を見て
君はかさぶたを剥がして笑っていた
”すごい!見て!同じ色”

あの日、君が剥がしたかさぶたは
僕と遊んでいた時にできた
鉄棒に登ってほんの ....
会いたい、が間違いなら
会いたい、じゃなくていい
アインシュタイン、が間違いなら
愛したい、に換えていい

病気だと簡単に言われ
理論だってわかってもらえず
悔しいから面積求めた
苦し ....
人類の記憶の総体から
名札のない死体ばかり幾つも幾つも
バラバラにされて脈略もなく
いたるところからあふれ出して来る
机の抽斗から冷蔵庫から本の隙間から
シャワーを捻ればそこからも
一匹の ....
○「朝立」
勃起している!
勃起している!
今朝はグッと天へ向かって
勇ましく直立している!
若い頃さんざん悩ましたものが
今は喜びとなっている

○「お天気様」
お天気様にはだれも ....
私は調和をもたらしに来たのではない
争いをもたらしに来たのだ

帰ってくれ、と
無理からぬことだった

{ルビ永遠=とわ}とは十和
十和色のハーモニィのことぞ

和すのはいいですねぇ ....
ぼくらは迷い子のように
ただ、佇んで
ゴダールの映画みたいに
長い長い言葉を
視線だけで話した
熱のない炎で
炙られるような
時だけが過ぎてゆき
やがて
思いは痺れてしまった
 ....
良い緊張感を感じてる
悪いとか良いとか
あるんだろうか
自分のなかでどこか
線が引かれているのかもしれない
それだけのことなのかもしれない
要するにワクワクしてるみたいだ
良い結果につな ....
夜の軌道を涙がはしる
星のひかりを水面にうけて
まるで転がるひとつのビー玉
回転速度は地球とおなじ
うわずる瞳が坂に消え
まっさかさまの流れ星
ふるえる日輪、始発駅
手をふる窓辺に白 ....
惑星ソリラスから
地球に送られて来る信号に
我々の魂は深いところで
拘束されている
しかし、肉体の有効期限を
知らされてしまった今
我々はその束縛から解放され
残された時間を
人類への ....
先の尖った靴で
星を踏めたら
砂時計が
永遠に終わらない
そんな夜

少しだけ
誰かの愛を
長く感じている

最終回のドラマみたいに
抱き合うために
生まれたエピソードが

 ....
毎日真面目に
髭を剃るのが面倒だったので
生えて来ないほうがいいのにと
思っていたらある日
髭が伸びなくなっていた
しばらくして
髪も伸びていないことに気が付き
髪が一本落ちる度に恐怖を ....
突き抜けていく、突き抜けていく
独りの個の限定された
知覚を感情を世界観を

声 響き渡る、声 突破する
混沌とした音響のなかを
この世界という音響のなかを

私という存在に真っ直ぐ突 ....
約束に約5分遅れる
シロップロックアップサイドで会う
こめかみ
みだりに髪
かみしめる一言
会いたかった……

すうーっと楽になる午後だ
この緑色したミントの束で叩けば
色んな音がし ....
言い聞かせてしまえ、生命の蒸発
娘がひらかれるときに、
背景を止めだてる、増便と決壊

杉の上表をとりどり成長させる、
幸福を裁く医者のふと、
しかしながら個人の、水辺の、小指から
なつ ....
輝かない星だってある
目のまえにひっそりと咲いて

人の悲しみの数だけ
憎しみが残って土になる

空はいつまでも落ちないという
憧れにも似た不変の愛憎を飲みほしたい

 ....
あなたが引き止めたかった星
色と輪郭だけ残って空になる
空っぽの果物

横断歩道は虹の影
朝の月を見ている顔が
あざやかな夢を描いた
玄関に遺失された小さな靴はその都度捨てられては発見され、ありとあらゆる名前で命名されている。靴の平面はいつでも同じ体温と同じ表情を持っていて、豆粒みたいなまなざしで地面の消毒を繰り返す。混 .... することもないので
地面に種を蒔く
それは私自身だ
私を地球に埋めてしまって
発芽を待つ
やがて芽が出て茎が伸び
五月の陽射しに葉を広げたり
九月の雨にうたれたり
そして実がなる
ぶ ....
自称詩人が
また、勢力を拡大し始めている
危機的な状況が
すぐそこまで迫っている
これまで自称詩人殲滅のために
あらゆる手段を講じて来たが
結局どれも上手く行かなかった
敵はゴキブリと一 ....
ここは此岸で

それからどうした?


自分に問いかける

今日はいい天気で

台風が来ている

それから。。



泡沫なんて言葉を思い出す




雲がちぎ ....
桜が散ると
瞳からコンタクトが
外れるように
涙が溢れる  

思い出したり
切なくなったり
今は言葉を
忘れても

花びらの裏と表が
同じメロディを
歌うように

その眼 ....
軽やかに
紡ぐ
内から
沸き上がる
思考の糸は
生まれたての
子供のように
普遍の宇宙を
舞いながら
世界の響きを
掴み取る

沈み込む望みの無さは
苦痛の肉体と共に
忍耐 ....
駄菓子屋に行って
よく買っていた

すぐ溶けて無くなる
一瞬の美味しさ
味わう暇はないくらい

たくさん食べると
すぐに飽きてしまう

たまに食べると
より美味しく感じる
大人 ....
地球が一廻りして朝が来た
雨降りの朝、風が吹く
疼痛は収まり、意識はクリア
道行く人は目的を持ち
僕は温かな喜びに包まれ
今在ることを抱擁する

いつ崩れるともしれないこの覚醒に
ゆっ ....
うわははは、
死ね、ってきみがいうから笑っちゃったよ、
どうしてくれるの。
夜がふけてる、ガラスに
滲む 赤青緑 が わたしの喉をながれて
火傷みたいに 通り過ぎてく グラスに
もう一杯ち ....
線を
縦に引き裂き
現れた

言葉には
置き換えられないはずの
僕たちの住む場所を

空白とか
地球とか
現世とか

手を合わせて
祈りとか
生きるのが辛いというのも
経済的に辛いというのもある
これについては好景気を望むばかりだ
思惟的に辛いというのもある
これについてはBe a rock star (?)

大体、僕は経済的 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
朱天黒あらい022/9/4 19:20
坂道ひだかたけし322/9/4 18:03
シャボンミナト 螢022/9/4 17:51
子供のかけら竜門勇気2*22/9/4 14:59
アインシュタイン妻咲邦香322/9/4 12:38
神隠しただのみきや1*22/9/4 11:32
独り言9.4zenyam...3*22/9/4 8:51
永遠とはりゅうさん122/9/4 5:12
幕ぎれホロウ・シカ...2*22/9/4 2:31
緊張してる坂本瞳子022/9/3 22:45
かにのみこそのかみ菊西 夕座1*22/9/3 22:27
宇宙時間との対話花形新次022/9/3 20:22
旅人の靴ミナト 螢1*22/9/3 19:22
髭真面目イオン0*22/9/3 19:03
ひだかたけし3*22/9/3 18:53
シロップロックアップサイドふるる2*22/9/3 18:30
それかあらぬかあらい022/9/3 18:24
秋の夜長に一献かたむけ秋葉竹022/9/3 15:29
朝色水宮うみ2*22/9/3 12:45
海へ葉leaf122/9/3 8:46
私の実やまうちあつ...122/9/3 8:14
血の噴水花形新次022/9/3 7:59
めもうし122/9/2 21:42
春巡りミナト 螢022/9/2 20:18
とうめいに すみわたるひだかたけし2*22/9/2 18:24
ラムネ菓子夏川ゆう122/9/2 18:00
覚醒の朝ひだかたけし4*22/9/2 9:53
寂しいとかじゃなくてさぁよるもと022/9/2 9:14
()印足立らどみ122/9/2 7:55
一をつけよりゅうさん122/9/2 4:01

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