神話になぞらえ視界をねじり
燃焼する画角から身を伏せる男
口笛と銃痕を残すように
霧の中から淡い筆がきて
何もかもを塗り潰す
腐れるあらゆる匂い
精神分析医は語る
線と色と画触のフォ ....
欠けた
風の赤い器
人の形に
ほつれた糸
君はいま、何処にいる
手を伸ばしたら触れられる
忘れ形見を
いつも優しくできたなら
かじかむ蛍光管
この薄いセロファン
色から ....
俺は歯医者に通うぜ
俺はやまもと歯科に通うぜ
俺はいつもやまもと歯科に通うぜ
....
○センターラインのない道は
怖い!
じいちゃんたちは
カーブでも
ど真ん中を走ってくる
○「おじいちゃん、赤だったよ!」
「急には止まれないよ!
急に止まったら追突されるよ!」 ....
二〇二一年十月一日 「世界SF全集 第31巻 短篇集 古典篇」
『世界SF全集 第31巻 短篇集 古典篇』が到着した。非常に良い状態だった。満足。 https://pic.twitter ....
アメリカのボスが最後に向かってきた
わたしはすぐに口火を切った
「アイム ソー ソーリー」
アィマレバ ソレデ スムネー
「アイム ソー ソーリー」
アィマレバ ソレデ スムネー
「アイム ....
心理の奥だけで生成される言葉がある。
それはおよそ会話の中で表現されることのない領域であり、わざわざ潜らなければ掬い上げることなどまず不可能なものである、深海魚のようなものだと思ってもらえば ....
転ばないよう気をつけて歩いた
人生は長い長い細道だから
人はいつから踵を付けて歩いているんだろう
早く恋を知りたくて
だけど愛はまだ要らなくて
先に月に向かった貴方が寂しくて死んでしまわない ....
哀しみの声が
何処までも伸びていくとき
限りなく独りで
魂の神聖な場所へ
融合する
明日、土の下に
埋められてもいいように
深いあこがれを抱いて
壊れた肉体の神経感覚系に
復讐し詩の ....
風になりたい
ただの一陣の風に
君の胸奥深くに届くように
ヒマラヤを越え
天空を越え
昏い宇宙に届くように
ただの一陣の風となりたい
昨日より今日
今日より明日へ
そして宇宙の初まり ....
僕は結婚して長い間女房は
屁をひらない女だと思い込んでいた
しかるに今は
僕の前でも「ブー!ブー!」やっている
「ああ!すっきりした」などと言って
恥じらいもなにもない
ここまでゆるんでし ....
ああ
今日もまた
私の微笑みを見ようと
大勢の人々が
この美術館を訪れる
謎の微笑み
なんて言っているけど
これが笑わずにいられようか
大笑いしたいけど
淑女としては下品 ....
わたしたちは歩く
可笑しなことはないのに
となりできみが時々ちいさく笑う
(なにか間違っている?)
でも訊くことなんかできない
わたしたちは黙って歩く
おおむねすべてのひとたちは
....
むろんとーぜん、してますよ
よふかし
駆けても、走っても、跨いでも、いませんし
したら必ず幸せになれるって訳でもないののに
しちゃってますよ、
よふかし
いまが人 ....
天空に
明るく輝く満月は
わたしの意識に
瞬間、響き捉えられる
君はパンクが好きなのか
富士ロックで
押し潰されそうになりながら
踊りまくったのか
満月は天空を上昇し
家々の ....
虫が鳴いた夜も
星が輝いた空も
闇の中は眩しかった
手ぶらで歩いたから
光を抱くことが出来る
人の重さより儚くて
振り返る時は
愛を探して
どこかへ
帰りたくなる
....
親は子どもに
教育を受けさせる義務がある
これが義務教育です
子どもが教育を受ける義務がある
という意味ではありません
教育現場に問題がなければいいのですが
問題がある場合子どもには
教 ....
砕けた光 秋の匂い
五感は透けて
感傷の古池に浮かんでいた
黒光りする虫をつかまえて
ピンで留めてみる
不器用にもがいていた
鋭い大顎も暗器のような爪も
ただの装飾へと変わってゆ ....
いま完成した
この僕の絵は
いつまでも若いままだ
9月のこの日よりも
年を取る事はないだろう
もし
僕の代わりにこの絵が
年を取ってくれるなら
そのためには
僕の魂を ....
朝だ
熱気がもわんと身体を包む
街は目的を持った人たちが忙しく進み
何の目的もなく歩いているのはわたしだけだ
色んな形象をした白雲が
青い天を流れていく
突然、足許の大地が裂け眩暈する ....
○「仲秋の名月」
今日は仲秋の名月
お供えは何もないけど
酒でも飲みながら
名月をのんびり眺めて
コロナ鬱を晴らそう
○「自己流」
僕は詩も自己流です
自己流が気楽で自分に合ってい ....
「富」とは何か。
お金はたくさんあった方がいい
でもそれだけじゃない
例えば妻や子ども
お金では買えない
例えば友人
お金では買えない
「富」とは
生きている小宇宙の中で
「幸せ」と ....
亡霊どもの集まる夜を待って、冷えたジンの酔いと性格の良くない音楽、クルーエル・ワールドに迷い込んだ、美しい世迷言と意味の無い羅列のパレード、心臓が不規則に血液を飲み込んでは吐き出す、人生の意味なん ....
あなた、自称詩人をやめないと
近いうちに大変な災難に遭いますよ
えっ、既に災難に遭ったから自称詩人になった?
うぅぅ、なるほど確かにそれはそうか・・・
凄く幸せな人間が
自称詩人になんかなる ....
まだ目覚めてもいない薄紅の真珠
花色の花弁に守られながら眠る
ゆっくりと花はひらいていく
そうして夜の雫を補給して
夜の手前に一服する
ああ、明日はなにもないといい
ああ、明日はなにかある ....
複雑な格子模様が錯綜して
意識は奥まり広がり響きの舞台となり
哀しみや歓喜や憤怒や悔悟や驚きや郷愁や絶頂や
あらゆる感情が暴露され晒されていく
*
遠い村の遠い海で
一日中泳ぎ ....
何故景色の良い公園に
カップルが集まるのだろう
ふと疑問が湧いた
そんな疑問を吹き飛ばす
ちょっとした強風
色んな年代の人々が
それぞれの目線で楽しむ
木々の多い
緑の多い ....
空は明るむ
昨夜の激しい雨など
もろともせず
虹がかかったとも聞いた
いまは気配すらしないけれど
雨の日も
晴れの日も
過ぎてゆく
さて
今日はなにをしようか
期待を
背負えば
この身も
軽し
紫軍は勝てなかった
水色の汗を吸い終わり
またからからに乾き切ったグラウンドで
キミのバトンはキリキリと舞い
ボクはハードルの決勝で転倒した
ふたりのうちどちらかでも完走出来ていたなら
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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