何故惹かれるのかわからないので、私は引き金に指を掛けています
何故私のものにしたいのかわからないので、さっきから扉を開けています
わかってしまうことからずっと逃げているのです
私は泥棒です
貴 ....
三日も止まない雨
時々全部夢だと思う
戻りたい頃があることに驚く
どうせ血の塊
形があって何か考えてられる方がおかしい
生きとしいけるもの皆
間違えた道の一例に過ぎなくて
何故心臓は ....
永遠のとなりに住む
たわいない話を
気が向いたときにだけ
永遠は永遠だから
こちらのことなど気にもとめない
回覧板を届けに行っても
ゴミ捨て場で挨拶しても
忘れたような顔をしている
あ ....
さてそろそろ
この場も卒業かな
なにせ
投稿した詩のほとんどが
いつも
TOP10を飾っているのだから
TOP10を見るたびに
自然とわらいが
こみあげてくる
気 ....
豚一殿の今晩の
夕餉は何の花が咲く
桜は生姜と甘口醤油
....
そう、私にはもう、あまり時間がないから、
伝えて欲しい
私は、乱れ、渇き、騒がしく
どこへ行きつくのかしれない、嵐だった
だから 私の生は、私の次の生は、
穏やかな静寂に満ち ....
六十を越えたので
会社の再雇用制度を
利用している
もうボーナスは出ない
仕事も閑職しか与えられない
六十五まで
そう、年金が貰えるまで
邪魔者扱いされても
しがみついていくしかない
....
躍動するこの魂は
年若くして老いた魂を後にし
悦楽に浸った青い春を
遥か飛び越え
美しさと残酷のセカイの深みへと
闇に包まれ入っていく
とおい、とおい
遠いよ
澄んで湧き出る泉の底 ....
痛み
香り
茂み
転倒しそうで、転倒しない、てんとう虫。
背が裂けてわれ、血がふきだすかと思いきや、
背中はふたつの羽となり、身はかるがると天に舞う。
そのようにして文字虫も 裂けて詩へとなればよい。
重か ....
私はもしかしたら人ではないのかもしれない
人と人の間に存在を許されるのが人間というものならば
私は人間ではないのかもしれない
私は人と人との関係性の中で生きてはいないのだから
それならば私はい ....
でたらめで、バラバラで、どこからでも飛んできて、どこへでも飛んでいく、そんな君だったけれど、君を構成する粒子は少しずつ君自身の色を帯びるようになってきた。
めちゃくちゃで、ぐにゃぐに ....
晴れの日なんてキライなくせに
雨が続くと気分が滅入る
陽の光を浴びるなんて
似合わないと分かっていても
たまには光合成が必要だなんて
ヒトのくせにおかしなことをいう
清々しい青空には
苦 ....
青が開ける
まっさらな朝の空
光は弾け
わたしの心は静まり
魂の均衡と調和のうちに
世界のすべてを受容する
歩き過ぎる若者、ひらいた本
咲き誇る花、杖つく老人
みんなみんな ....
九月の白い公園には
壊れがちな光が降り
睡たげな水がめぐり
ところどころ
彫像のように置かれた
不在
欠落
空虚
彫像のように
けれど輪郭は持たず目に見えず
けれどたしかに ....
○「家庭菜園」
種をまくと
芽が出る
そして
ぐんぐんのびてくる
誠に不思議だ!
○「秋」
日陰の涼風と日向の強い日差し
朝夕の冷え込みと日中の残暑
秋は
極端から極端へ変化す ....
張り詰めた空気
男前な顔をして
足早に歩く、俺
トイレに急ぐ俺
少し怖いですね
緩んだ顔をして
は~んと嬉しげ
トイレ出た、俺
ぴりついてちゃ
いかんよ、君達
腐りきった抑圧を解いて沈没してく 夜通し
梟はトランペットを吹き、糸電話で木馬に繋げる
どたんばたんと途が啓く
砂時計を炭酸に溢して黄土色の失語症の会議を待った
だいぶ物理的なフェイク ....
い、インドにはインドの流儀。
ろ、ろれつが回らずおかしいな。
は、ハブ酒のんでいいきぶん。
に、にくばかり先に食べないで。
ほ、ほっかいどうだよおっかさん。
へ、へんな日本語つかわないでよ。 ....
干し草を積み上げて小刻みに揺れながら
走る軽トラみたい、知り得ない生き方
不意に近付きすれ違う
同じ約束を抱えて巡り会えた
私にはまだ解けない数式
軽々と正解、撒き散らして去る
砂埃と ....
知りたがり迷宮パスタ
暴走する花を尻目に風上に向き直る
お気に入りのソファーからどれだけ離れられるかが今日の勝負
どんな画材でも描き切れなかったスマイル
君はいとも簡単に操ってみせる
誰に見 ....
台風のために
公民館に避難した住民の中に
自称詩人が混じっていた
自称詩人はここぞとばかりに
避難住民に対して
自称詩を朗読し始めた
その自称詩は
典型的な自称詩で
空とか雨と ....
美しい巻物をゆっくり
開くように
声の響きに
耳を澄ます
この肉身を揺らしながら
この肉身を溶かしながら
*
ジョンレノンのロックンロール
ジョンの声が、魂が、直観 ....
笑んでいた
旋律のような歯
高層ビルが 欠けた明かりたちを
組みあげていく わたしの書く風景
潮錆びた 港湾都市の
人々の怒りが寄せ集まって流れをつくり
そんな流れがより合さってひとつの川となる
すぐにも氾濫しそうなすべてを押し流す勢い
なにもかも飲み込んで
旧態依然とした世の中を変えてしまうのか
だがや ....
禁じれば禁じるほど
あいつはやりたがる
あいつを動かすには
やるなと言えばいい
奇形の、巨大な水晶の中で、自分同士の殺戮劇を見てる夜、それぞれの雄叫びと断末魔は奇妙なほどに歪んでいて、けれど要因がどこにあるのかということは理解していた、だから地縛霊のように部屋の隅に沈殿してい ....
なぜか得してるように見える
しょうがない人
なぜかいつもニコニコ和ませる
しょうがない人
なぜかスローモーション
しょうがない人
もしかして ヤキ ....
眼差しの向こうで
あなたが微笑んだ
瞬きをしても
消えなくて
その幻が
もっと遠くへ
行くのだと思っていた
だから最後に
掌を合わせて
痛みを知りたくなった
尖ったもの ....
サボテン
ヒイラギ
クリ
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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