ひとりで温泉に今日は出かける
幸せであることを探している感覚は
ラジオからの 微かな 言葉を捉える
ハンドルはあの頃のように冷たいのだ
夜明け前の 並木道を 今日も 歩く
東の 空が だんだん 明るくなってくる
冷たい 静かな 炎 が 燃えている
今日も世界は いつものように 始ま ....
ワンルーム
ひとり暮らしで生きている
いまは
むかし
大好きな
彼が綺麗な花を買ってくれた
ムーンダストプリンセスブルー
クリスタルの花瓶に挿したよ
....
宇宙の外は宇宙でした
まるい僕は
まるいわたしを
まるくしま下
に今みあげてゆくよ
と逝っても
誰もいませんクスッでした
笑い声がしたけど触れませんでさーした
昨日ねな ....
燃え立つ光、アフリカの太陽
肉を感じ、自らを感じる
愛の交わり、この肉を産み
名もなき通り*1を歩いて歩いて
一足の靴*2、色褪せ輝き
造形され、濃密に 在る
過ぎ行く時に、
....
なんでもないような傷の数だけ
丁寧に大人になってあのひとは、
そういえばそんなこともあったかもといって笑っている、水色の蛇、そう、
あのひとは、蛇だったのかもしれないね
封鎖された洞窟の奥で、 ....
あの海は、君のひとつひとつの発声を、すべて写し取るために波打っているのかもしれないね。不規則なようで規則的な潮騒は、心臓の拍動のリズム 月の盈ち虧けにあわせているのは、わたしたちのほうだったのかもしれ ....
○「秋日和」
このところ秋日和が
続いていて気持ちがいい
しかし秋日和が長く続くと
秋日和が当たり前みたいになってきて
有り難みが薄れてくる
健康も平和もそうかもしれない
○「田舎の ....
自己責任論の裏側にあるものは
自分さえ良ければいいという自己愛だ
他人を思いやるという愛とは違う
他人を思いやるためには想像力が必要だ
想像力を働かせるには
精神に余裕が ....
長い長い廊下のおさきにあるという
その歩道橋は吹き抜けて星空に抱かれていた
このエスカレーターは今も上昇中である
ただ生暖かい風にのってカレらを何処へ誘うのだろう
ワタシはお花畑へ征く路地裏に ....
風がいよいよつめたくなってきた
頁をめくるときがきた、と君が言う
ぼくは12頁めの一行めを読む
愛してくれるなら誰でも良かった
乱丁だろうか
次の行は暗く潰れて
愛して良いならだれ ....
優しく、激しく
ひたすら開かれ
しなやかに躍動し
風は吹いて、風に晒され
熱 巡り
肉を、魂を、
熱 貫き
込み上げるものを、
沸き立つものを、
突き止め突き離し
....
なつかしい感じの家を見かけたので
インターフォンを押してみた
現れたのは見たことある顔
なんだ、わたしじゃないか
あちらはあちらで驚いたよう
とりあえずどうぞ、と
室内へ招かれた
リビン ....
やわらかにゆれて
秋の日差しが
大気をふるわせ、あたため
ひたすら横になる
わたしの苦痛を
くつろがせ、やわらげ
柔らかに眼差す
秋の日差しが
わななく肉を
....
夜明け前にカメに食事をあげる。
かなり早いが、カメは早起きなので
起きる前にあげる。
小松菜の葉を3枚から5枚くらいあげる。
カメは陸ガメだから、植物の葉しか食 ....
おはようございます
やあ 花粉だ
やあ ほこりだ
やあ 黄砂だ と
一年中 私に
注意や 警告を
毎日 こまごまと
言うひとが
そばにいます。
私は、ウザイと
....
妻は
面白い犬のアニメを見ながら
うれしそうに笑っている
その姿を見て
どうしようもない私は
こんなに 健康な ひとは
みたことがない と
ため息交じりに
ニコっと 笑 ....
○「情報不安」
悪いニュースは
良いニュースを駆逐する
知らなくてよいニュースが
世界中から茶の間へどんどん入ってくる
スマホを手放したら
穏やかに暮らせるかもしれない
○「年金生活 ....
紫の
夜をさまよい飛ぶ鳥の
轟く鳴き声、あれが憐れみ
語るより
目と目で繋がる気持ちなら
心の中で、ポッと光るね
あたまより
からだで感じる歓びの
初めて知った、笑 ....
そして今また大切な
ものを失くしてそれを
アマゾンしようとしていて
して
しばらくして現実
見つかって
こっちも罪悪感が
無いわけじゃないんで
サラジーの重たい
写真集を
開きカメ ....
皆既月食の夜
月に影がさしてゆく
クラッシックのピアノ曲を聴きながら
だんだん暗くなる月から照射される
赤い光を身体と精神に浴びながら
俺はこれからどうしようか考える
後二年で還暦になる五 ....
eze kieru
ぽかん、ぽかんと
生きている
危機に瀕しながら
生き生きとして
地を踏み締め
天を見上げ
海を想う
夕陽に燃える
水平線、
湾曲して
波逆立ち
溶けていく
....
十六年九ヶ月前の過去の俺が聴いていた
滅び 滅び 滅び 滅び 滅び 滅び 滅び、という
乾いたシグナルの源泉が、現在、分かった
今日の日本のことだったんだ
国土(特に地方)は荒廃し
地方の高 ....
○「歯の治療」
歯の治療は
いくつになっても嫌なものである
今は昔と違って
できるだけ痛くないようにやってくれるが
あの特殊な音が聞こえてくると
過去の痛みが一斉によみがえる
「レントゲ ....
俺はこれから
床屋へ行く
伸びすぎた髪を掻き上げる
五本の指に、
確かな熱の伝導
今日も青い青い空が包む
街は人々は光彩に躍り、
肉の激痛は未だ始まらず
俺は大地を蹴っ ....
僕の青春を鎮魂しようと思う
と書いた
鎮魂の詩をたくさん書こうと思う
と書いた
鎮魂という言葉を調べた
魂しずめ
魂を肉体に戻すこと
....
かなしいとつぶやいても
さむいとつぶやいても
いきることのよろこびは
なぜか
こころのそこから
ふつふつとわいてくる
わたしは
かみとよ ....
さみしい
ひとはいつも奇跡をまってる
だけど奇跡がやってきたことはない
つかり過ぎた漬物は
塩辛くてマズいものだが
ウソつき署長に
寝ていた長官とは
韓国の警察の
署長や長官も
お役所仕事に長年
ドップリつかって
マズくて
食えないヤツに ....
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