繊細で 優しい子は すぐに 傷ついて しまう
泣いてしまう
普通に 接しても すぐに 泣いて しまう
鈍感な わたしは いつも とまどってしまう
しかし
繊細で 優し ....
無数の形象、踊る心の内
光と闇の交錯に、
夜へ夜へと入っていく 境界にて
紅く輝く花、咲いていた
森の入り口、
貴女はそれを摘み
私の小部屋に飾った
森へ森の奥へと入って ....
あさ 妻と 小さな 諍いを した
私は 黙って 静かに 聞くことが できたが
妻は 徹底的に 話したかった ようだ
私も 少し 怒りを 感じた
午後 散歩し ....
誰かに誘われるように
潮騒を聞きに砂浜に来た
秋めいた空
澄んだ空気と冷たい空気
ちょっとした厚着が必要
人は殆どいない
寂しさが漂う
秋の潮騒
何か言いたそうな
そんな ....
厳しくひとり、立って生き
優しくひらき、繋がり生き
この紺碧の空の下、
移り変わる形象に
不安定な心、歯軋りし
突っ張る肉、イラついて
活魚飛び跳ねる浜辺にて
みなぎる命の香を嗅 ....
○「一寸先は闇」
しばらく友人が来ないなあ!
と思っていたら
肺炎で緊急入院していた
その連絡をしてくれた友人も
前立腺肥大で入院手術していたという
われわれ高齢者は
一寸先は闇である
....
将棋界が面白くなって来た
ここ数年
不振にあえいでいた羽生九段が
近頃
かつての強さを
取り戻しつつあるようだ
99期という
中途半端なタイトル獲得数に
イライラしていたフ ....
洗い物と米研ぎを済ませて
ご飯を炊いてから
部屋に戻ってコーラを飲む
しばらく倦怠感と闘って
精神力が回復するのを待つ
俺は自分の肉体や精神の
状態についての感覚がとても鈍い
自分でも気 ....
記憶の ぬくもりが
朝のラインに 並びます
いくつかは やわらかく はじらい
いくつかは つめたく ゆるされて
/濡れた空に 水の旗が ゆるやかに たなびいています/
それで ....
いぬを飼いたいな
でもいきてるいぬは
死なせてしまいそうで
かなしいし
かわいそうだな
だから
いぬの幽霊を飼いたいな
いぬの幽霊を飼ったら
最高の名前をつけて
毎晩おなじ布団で ....
心泳いで心泳いで
遠い村の浜辺で
銀に飛び跳ねる
無数のビンビ追い
飛び跳ねていたのは
確か、あの娘たち
銀の帯締め
天から舞い降り
浜辺に遊んだ
銀の帯締めあの娘たち
....
屋根の下の通り魔
顔だけをまっくろく塗り潰した写真を部屋の壁一面に
何枚も貼って
今コンビニです。
いないです。来ないでください。来たら警察呼びます。
かわいすぎるから死んでもら ....
スマホのやり過ぎで
疲れ、腹も減り
近所の和菓子屋へ
おむすびを買いにいった
店の奥に主人の大きな背中が見え
古い機械が
ぎったん、ばったん、餅をつき
合い間に主人が、手でこ ....
終日、降り続けた雨が止んだので
近所のコンビニに車ででかけた
目当ては厚切りロースのカツサンドだ
夜になると半額になる
一個、二百円余りで買えるので
貧乏な身の上には助かる
今夜は面倒なの ....
にく、しずか
いしき、おちつき
しずむ
たましいの ふかいところ
ものあることの ないぶへ
たましいとにくの きんこう
わたしはわたしを つかんで
しこうのうちへ ....
ひなたぼこ、
光の海を泳いでる
子供たちの有り余る声、
響く大地に
泉の水が溢れ出す、
泉の清水、止めどなく
それは内密な場所で起こること
それは秘められたもう一つの現実
....
いまでも隊長の口癖を覚えている
カ行が大事
そして、その晩にはこう付け足した
こういうついてない時には、特に
たしかにその晩のチームは不運だった
おれと隊長は二人で侵入したビルで爆破テロに巻 ....
雨音で目を覚ます朝
落ち着いた心でいられるのはなぜだろう
暗い部屋には雨の気配がさまようけど
気分は安らいでいる
出かけなくっちゃ
その脅迫観念から解放 ....
遠い手が
わたしに触れている
触れているのにその手は
遠いままで
けれどその遠い手は
わたしに触れている
遠いままで
たしかに しずかに
遠い手の持ち主は
知らないだろう
....
市内の神社50社の総代会に役員として初めて参加した
参加者は少なく神職とあわせて数十名であった
受付で名前を言うと
今度理事をお願いできませんか
と言われた
案の定と思いながら、丁重にお断り ....
今日は雨、
初冬の冷たい雨
アスファルトは艶やかに濡れ輝き
窪みのあちこちの水溜まり、
雨滴は落ちる、
微かな銀輪の照り輝き
人は来て、人は去る
銀輪を踏み
雨滴に肩を濡らし
人 ....
わずか一杯の水を飲むために
懸命に生きなくてはいけない
ひとたちがいると聴く
ミノマワリニハ、イナイ
流れる音楽にその身を委ねて
生きるための最後の快楽を
....
l'impromptu
夜空に、勘違いをしたクロワッサンがさり氣なく輝いていたので、自轉車で深夜徘徊を決行することにした。念の爲、服を着て行こう。
夜風がバター ....
The Long And Winding Road
古い旋律が、折り重なる
小さな丘の上
ここは、見晴らしが良いから、と
きみはベンチに腰掛けて
編み物を始めようとする
小さな春が ....
肉壁まで並ぶって
すき間までわがままな歯列
油泡がじっくり押しよせる
風と共に口中を
充たしたスパイスが爽やかな風
今だ風と契る
それだろうね、たぶん
今朝はカレーだったもの
王宮 ....
遠くカラスが去っていく
静謐なはずのこの地が
今は揺らぎ
千の耳鳴りに
ざわめきたち
やがて夜闇が侵食する、
切断されたこの地を
それが、襲う
黄色い犬、徘徊し
黄色い犬、群 ....
家の外に車が停車したり
人の話し声が聞こえたりすると
未納の料金を取り立てに来たんじゃないかとか
悪口を言われているんじゃないかと
疑心暗鬼に陥って不安になるので
常に音楽を流して
人の声 ....
シンプルが一番!
シンプルは本質!
シンプルは自然!
シンプルは持続する!
名誉、評判、見かけ、虚飾、雑念、妄想、勝ち負け┅┅など
自縄自縛しているあらゆるものから
自分を解放して
シン ....
明日
走って行く
風のつめたい方へ
呼ぶ手もないのに
走って行く
擦り減らして
擦り減らして
走って行く
うまいこと 体を置き去れれば
もっと軽くなって
走って行く
そのうち ....
三階の窓辺で釘付けにする
ひとつ
こころゆくまで
北側に向けた隔たりが囲っている
近隣都市の感覚より目と鼻の先の憧憬を
通りがかったほとりが覗いただけ
これが散歩がてらにちかく
並び ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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