あちらのお客様からです
とウエイトレスが運んできた
飲み物には
温度があった
冷たいものも
温かいものも
ひとたび口にすれば
喉を通っていく
あちらのお客様からです
と ....
こころの数だけこころがある
こいつらはどこに行くのか
生まれては消えて行くのか
消えずに生まれたままなのか
胸さわぎはやまない
こころの数だけ何があるのか
....
明け方にこころ ざわつく
人の死があったのだと
匂いで分かる
電話が鳴るずっと前に
昼過ぎに喪服を取り出す
やりかけの仕事を放り出し
昔その方からいただいた
手紙を探してみる
....
静謐と漢字で書くと
二文字目で迷い
うす曇りの午後に
うーんと声を出してしまう
来週の今頃はいったい
何をしているかしらと
手帳をめくっていると
もう残りページが少なく
こうし ....
きちんとあなたに何言うの
一度は逃げたわたくしが
側に居るのは売春婦
キセルふかせて何言うの
あなたの服のしわ一つ
気になっては仕方ない
一度は逃げたわたくしが
幻惑の花嫁
想 ....
きっと気づいてない
君は 優しいから
そして 分かってもいない
曖昧な境界が どれだけ
僕を不安にさせてるのか
空と海
夜と朝
鏡に映る 紛い物
君は僕を好きだと言う
....
遠ざかってしまったと思えた青空も
実は雲の上に、まだ残っているのだろう
目に見えないからと諦めてしまうのは、いけないことではないのでしょうか?
(頑張っている貴方に、これ以上頑張れという ....
俺のフェラーリをすっとばして
空の向こうまで
行ってみようじゃねえか
このアクセルを底まで踏んだら
いったい何キロ出ると思う?
おまえのそのボディラインに負けない
流線型の風を斬って ....
ねじを巻くのは
走れなくなったから
アスファルトのざらついた感触が
踵に痛くて
右足と左足の交差が作る
不確定なアルファベットが
読めなくなってからでは遅いのだ
きり、きりり
かつ ....
一人になりたい
誰もいらない
あ 寂しくなってきた
あの子にメールしよう
彼氏がきた
メールを無視する
彼氏いらない
ケンカした
いらないいらない
今は何もいらな ....
地名を二つ、重ねたくらいの
気持ち良さ
我ながら
うまい憶測だ
朝も
帰りも
そんなふうにして
硬質に濁ったゼリー状のものの中で
僕らの天気予報は
軋み
軋んだ音をたて
初雪が観測されたことを
伝えようとしている
子どもたちが歩道橋から次々に
ランドセルを落とす遊び ....
私は抱きしめることが出来る
けれど抱きしめられることは出来ないので
ふわふわの背中に顔を埋めて泣いた
涙を吸った毛並みは重くなって冷たくなって
それが悲しくて私は泣いた
ひつじはだんまり ....
記憶の断片を繋ぎ合わせて
どんな言葉を紡ぐの
頼り無げな唇は
か細い吐息が洩れて
すっと消える流れ星
幾つもの思いを背負って
夜空を流れていく
随分重いだろうに
何も言わず儚げで
....
あたしゃまだまだここにいて
だからそこへは行かれない
待っていてねと呟きゃあ
それがいつしかプレッシャア
美味しい食事と少しの薬
ニコチンカフェイン今宵のメイン
耳たぶに空いた小さな穴 ....
(シタ ヘ マイリマス)
機械の声が言った
まちがえた
私は上に行きたいのに
すくんだ
無情なドアーは閉じられる
上下する箱の中
人が乗っては降りてゆく
重力に逆ら ....
小舟を浮かべて 新しい世界を求めて
僕は旅に出ようと思います ひとりで
生きていく才能のない僕は
誰かが傍らにいてくれないと
ウサギのように震えて死んでしまいそうです
それでもひとり ....
滅びの歌に怯むとき
ひとつの命を
わたしは
築く
終わるわけにはいかない
消えるわけにはいかない
と、
明日を願って
止まないで
陰鬱な影の主が
華やかな都 ....
君は泣いていた
僕は泣いていなかった
君はうつむいていた
僕はうつむいていなかった
君は最後の言葉を探していた
僕は行き過ぎる電車の車両番号を眺めていた
モハ クハ サハ クハ ....
夜になると
寝ないといけないなんて知らなかった
眠らないことで叱られていたと理解できたのは
だいぶ後のことだった
そういうことだったのか と
あのときの母の怒りは
そういうことだったの ....
目線の先の空に暖色の廊下が浮かんでいる
夕時を回った薄暗闇の淡い夜には
不思議なほど似つかわしげな灯りの配列が伸びている
窓に映る背後の景色を
私はぼんやりと座りながら眺めていた
い ....
生きている頃
机があった
その上に
人が寝そべるための
ものではなかった
机の上には
鉛筆とノートがあった
どうでもいいことばかり
書いていたけれど
今は本当に
どう ....
薔薇の香りに囲まれたくなった
私は女だと催眠を掛け直したかったが
どうにもこうにも女らしさは欠けるらしい
性別だけで女というだけで
思考回路は男と変わりはないのだろうか
....
まことしやかに伝わる嘘を
信じてただただ突き進んでた
貴方の背中を私は見てた
貴方の涙は見えなかったわ
私は貴方を失って
ぽつねんと一人立ちすくんでた
叫んでは獣に気づかれ ....
君が返事はいらないと言うから
取り敢えずここに記そう
私は君から逃げる事にする
ドラクエの選択肢にも
忍法の巻物にも
『逃げる』は立派な技だから
....
き、らり。日光がいずこかわからなくて、確か机の上を滑って行方不明
手を伸ばした黒板がミシミシと音を立て、聞こえないファルセットが孤独に充満している。
カーマインの眼どもが私を見つめ、それに ....
2,4,6,8,10、
{引用=この次なーんだ?
―んー、12!
・・残念でした。
正解は100でした。}
2、4、6、8、10、100、
2、4、6、8、 ....
帰り道に見たのは
幻なんかじゃなかった
でも夜が開けて外を見たら
雪は積もっちゃいなかった
子供の頃に夢見たのは
白銀の世界の王国
でもこれじゃお城どころか
雪だるますら作れない
....
昔の女に電話しそうになった
たわいもない話をして
うちに来る?なんて言葉のあと
ふつうを装うのはもう御免だった
電話しても会えなかったかも知れない
駅でビジネス本を一万円 ....
ぎぎぎぎぎ
じじじじじ
りりりりり
蝉の歌う声が耳に侵食してくる
一向に止む気配等無く
全てはその音に支配される
反転した静寂
一滴汗が流れる
また一滴
と ....
3657 3658 3659 3660 3661 3662 3663 3664 3665 3666 3667 3668 3669 3670 3671 3672 3673 3674 3675 3676 3677 3678 3679 3680 3681 3682 3683 3684 3685 3686 3687 3688 3689 3690 3691 3692 3693 3694 3695 3696 3697
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