沁みる言葉が在るよ
優しい言葉の
その裏側
秘められた暗号が在るよ
独りで積み上げた城には
誰も住んで居ないんだ
軋む廊下の音に
どうして誰も気付かないのかな
誰も居ないから
....
彼は何度も自分の死を夢想した。
自殺願望によるものかマゾ的な嗜好かナルシズムによるものか、何なのか。
臨床によっても解明不可能な病だった。
本当に死ぬわけではないので、彼は何度も妄想の中 ....
いつまでも
どこまでも
離れてゆく
その手と
この手
遠い
そのふたつのへだたりに
風が流れる
水に
浸されたゆびに
からむ水草
きらめく陽射し
ふたつのへだたりに ....
とろりとろりと
日が暮れて
お社の石灯篭の暗い影
僕の背丈より
いつの間にか長い
鬱蒼と生い茂る鎮守の森
空にはねぐらに帰ってきた鴉の
黒く騒がしい群れ
忍び寄る夕闇せかされて
....
場所はどこ
この僕の その匂いが
体のレモン色みたいに歩いていた
僕はたどり着こうとする道に
知らないけれど オレンジになって
きっと僕は 満月に見た
週末を歩いていたんだろう
疲れ ....
胸の奥つ城にまで
低音がズンズンこの上ないものだから
小さな小箱と大きな小箱
少しのオーケストラ・コンサートと
ヴィクトローラやレコード
森の中で
モーツァルトの
ケッヘルナンバ ....
立てた小指の
赤い指輪は
細く練った
水飴の糸かもしれない
柔らかく伸びて歌って
キリキリと
絞めてくるから
ピアノ線なのかもしれない
いっそ
この指を切って
いっそ切り落として
....
不可逆な時間を恨む、物置の隅にある
四角い箱に心臓を入れた
ことを忘れた、欠如した感覚の数える
時間の経過が雨をポロポロと、降らす
岬を越えていく、嘴の長い白い鳥の
羽が一枚一枚 ....
幼いときのはばたきを喪いそうで、先に進めない
喉まででかかった言葉が、指先まででかかった言葉が、消えずにたまっていく
腹に、戻って蓄積される
はばたきを喪った言葉たち
幼いときのはばたきを ....
年末の気忙しさに閉経後の人生を考えてみたりする
それはあまりにも取りとめなくて
生理用品の買い置きはどうしようかとか
明日から生理用ショーツ穿かなくて済むのねとか
不幸中の幸いにして生理痛とは ....
駄菓子屋の側に置かれた自動販売機は
存在を知ったときからもうおんぼろで
お金を入れてボタンを押しても
蹴っても叩いても何も出てこなかった
お店を切り盛りしていた女主人は
存在を知った ....
この道、を聴きながら今
お昼間にやりたかったこと
木をぐるりと囲んで
だきしめながら
太陽をあびたい
ぽかぽかと
きょうをさかいに
たくさん 人のゆくえが変わった
いつも通る道 ....
明け方は残像、未来の癖に思い出みたいな余韻をはらみながら、「見えない壁」のパントマイムみたいに窓の所でこっちを見てる
FMのチャンネルからはハイドン、俺は一気に歳を食ったような気分に ....
少しだけあいてる窓から風が入る
それが今日の風なんだ
今 生きてる私の肌に
感じる今日の風だ
しなくちゃならないことにだけ
目標をあわせていればいいけど
少し上を見てみよう
真っ青な ....
センセイも昔はガクセイだったから
センセイのセンセイがいる
センセイは今もガクセイだから
センセイのセンセイがいる
センセイは他のセンセイに
アドバイスをもらったりするので
センセ ....
踊ろう
ふたりで。
うちの洗面所の鏡には
未来なんか映せない
せいぜい疲れた顔をした
人間ぐらいしか映さない
水道の蛇口をひねったら
赤い色した血液が流れ出た
あわてて手で押さえたら
私の手の平が赤で染 ....
.
田舎の小さな駅の前にある
ドイツ人のパン屋さん
木造にペンキ塗りの扉を開けると
懐かしい小麦粉の匂いがした
パン屋のおじさんはいつも
カントリー風の派手なシャツにジーパン
粉で真 ....
タミフルをのみ
今年の中盤に弱々しく出た凶の文字を怨む
薬のせいで三半規管がおかしくなってバランスが取れず
しまいに心のバランスもおかしくなって珍しく夢ばかりみて
それはめったにみない16 ....
お前は高い所に登りつめた
でも深い所には入り込めていない
お前は足元とに広がる風景を見て喜ぶ
それは表面的なことだと知らずに
お前は足元の土を盛ってそれに乗っかった
....
それはおおきなかわよりも
ながくながれていたとおもう
わたしはかってなおもいこみで
そのひとをなぐさめようとしてしまった
それが やさしさ の ぎしきみたいで
わたしは やさしさ を ....
斜めの風景が
切り取れない、殺人的な
あおい そら
突き刺した日差し
私の頬をすり抜けて
君にぶつかって
爆発
それはうそだよ
テリトリー
タイムリー
あまい、あま ....
既に眠りについたあなたの
心地よさげな寝息が聞こえるの
あなたは確実に夢など見ていない
私が横に居ることも関係ない
最後の一日を誰と過ごしますか
そう決断を聞かれたとしたら
あなたは私の名 ....
携帯電話を変えていた
エメラルド色の歩道橋の下をそこにいて
僕には何もなかったろう
僕は 歩いていく
ぼんやりと浮浪者を見ていて
鯛焼きも そこには 何でもなくなった
考えているような 君は
何もないだろう 北向きだった
きっともうすでに 窓は
部屋で 今は
そんな ただ ただ もう
ただ暗い闇だけ 暮れてしまったの ....
声が聞こえる
遠くに引いていった海のほうから
名前を忘れた街の小路を抜けて
僕に届いている声がある
僕の夢を ささやかな願いで紡いでくれた彼女の
最後の言葉を 声が濁ったものへと変えてい ....
今、(遠い異国の空の下で、産声が上がった)
今、(夜の踏切で急ブレーキの悲鳴が、夜空を割った)
今夜、どんどん膨らんでゆく宇宙のなかに
今夜、みるみる病んでゆく街のなかに
世界の始 ....
ひとつ風吹けばひと恋し
ふたつ風吹けど文も見ず
みっつ泡花おみなえし
よっつ夢路に宵を待つ
いつつ吹く風 何時散る尾花
むっつ無口に咲くききょう
ななつ撫でし子見つつ偲べど
やっつや ....
ストロベリージャム 夜明けが来るから
カーテンを黒に染めなきゃね
アイスクリームコーン どうせやるならさ
楽しい事のがいいよね
スウィートベリーナウ 昨日の彼女
氷漬けのハーブ食 ....
あんたには悪いが出て行ってくれと
言った叔父が先に死に
出て行きますと言った私はまだここにいる
冬の朝は毎年寒い
なのに今年は寒いねって言う
今年こそって願う始まりは
いつから感じなく ....
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