午前一時七分
ごらん
粉雪が降っているよ
まるで天使の羽が舞っているように
今は
僕らだけの窓辺
君と一緒に過ごしたクリスマス
最初の告白
....
風が春だった
ロカ岬にたったような風の匂いがした
曇り空にはひかりと影の階段があった
幻視にちがいなかった
ショパンの別れの曲が聴こえてきた
幻聴にちがいなかった
....
ミミズはミミズクと音素を共有しながら
このように馴れ合っている場所では
すべてが熱死に向かっていると悟って
突如北北西に進路をとる
そのような映画があったのか小説だったか
詳しいことはわ ....
今日から春だと暦は告げ
ショーウインドーもそんな感じ
だけど朝からメールが届いて
大切な場所がなくなったと知らせてる
心にポッカリ穴が空いたと
ありきたりな言葉を口にして
それでも続く ....
指紋を眺めると、そこに宇宙があった。切
株を覗くと、そこに宇宙があった。時計を
見上げれば、秒針の音が絶えず響いていた。
日常の風に紛れていつも周囲に渦巻いてい
る、それぞれの宇宙。肩を ....
危険という名の、{ルビ梯子=はしご}の上に
片方のつま先立ちで、両手を広げる
闇の舞台の道化師は、今夜もおどけたふりで
手にしたワイングラスを、こちらに差し出す。
ハァーーーーーーーーー!
スギャオ
カモン
フー
ウーイェーイ
レッツゴー
ヒェー
レットイットゴー
アユーレディー!
ヒアウィーゴー
アユーハイトゥナイト
ホーーーーー ....
氷が踏み破られる
次々に踏み破られる
口からこぼれた言葉を押さえきれずに
氷を踏み破る
夜、街灯の光に雪が散り散りに舞っている
彼女は捕虫網を片手に地平を眺めている
音もな ....
一段と冷え込む朝だ
埃色の毛布に包まりながら咳き込んだ
小さな体の快活さに一層むせる
いたずらに温もりをまさぐるそれは
疑問符の尻尾を落ち着きなく振り動かし
そわそわと春の訪れを待ってい ....
生まれる前日の私は
今日の日のことを知っていた
今日に憂いて泣くことを
先に私は知っていた
愛を求めて痛むことも
求めぬ愛に泣くことも
先に私は知っていたのだ
父よ母よ
あなた ....
{引用=
この胸に住まうミノタウロスは
私が死んでも幾等も嘆きはしないだろう
あれの愛した竪琴を
私が壊して極寒のヘブルス河へ捨てたから
あれは今も代わる竪琴を探しているのだ
だから私は死 ....
気分屋なんです
たまに空っ風みたいなオルガンの音が胸の中に回りだして
ああ、あの人が好きだったのだなとか
どうせ死ぬならあの時はああ言えば良かったとか
死んだ犬の事を犬が死ぬ物 ....
なんとなく
繰り返されていく今を
なるべく続けられるように
わたしたちは願い
歌うことさえした
歌うことよりも
大切な今があると知った
わたしたちは押し黙り
声を失いさ ....
ただひとつとしての
ただ 歌だけが ただドブに引き裂いて
すり減らしているけれど 正社員がそうであるように
すぐに確かめようとしては 交差点でブレーキランプと
あのアスファルトを ヘッドラ ....
誰の言葉もないままで綴り続ける小説群。小説とは小説のままだが、誰かの頭へ侵略することはない。今夜にも降り積もる雪のようにして誰それの家を覆うだけだ。競馬場で走らせられていく馬たちのように、今日を空の中 ....
地下鉄は難しい
乗り換えなくても難しい
行く先々で枝分かれしないでほしい
でもまず乗り換えが難しい
地下鉄は地下にある
地面直下だったり深かったり
違う駅名の駅が重なっていたり
同じ ....
映画観に行った
隣で女の子がウーロン茶飲んでる
もしお前やったら、コーラ飲んでるんやろな
最後に1つ残ってたタコ焼き
隣にいる女の子は俺にすすめてくれた
もしお前やったら『食べてもええ? ....
(貴女は、だんだん、眠くなる。)
欲望はいつも、最後に瞳孔をひらかせる。
深く閉ざされた眼をもつ者の数だけ、暗い夜の、虹をみる。
荒野を疾走する犬の群れ。
....
「あなた」
あなたは歩み
わたしに残されたものは
ただの影法師
「ひみつ」
そっと、唱えてみた
遠い昔の
あなたとわたしだけの呪文
「ひとりぼっち」
時が ....
とある惑星は猿が生息するらしい
ある惑星の猿は喋れるらしい
この惑星の猿は社会を持ってるらしい
その惑星の猿がこう言った
「人間を従えよう!」
とある惑星の人 ....
岬の塔に幽閉されていた
風の声を聴き
海の虚無を見つめ
雲やひかりの階段に
来世への憧れを昇らせていた
塔の内にある肉体が
世界を傍観していた
世界は私と ....
日の丸は燃えていた
戦時も戦後も戦前ですら
ふらつく狼煙
靡く先に迷う国旗
ただ
真っ赤に
(神風は讃えるべきものなのか)
神々しい名の裏
数え切れない人柱
....
お前
なんで正月に来てくれなかったんだ
ワシは年越しを
家で過ごしたかったのに
医者が
外出も外泊もダメだ。っちゅうての
お婆ちゃんは
此処に居た方が安心でしょう。って
誰が
婆 ....
* まご
孫という字は
花に似ている
近くで見れば
込み入っているのだが
遠視眼で見れば
花に違いないのだ
わたしは間違っていた
孫を見ていれば
それがわかる
虫けらもあり ....
あどけない湿度
風ほどけてそぞろに
空では光や影がであっている
来世への階段を幻視する
遠い空に
春に
屹立せよ風
自殺に憧れるその鼻を
岬のむこう ....
懐かしい夢ならそれきり忘れちまいなよ
それはお前をどんな所にも連れていったりはしない
コンビニエンスストアの裏口に放置された
錆びた自転車を見ているうちにそんなアドバイスを耳打ちしたの ....
立春に咲いた室内のハイビスカスを
一日限りの花と知れば
賞賛が足りなかったようだ
どう慰めたらよかったのか
写真にも撮らずに
亜熱帯のハイビスカスが
真冬に咲く変動としても
その常緑 ....
母は24歳のとき、実業家の三男である父と見合い結婚をした。
父は教養のある人間だが、商社マンにはあいにく不向きであった。
売掛金の回収が滞るとすぐに実家を頼りにして借金をし、
その金は祖母が何時 ....
「もう来んでいいよ」
祖父の入院している病院に行くと
よく祖父にそう言われた
本当にそう思っているのだろうか?
迷惑をかけていると思っていたのだろうが
こっちは会いたくて行っ ....
この日のために生まれてきた
そう思えて
ならないのです
12月のそらは
くもりひとつなく
あたしを包んでいます
ビルディングだらけの近所は
もう二年も付き合っているというのに
無愛想の ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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