ただでさえ寒いのに
雨がしとしと降りやがるわけで
レインコートを羽織ながら駐車場へと急ぐ道
雨が引き起こす微風が骨身にしみて
しかしその冷たさを
なにやら純粋に感じてしま ....
クラゲの夢の中で
わたしは一輪のタンポポでした
ぽかんと風に吹かれて
空を見上げているばかりでした
タンポポさん、と幼い声で
男の子が手を振ってくれました
わたしには振り返すた ....
卒業シーズン
周りがそつぎょうそつぎょうとうるさいので
俺もなんだか卒業しなきゃいけない気分になる
先生、僕は今、何を卒業すればいいのでしょう?
もう幼稚園も小学校も中学校も卒業したし ....
雪ん子 一人 顔 見せた
ピンクのネンネコ羽織ってる
ほっぺの赤い雪ん子一人
外は吹雪で氷点下
何を目当てで顔見せた。
雪ん子 一人 顔 見せた
おまえの目と目は細すぎて
どこを見て ....
御託
幻
塊
美意識
狼
努
はたまた、
夢
合図だよ
たかが
合図
たかがね
スイッチを
先っぽが冷えてしょうがない
そのままに
動かさない
眼も
指も
....
わたし自らが灯となる時
周囲の人の瞳の内に
不思議なほど無数の灯が
同時に ぱっ と、ともります。
初めに。
始めから言い訳を述べる時点で僕の情けなさがわかる。
いつかの君のように一言『ごめん。』と言えたらよかったのに。
必死に考えた言い訳を述べるよりよっぽど簡単で、
お互い、楽になれた ....
長い間、入院している痩せた男は
夕暮れ時の屋上で
かつて自分が働いていた
スモッグの乳色に覆われた
街の広がりを、眺める。
見下ろす玄関には今日も
無数の人々が蟻の姿で
....
ペンを持つ手が震えている
私は私に もうすぐなれるのだろうか
一歩一歩積み重ねることの大切さは
今更、わかった気がする
でも 一番大切なものは
こんなものじゃない
幻が、呼ぶよ ....
みぞれと言うのか
雨が凍っているというのに
こんな夜にも走る男がいる
気が済まない、
習慣に中毒したのか自己啓発強迫なのか
こんな夜くらいはさぼろうという気がない
上空で
雨が凍るという ....
塀の上で危なっかしく
好奇心の瞳で這っていた
三才の私
新しい家の
まっさらな床を両手で撫でた
五才の私
学校という未知の国へ
鼓動を、高鳴らせていた
7才の私
....
わたしの鼓動が
皮膚をつきやぶり
同心円状に
あらゆる事象の表面をすべっていく
こまやかで確かなひとつひとつを
機械にかけること、
解析すること、
それはかなしくなるようない ....
僕は月だから
太陽がないと輝けない
けれども
どうして世界は回っているのだろう
ならば
蛇行する時計に日射しを与えよう
黙殺するな、今
黙殺すれば、過去
限りなく未来を{ルビ労=ね ....
元気かい
達者かい
来るかい
飲むかい
昔の話をしよう
マージャンをして
語り明かした人生
部屋はタバコの煙で
曇っていた
君の触れた
手の温もり
何度もせがむ
マージ ....
机の右端に、
突如として、
全長5ミリぐらいの猫が現われ、
「みー、みー」言いながら、
ノートパソコンの上に登り、
「みー、みー」言いながら、
キーボードの上を通過し、
降り、
「みー ....
朝 目覚めると、僕の身体の上には一つの箱が置かれていた。
それは薄汚れていて、大きい。降るとカラカラと音を立てた。
「奇怪だ、目覚めたばかりの僕にこんなものが用意されているなんて。
奇怪だ、こ ....
こんなふうに
手足が生えそろって
二つの目と耳があり
呼吸も嚥下もでき
発語さえできる口があるのは
不思議なことだ
それが人間の
かたちとして当たり前に
認められているのも
不思議な ....
(月を黒い種に、太陽を色彩の影のない輝きの雨にして)
ほんのりと甘い、果物の匂いがした
乾いた風が吹く緑の丘の上から
眼下に広がる果樹園を見下ろす
頭上の雲から誰かに見張られていて
けれ ....
わたしは自分の部屋の
樫の木のデスクの前の
座り心地のよい椅子に深く腰を下ろして
窓の外の様子を気にしている
今日は朝から細かな雨がたえず降り続いていて
それがもうやん ....
*
凭れたなら
鳥のように
木の欄干は鳴いて
帯のゆるんだゆかたのむねと
あのうみは
つながっているよ ....
機械だと
称された私たちはいずれ
負け犬は御免
と
唱えるようになります
急ぎ足で
その役目を果たせば
あなたの枠に納まり
あなたの形を名乗ります
酸化したあなたの言葉は
....
琥珀色の液体が
胸の中一杯に沁み広がってゆく
淀んだ思考を見返りにぶち撒ける歪な論理
赤く絶望に塗り変えられて行く
希望の色は蒼ざめて
何度でも見てきただろう
俺はこうやって頭から ....
そんな風に僕ら笑ってた
どんな夢もいつか朽ち果てて
吹き付ける向かい風にさらわれて
まっさらな一日さえ黒ずんでくようで
見失う 僕の夢
先走る 僕の情熱だけ
揺れる 揺れる 憧れ ....
100309
並四ラジオの整流回路
小さな容量のキャパシターに
少し大きすぎるインダクターが繋がって
交流をぎごちない直流に変えている
....
僕を殺して
君は明日になるだろう
白を浴びて
生まれ変わった気分
ただの記憶喪失さ
君には過去も
現在も未来も
枷にな ....
雨に濡れて 春告草が咲いている
曲がる枝に 柔軟な想い忍ばせて
静かな雨に 黙って濡れている
真紅の花は 冬の寒さも知っている
過ぎた雪の重さが 想いだと知っている
生まれた地より ....
意志の外より働く大きな力よ
私を貫き通せ
この身を引き裂き
路上へとぶちまけろ
この身が土に溶け込み
そこから花が咲き
無数の虫が生まれたなら
....
七色の水が流れる川
架かる橋を渡ると
煙が立ち込めていて
しばらく歩くと
世界が暗転した
(どこにもない
たった一つのものを
....
止まない雨だった
優しいままでいられるほど嘘つきではないから
まだあまり汚れていない窓ガラスに向かって
冷たい視線を送り込む
反射した感情の行方を知っているくせに
しばらくそこに立ち止ま ....
母さんに
ブティックを
プレゼントしてあげたい
もう街にいかなくていい
大好きな洋服が
売るほどあるのだから
試着室で
好きなだけ
試着することができる
しば ....
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