家も建たない
子供も遊ばない
猫も歩かない
犬も吠えない
車も走らない
畑も実らない
川も流れない
鳥も飛ばない
灯もともらない
漆黒の空
誰もおれの庭に現れない
五 ....
お日様が番屋ヶ峰の後ろに帰ると
空まで水がいっぱいになった
蒼い浜辺
小さな花が 黄色く光っている
舫を放たれた漁船が
上に 下に
あるものは沖に
あるものは山に 泳いでいく ....
光りがこぼれ
海鳴りが、さわがしい
海峡は、もう春の白波をたたえていました
モザイクのような潮の流れに
遠く、
アシカたちの群れる灯台の島は、にぎやかさを増して、
その鳴き声を潮風にの ....
三十九にしては
綺麗な奥さんだね
ありがとう
少し高そうな
靴を贈りたくなると
君は言う
ありがとう
休日出勤の朝
肩を揉んでくれた
君が産んだ
子供と二人で
....
‐
脆くて壊れやすいものなど
誰も好みやしない
でも…
頑丈過ぎると
大切にすること
わからなくなるよね
/
思うべきでも来ないでもないのかな
母のことを思い浮かべ居直ることすらなく
放っていく日の岸を漕いでさえ
誰のつてもないものだと悲しさにされ
けれどボートの杭に言い直そうかという気がした ....
行き止まりの道には壁があり
壊すか戻るかどうしようか
彼は言う
「壊すのだ」と言う
彼女は言う
「戻るのだ」と言う
私は言う
「迷うのだ」と言う
そして誰かが言う ....
信号機に勝間和代よじ登る春ポジティブ
僕は僕を見ている
正気ではいられない
本当に宇宙は振動する紐か?
僕は目の前にある神秘に問う
狂気に触れたくない
触れたくないのに
それはやってくる 近付いてくる
じぃっとこちらを見てい ....
友人との待ち合わせは、いつもの喫茶店だった。
呼び出されたのは久しぶり。
この1年、電話やメールばかりで、顔を合わせることはなかった。
先に着いたので、入り口の見える位置に座って ....
青空求めるドラキュラ
暗闇さまよう泣き叫ぶ魂
いつか通ってきたはずの
絶望へつながる道を今日も歩いてる
手はつながず
目を開かず
耳も閉じられて
足は地に着かない
そのねがいか ....
‐
きみがぼくを
やみにおとした。
きみがぼくに
ひかりをおしえてくれた。
きみがぼくを
つよくした。
きみがぼくに
よわさをおしえてくれた。
....
過去いっぱいの浴室を開いて
君は音を立てて息をした
世界はもう少し理想に近づくべきと
誰かの書いた理論で夜が更ける
「最果てなんて所詮嘘だろう?」
強気な赤目が声震わす
然して君は ....
無数の声が、言葉が
手のひらが、指先が
情報のかたまりになって
突き抜ける風のように押し寄せる。
いつも。
その中で、握りたいもの
握ることが許されるもの
もっとも、線の細い私は
一人 ....
春に 嫉妬しているようだねと
あなたの言葉が美しかったから
少し、お借りすることにしました
紳士淑女が
自分の仕事について誇らしげに語らう日曜日の朝
少し距離を取って見た窓の外は白く
非 現実 ....
警察官の彼女になりたい
日本代表の嫁になりたい
代表取締役と不倫してみたい
ピザ屋の彼女になってみたいってそれはいつか聴いていたあの歌で
本当に欲しいものは売ってないってよく言うけれど ....
深く潜った
掴めそうに思った
ジブンノテで ジブンノテで
正か正でないか
赤か黒か白であっても
わかると思った
気付けるはずと思った
冬から春へと移り変わる
空のカーテンを見上 ....
夕暮れの空に
時折姿をあらわす
薄っすらと光を帯びた手
夕凪の風の吹くまま
まっしろな明日の頁に
一つの物語は綴られるだろう
私は、一本の鉛筆の姿で
夕空を見上げ、 ....
晴れた春の日に
幼いぼくは
緩やかな坂をのぼる
菜の花がまばらに咲いている空き地に
白く小さなものたちが
浮いたり沈んだりしている
菜の花に止まっている
蝶の羽に手をのばす
指 ....
四方を壁に塞がれた夜
蹲ったまま顔を上げれば
億光年に瞬く星が、ひとつ
何かを僕に、囁いた。
こうして休日のベランダに佇み
干された布団と並びながら
{ルビ麗=うら}らかな春の日射しを浴びていると
日頃、誰かを憎みそうな闇の心を
布団と一緒に、殺菌してほしいと思う。
このクロワッサンおいしい
出来立てのお家の匂いだね
口に入れるとシャリシャリ
前歯でもちもち言ってる
ぼく喋ってる
紅茶も砂糖とか いらんよ
触るとお茶と同じ色で
焚き火のよ ....
甘い香り なめらかな肩の 赤く熟れたキスマーク 白いマネキンの金色の髪の毛が 蜂蜜のようにとろとろ 光に触れたり 離れたりしている / 指先であそぶ 涙は真珠のようにうつくしい あなたは傷ついても悲し ....
熱の照度ばかりが
思い出せる夢のような
ひとかけらの流れ
僕は芋虫を
君は蝶々を
思い思いに
這わしたり跳ばしたり
白い砂浜に
もっと白い飛 ....
誰にも聞こえない小さな声がする
誰にも見えない僕の隣にいるはずの声
どんなに騒がしい場所でも僕にだけ聞こえる声
どんなに静かな場所でも僕にだけ見える声
声は僕の中の小さな不安に話し掛ける
....
平明な
言葉で
書くことに
勤めてみよう
※
さらさらと
あほらしいことを
書いてみよう
※
見る人が見れば
笑うようなものを
書いてみよう
※
コー ....
{引用=
声高に
きみに言おうか
あいしてるって
それからすごく、痛いんだって
夢の底ではいつも誰かがわらっていた
ふつり、と水泡がわたしの口から漏れていくのだけれども
ここから ....
61
窓口で明日のことを聞く
明後日のことはわからないと言う
犬の尻尾を握ったまま
数日が過ぎた
公印の刷り込まれた
きれいな色の証明書が届く
....
書く
泳ぐ
消す
打つ
飛ぶ
読む
走る
思う
有る
死ぬ
蹴る
射る
居る
着る
似る
干る
見る
強いる
悔いる
起きる
過ぎる
恥じる
落ちる
帯び ....
かぶとむし
という言葉が、「こんにちは」の意味で使われるようになる世界は、
おそらく地球最後の日まで到来しないが、
宇宙が何度も生成と消滅を繰り返してきたとして、
その中のどれかひとつ ....
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