いつからそこにいたのだろう
しわしわの殻に包まれた
わたしの祖父

甘さと渋さを身に秘めて
日が暮れるまで
縁側の外を見ている

殻に閉じこもりながら
本当は外に出たい
 ....
僕は冷蔵庫みたいに冷え切っていた
僕は寒かった
僕は毛皮がほしかった
腰まであればよかったな
僕は口に煙草をくわえた
その次にしたいことは
いつも定まらなかった

丘の上から
弟が呼 ....
{引用=「首都高に入りました。」

カーナビは言う

しかしここは国道16号線だ

100m先のマクドナルドのドライブスルーの
マックシェイクストロベリーの匂いがそれを証明してる

 ....
行方知れずの星を
また探しにゆこうか
今日は君と一緒じゃないけれど
いつもの道へ
渡る橋はもうかかっている

ひとりだってこわくはないよ
君はそういって振り向かずに歩く
音をたてずに君 ....
あした、そう明日。明後日が通り過ぎても、きっと、ちょうどいいぐらいの朝だったとして、どこかにわたしはいる、と思う、 


そうして、ころあいをみて、きっと、遠くにある透明な、街、、、を眺 ....
ひとりぼっちの叫びは
雑音に埋もれて
私は群衆の真ん中で
ただ 立ち尽くすだけ


ホームに溢れるエキストラ
誰も知らない
私は 彼を
彼は 彼女を
彼女は 私を
誰も知らず ....
生まれる
ずっとまえから
さまざまの小さな
かけらたちがあつまって
この心身をかたち
つくってきていた
それらの小さないのちたちの集積で
ここにいるほどよい大きさのいのちがある
その後 ....
ひとだまは火の玉
ことだまは木霊

ことだまにもひとだまにも姿はないけど
ひとだまには熱があるね

冷たいけれども
ほんのすこしぼうっと光る


ことだまには何があるかな
何かあ ....
テレビのドラマで
「結婚しているんですか?」
「いやまだなんです。」
と言っていた

そこに流れる
複雑な思い
男ははにかんで
うつむいていた。

やけに子供の
あつかい方が
 ....
とある男が
じっと石を眺めていた。
一日中である。
それこそ寝る間を惜しんで、石の前に座り徹していた。

「その石は何なのですか」

尋ねると、男は答えた。

「これは石ではない」
 ....
 
 
下着売り場で羽化したセミたちが
越冬のために南へと渡って行くのを
ぼくらは最後まで見届けた

空の遠いところにある白い一筋の線
あれは飛行機雲じゃない
だって、ほら
指で簡単 ....
出勤まえにアイラインを引く
鏡の向こう側で
いつも私の代わりに私を演じてくれているもう一人の私と目が合う
季節外れのプールみたいな彼女の眼球の中央に
黒い硝子の宇宙、
私の魂の出先機 ....
あなたの声が、ききたくて

教室のドアを開ける、私がいる
「くろきたバカだからキライ」

「くろきたに友達いんの?」

「いるわけないじゃんかー」


「くろきた受験するの?」

「いくつ受けるの?5校?」

「ちょっと合格鉛筆かしてよ ....
気づいたときには 独りぼっちで いつの間にか 慣れていく

優しさだけに引き寄せられて 何も見えなくて五感が鈍る

本物 なんて見分けられずに 指の隙間からこぼれおちる


良い人 悪い ....
日本史の授業、
カゼで教室には二人だけ
先生はつじつまを合わせるために話しかける。
私はそれに乗っかっていく

言葉がやり取りされる中で、
「飴玉」なんだと思った。
止まってべたべたしす ....
キャラメルの匂い
芝生の感触
白い机と椅子
小さなあの子が
オモチャの車で
犬っころを追いかける
目をつむってみて
想像できるでしょ?

そんな夢を明日も見たい
手を差し伸べて
 ....
凪の海からひとつ
またひとつ
大小のみずばしらがそそりたち
消えて
また生まれ
抑揚
クレッシェンドが見えてくる
乳白色に似た
朝焼けの視界
ヌードカラーのドレスで歩む
なんらかの ....
この窓の外には
光の世界
私はひとり檻の中

淋しくなんてないわ
窓の外には危険が
この部屋には平穏が

私はひとり檻の中
だけど淋しくなんて
ないわ 決して
答え
じゃなく

質問に
なりたい
♪ツタヤは、ど〜ちだ〜

 『あしたのジョー』の節で。意味不明。仕事中、大先輩のそば。耳の遠い大先輩には聴こえず。ツタヤに用無し。
人間…。

 ついに食事をともにする配偶者のそばで出た。意味不明。「なんか言った?」「いや…。」
泥を喰え

一日を目一杯生きるお前の命を試せ

どんなに汚くとも 

どんなに貧しくとも

お前の真実は変わらない

お前は家畜じゃない人間だ

底光りする生命の勝 ....
(1、2、3…)



空は墜落する もう手遅れ
聞こえない 聞きはしない
羊は沈黙する
終末を知っているから



100まで数えたなら
さよならを教えて

全て捨てて  ....
私は立ち止まらない
この道を行くと決めた
匂いの蒸せる深森の内を
怪しげなけものみちであっても
感じるままに行方を選ぶ

暗がりを畏れて
夜は月を探す
闇の海原は私を奪ってゆく
私は ....
大丈夫さ

君が思ってる以上に

俺は怒ってる


君は言う

俺は君より早く死ぬと

俺は意気地がないと

俺は疲れやすいと

俺は傷つきやすいと

俺は生命力が薄 ....
五月の空を銀の気球が低く屋根瓦を掠めて
ありゃあ避妊サックの夢想のように見えますな!
ゆくりと気ままに、何処となし危なっかしくふらふらと
乗っているのは飛行服の方が本田征次郎
何とか云う触媒方 ....
{引用=
ハルが鳴く

寂寞とした夜が明け
やわらかな陽射しが
小さな籠をみたす頃

デジタルのアラーム音に
携帯のモーニングコールに
沿って響く
心地よい声が
目覚めを誘う
 ....
マイタケはビラビラと
エリンギは太くて長い
シメジから精子の匂い
すべて炙ってしまおう
煙はもくもくと天まで
汁が垂れては蒸発する

腐りかけた鶏肉の蛋白
腐臭の向こうに精液臭
この ....
嘆きなど持たずして駆ける、自分を失うときー言葉
ふたつの足はひとつだけの存在、電光は解き放つー白色
誰でもないふたつの手、

怒りはーある
若葉をぐいとこね上げていく、
甲斐があったのか、 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
胡桃小川 葉5*10/2/18 1:12
二年間でズタボロになってしまった真島正人2*10/2/18 0:43
免許のない盲目の学生の夜のドライブ、あるいはスティービーワン ...ひとなつ1*10/2/18 0:30
僕らはひとつの星になった朧月610/2/17 23:31
ストロボライトハツ2+10/2/17 23:28
孤独な群衆青井とり310/2/17 23:24
拾得岡部淳太郎310/2/17 23:21
ことり。海里210/2/17 23:13
ある会話ペポパンプ4*10/2/17 22:55
石を眺める甲斐シンイチ410/2/17 21:42
白紙委任状たもつ810/2/17 21:04
過去は長い夢であり、楽恵7*10/2/17 20:32
毎朝8時15分くろきた210/2/17 20:32
私が全てじゃないけれど610/2/17 20:29
愛されかたの知りかた愛心4*10/2/17 20:25
転がされる山岸美香2*10/2/17 20:03
祈るよOz210/2/17 15:48
みずばしらたちばなまこ...10*10/2/17 15:30
かごのとり倉本 真秀110/2/17 15:02
Q&043BLU...010/2/17 14:23
本日(一昨日)の独り言 その十八A-29010/2/17 13:02
本日(数日前)の独り言 その十七1*10/2/17 12:57
人間蒲生万寿110/2/17 11:40
さよならを教えて青井とり110/2/17 10:21
風の行方within19*10/2/17 5:15
初期衝動的な何かkei99010/2/17 2:18
お空を旅するsalco1*10/2/17 2:07
主旋律高梁サトル9*10/2/17 1:45
Like a rolling story木屋 亞万2*10/2/17 1:38
横断番田 010/2/17 1:33

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