お風呂場で、おしっこする
快感
速められたリズムは
濃紫の草むらへと
向かわせる
込み上げてくるものは
体内の水源
飲み込まれたものは
いつしか蒸発し
すり替わる
虫を殺してしまったら
かたつむりを踵で ....
世界の手術が肉襦袢と変わり
窓からみえるほしぼしも駱駝
滄海沈みたまえと泣き叫ぼうとも
黒い蝋燭の戯画は踊る
神よ
いただきの如く傲慢なれと神を誘い
憂鬱な怠惰に首をなくした村
桑 ....
酒が飲みたくってさ
深夜、ふらりと出かけた途中
花の匂い
蜜の香り
足を止め思う
望んでいたこと
思考の末路
何の種類かは知らん
時折思い返した事がある
穏やかな自由への憧れ ....
ちょっと一曲流していってくれと
手を引かれた先にはいかにも豪農風の屋敷があり
その内庭といおうか畑地といおうか
平らにならした広場にはすでに人が立ち集まっていた
聞けば数十年に一度の祭りの前祝 ....
俺が料理した、皿で、
鯰がぶちまけられた、午後に、
テーブルは壊れた、べちょべちょで、
汁は揮発していた、妖精たちが遊んでいる。
部屋全体が乾いてきて、棺桶が開き、
妖怪が出てきていたが ....
背中を合わせれば見えないものは無い
けれど振り返れば互いしか見えない
迷うとは価値の差を見出せないことである
迷った時 左へ行くことに決めている人
迷った時 空を見上げる人
迷った時 怒る人
様々な行動をして 迷ったことから目をそらす
時に ....
昨日まで
またねと
笑顔をくれた君が
突然
いなくなった時の
悲しみを
忘れる事ができないから
今も
明日には
いなくなるんじゃないかって
怖くて
怖くて
怖くて
....
子供の様に
廃れて
横たわる夜
鬱蒼と
茂る狂気
道を
はぐれた
野良犬の狂気
もんどりうっては
まともな振りをする
夜、夜、夜、夜、夜夜
欠けた前歯が
捕 ....
「うわっ、もう漏れそう!」な頃合を
見計らって
余った皮の先端を
赤い糸で縛ったら
慎重に放尿する
といっても
小便は放たれることなく
皮の巾着は
溜まった小便で
風船のように膨れて ....
100503
登録された
ウミ
ウミガメが泳ぐ
鰐鮫が騒ぐ
河に戻った現象が
一本脚で突っ立っている
激しい揺らぎに削除されそうな気配
....
どこにいても
ここにいても
みんないってしまう
――節目の春
大切なものほど遠くへ
あたしは呪った
世界を
運命を
孤独を
この身に触れるすべてを
たくさんのさよなら
....
一つ、人より真面目でいれば
二つ、不遇はされまいと
三つ、身を粉にして働いてみたが
四つ、世の中がつまらなく
五つ、六つ、七つ
いつも虚しいと泣いていた
八つ、ようや ....
かび臭い二月に始まる
情けない恋のうたをサチコに
ぼくはある日
茶色い少女に恋をする 髪も制服も靴下も
少女は教室で教科書をカバンに詰め
僕は黒板のようにそれを見ていた
せっかくの ....
おい!おまえ、そこをどけ!
なんだコイツ、足がない
ひっぱってやろう
あ、腕が取れた!
なんだコイツ、腕がない
なんだコイツ、眼もない
なんだコイツ、鼻もない
なんだコイツ
失礼だ ....
ぽつり、
胸に落ちた赤い雨を撫でる指先
午後の木陰が揺れる
冷えていく風
歩いてきた道を振り返る
真珠色の太陽が
かくれんぼをする雲の袖
刹那に覗く白い世界に目を閉じると
ひとつの ....
長いようで、短いような一日が終わりました。
そして、また明日になります。
長く感じるのは、厭だからでしょうか。
短く感じるのは、愛してるからでしょうか。
僕らの日々は、そうやっ ....
青い色、胸底でからむ
糸は しんなりよわよわしく
しかしどうやったら、というほどに
むすぼれてしまって
ほどけようもなく
手と手をとるとき
ふたりは
どこにいても
山の奥を感じる
....
見えないように 幾つも隠していった
触れないように 何度も遠ざけていた
光よりも 陰よりも 離れた場所に
別れの予感は 互いを追い詰める
傷増やす約束など 出来やしない
つまらない嘘を ....
不在票が
届いている
裏の公園の
桜が散ったのだ
こんなにたくさん
さよならを伝えたくて
春が終わっていたのだ
私がいない時に
故郷のある街には
とても 不似合いな
未来都市
さいたま新都心
そこに
ジョン・レノン・ミュージアムはある
もう開館10年
じきに閉館となると聞き
あわてて 訪れる
....
べたあっと広い横断歩道で信号待ちをしている人混みのなかにいた
曇り空だった
曇り空のひかりが広い横断歩道に溜まっていた
女子高生数人がぼくに笑顔で駆けよってきた
二十年まえなら吉川晃司や的場浩 ....
アタシは一介の町人でゲス
モノトーンで表現するなんて
アタシの専門外でゲスよ
町人風情には辛い世の中でゲス
風が吹いたら
あっちへころ〜り
こっちへころ〜り
テー ....
キイキイキイキイ
黒豚の群
シャワーを浴びる
音楽教師
ブラームスを奏でた指が
あの野郎の
ペニスをしごく
鼻濁音の唇と舌が
あの野郎の
ペニスをねぶる
....
何にも考えることの無くなった街で、自分に色々なことを考えている思いがするが、忘却することの無い瞬間を求め、けれど僕はさまよい続け、歩かさせられた。どんな料理を作るにしたって、四角の中に具をつっこむだけ ....
なんというか疲れている。疲れさせられている事を誰に対して言わされることもなかった。嘘だった。今日は河原で鳥が泳いでいる様子を注視していた。ぼんやりとこの部屋に帰ってきた。僕は何も言うこともない。幸 ....
汚れた空気が
やんなって
カルキ臭い水も
飲みたくない
言葉話すすべてが
わずらわしくて
誰もいない世界へ行こう と
飛び乗った 宇宙船
空 空 空
空気の層
突き抜け ....
幸せを
運んでくれるらしい
薄桃色の
花びら は
ひら
ひら
ひら
ひら
と
のばした てのひらを
すり抜けて
ひ ....
ちーちゃんは縞々が好きで好きでどうしようもないぐらい好きで
縞々を見ないと恐怖に陥ってしまう
奇病にかかってしまったんだよ
だから
いっつも着てる服は縞々のシャツ
で
縞々のズボンと靴 ....
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