映して
浸して
境目に
触れそうなほど
恋しかった
透き通るあなたを
私が唯一濁らせる
きっと世界は
音と手を取り合って結ばれている
僕の中で
聞こえてくるのは静けさ
初めて世界に触れたとき
教えてくれたのは無数の音の生まれ変わり
そのときから
僕は独りを知った
....
その子どもには親がいなかった
そのライオンには子どもがいなかった
1人と1匹の目的は1つだった
そして彼らはともに出会った
寂しさは他者がいて初めて感じるもの
両者は初めてその ....
梅雨の涼しげな霧雨が降る中
ふと本当に愛した人を想う
今では声聞くこともできないけれど
私の心の中には未だ
目には見えない刃が刺さっている
あなたと何度笑いあっただろう?
....
それは水晶の月が照らす場所
星が流れる一瞬の間にだけ現れる
清らかな幻想の大地
そこにいるのはサファイヤの瞳に白銀の髪の麗しき姫
「さあ、旅人よ、この聖水をお飲みなさい ....
仮面の上では笑っていた
仮面の下では泣いていた
けれど彼女の泪は止どまらず 仮面の下から溢れ出した
口元は笑みを見せた 瞳は泪で潤んだ
彼女は自分を追い込みすぎた
誰も信用できず ....
分光された夏。白くて柔らかな豆腐に、包丁を入れる、賽の目切りに。私は産まれた。母親の腹を裂いて産まれた。味付けは醤油だけ。醤油を垂らすだけ。夜が短くなった。止められない時計に抗おうとやっきになって、焦 ....
今日も風呂に入った
心がさびしくて
妻が、頭を背中を顔を
洗ってくれる
それが楽しくて
ありがとう、ありがとう
ただそう言った
道のない
草木が生い茂る密林を
ただひたすら進む
穏やかな清流のせせらぎや
沈みゆく夕日の紅さや
心を落ち着かせてくれる
清涼剤もなく
目の前に広がる
絶望にも似た密林を
進 ....
クルクルと回る 洗濯機の中で
思考回路も 絶え間なく 廻る
綺麗な衣類を
唯だ 座って 待ちわびる時
何だか サボリーマンに
成り下がった 気もする
埃を 付着させたのは 私な ....
甘えんぼな あたしは
あったかいひと
やさしいひとに
ふれると
ホワンとしたきぶんに
なってしまう
気を全開にゆるしてしまう
たまに失敗することもあるけど
猫の勘はたいがい ....
{引用=
真ん中にテレポートしてくる
定めのない標準
チルチルミチルの
御伽噺はおしまい
窓が開いて
犬の鳴き声が聴こえる
どんなことをしても
償うだろうと
「記憶」が告げる
場所 ....
――月が 落ちていた
頭上の太陽は 甲高く鳴いている
西の山で、勤めを終えた私は
ふと 名もない町を訪れた
眼下の生き物たちは
汗を搾り取られ 滴り落ちている
....
ふたつ向うの窓を
開けることを夢見ていたよ
椅子に張り付いた
呪わしい身体を半ば見捨てながら
シングされるソング
穏やかな旋律ほど
ぞっとする狂気を秘めなが ....
もはや私ではない
父になってる
父はよく怒鳴った
怒鳴らなくてもよかったのに
わけもなく怒鳴った
そのわけを
今知りはじめていた
こんな家
はやく出ていきたいと
....
道を歩けば 犬とすれ違う
人とすれ違う
暗雲を 見上げ
虹を見つめる
屋根を見上げ
雨だれで 口を潤し
石ころの 匂いを感じ
緑の葉を 味わう
小石を拾いあげる
川の中に 放 ....
楽しげな手応えを 夕暮れは手のひらで掴もうとしている
確かな 部屋一面の 公園が
たったひとりの 自分でもない 雷鳴の中
鋭いアパートの極彩色が聞こえている
テレビをつけると 亀 ....
{引用=
6月の雨が
まだどこかに残っていて
それが7月の終わりになっても
降り注いでいる
一月以上寝かせたからだろう
いらないものがたくさん混じってる
人間の気持ちに置き換えたら
....
友達がぐれて
イグアナになった
もう
人間に戻る気は
ないらしい
奥さんと話をしたら
俺は百舌鳥になりたいと
息子が暴れるそうだ
わたしも
たまに
こっそりカメレオンになるから
....
ただひたすらに暑いから
手をつなぐのも
抱き合うのも
なんだか嫌になってしまうね
どこかのアニメじゃないけど
ドロドロに溶けてしまえば
手もつながなくていいし
ましてや抱き合わなくて ....
昼間はゆらゆらと
国道の標本で遊んだ
すぐ側で乾いたアイロン台が
牛のように転がっていた
人の形をしたプラスチック製のものを
道路に並べて行く
ここには車が来ないので
安心し ....
先ほどまであった
小さな鼓動は
もう
どこにもない
麻酔が醒めかけ
意識が朦朧とするなか
今は亡き祖父が隣にいて
「最近の病院はどうもようわからんが、まぁ、間に合った ....
立ち眩みだ、
真ん中に見える貴女が
楽しそうにけらけら
笑っていたもので
がんばって踏ん張ってみた
(地に足ついてるか? ベイベー)
何が楽しいのかわからないけど
涙を浮かべ ....
月もみえない
星もみえない外にひとりいて
たったいっぽんの街灯の下にいて
携帯電話の明かりをみていた
つくられたひかりをたよりに
たぐりよせようとした
月のあった場所に
星のある ....
右目――人間
二つの共鳴する糸を だれも知らない
夜にそそがれる毒で
わたしがかたむいていることを知った
犬はそっぽを向いて わたしに「ナンセンス」の
意味を教えてくれた 現代(矛盾の世 ....
どんなことがあっても そこが 帰る場所であること
深呼吸して すとん おちつくところまで
ごまかさないで 嘘つかないで まっすぐに
最後までこの場所を守ることに力をおしまない ....
思い描く
ラブソング
想像する
重さ
月夜に蝉の終わりの羽音
打ち上げ花火の余韻
声を殺して泣く
身体感覚とたましいが
握手する
風が
薄いカーテンをふ ....
遠いらしい鳥の符を数えようとしたら
鳥は止み
近くで鳴った羽虫の曲線をなぞろうとしたら
羽虫も消え
でも 静かな夕刻のどこか どこかにいるのだと思う
消える
い ....
悪戯に絡めた指先
酷い嫌悪に犯された背中
心の糸にそっと触れていく
未来の無い世界に
「ありがとう」で否定していく
何時までもそのまま
気づかない気づけない
「気にし ....
ピンク色の
ケセランパサラン
ネムが水辺で揺れている
水は水だけで流れているときには黙っている
石があるからつまづいて
さらさらとせせらぐ
ぶつぶつ文句でも言ってるんだろうか
テ ....
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