愚か者に短銃を突きつけ
緑青にはきれいな羽織が
しとどにも、よく似合う
とおく小高い霊廟が ....
異世界に迷った ヒッキーからの自分を思う
仕事から逃避の横恋慕はなしのつぶて
夜の横浜を走る ラ ....
ゆでてあえるだけ
コーヒーのパスタを食べた
ゆで過ぎたべたべたパスタ
変わる味の微妙な ....
水 あつめるところから暮らす
俯く 嫌 こころ写すから
窓や雲を数える 迷うまで
何かの粒 ....
いちばん好きな場所は屋上で
鳥かごみたいな制服のスカートが
風を受けるとひらひらと舞って
本当 ....
仄かな熱、
三本の柱、
絶えず声、
生きるために生きる
のなら、
進み化けるために
....
さくら錯乱
さくら錯乱でも気さく
サクサク歩く桜道
月あかりに照らされ
ぼんやり ....
みそひともじ はおまじない
歌を忘れたカナリアが
閉じ込められた鳥籠の
扉を開ける ....
○「青春の回想4」
僕の友人の話である
中学生の時に二つ上の先輩から
いきなり呼び出されて ....
真っ直ぐ容赦なく進む時間に
春、桜の花 絢爛に舞う
花道、進み全身を浸せば
不思議なくらい ....
翼が生えてきた 日に日に大きく育って
ゆく けれどそれは 誰にも見えない 私自らにも
見えない ....
ふるさとは1行の詩よりも価値がない
と 少女は似合わない口紅のような言葉で
潮騒を1行に書き ....
コンパスは串刺しの太陽を食らう
インクの肢体その所作に風で眼を濯ぎながら
めくれる笑顔の残像が染 ....
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