最後の晩餐にも食物繊維はたっぷりとね。
来世でもつるんと安産で生まれたいからね。
夢中で雪を数え
最後の雪を指さし
足もとを見たら
あんなに逢った雪が
たったひとつに ....
月は丸いから優しい色だから
魂はきっと月に似てると思う
天香久山で見上げるうさぎは
ふ ....
六花の数だけ
雨粒の数ほど
根から染み渡る
尊い魂がある
今はただ白く光る
花 ....
父と僕の妻が併走する
妻にとっては義理の父
僕にとっては実の父
父とはそういう人だ ....
ゆめのみかた
わらいかた
よろこびかた
しまいかた
わたしのしまいかた
いきた ....
月明かりが綺麗に椅子を照らして
部屋中を蒼暗い影に塗っていく
埃が星の代りに浮かんで
深夜に水 ....
短い鉛筆で、短い詩を書く。
かすんだ文字で、かすんだ声で、書く。
他の誰の姿もない
沈黙する街を
きみが踊る
午前六時半
部屋の窓から
コーヒーを片 ....
コーヒーキャンディの甘ったるさがいつまでも消えない午後3時
雨ばかり降って袖口を濡らすから腕が重く ....
やっほー
声を投げた
遠くへ遠くへ
あの山も雲も
飛び越えていけって
やっほー
あの人の ....
言葉の表している意味が
まだ分からずに背中を押された
強かったはずが途中で休んだ
自分と似たよ ....
赤です、
否。それは違う
そう見せてはいるが
実際は
――青だ
夜です、
....
この身体がとても邪魔だった
微笑みを崩せないと思うから
泣いたり怒ったりする人を見て
天気予報 ....
学校には道徳という授業があって
ぼんくら頭の俺には
眠いだけの時間でした
起立
礼
着 ....
君は コーラを買った
自動じゃないドアを
少し息を止めて押し開けて
その息を世界へ吐く
....
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