夏の夜に眼を閉じて世間を遠ざける
蚊取り線香の燃えていく匂い
いえ、あれは父が煙草を吸い尽く ....
少年が絶望を知るには早すぎた
下駄箱の中のパン屑 やせ細った体
一人ぼっちの登下校 あざだら ....
大事なことを
言わずに別れる
そんな癖が付く
消える変化球
指に挟むのが
指なら良かっ ....
子供は
煙草を吸って
大人になった気 ....
あおぞら
シーツが風に舞っている
ひとり
取り残された午後
しろい夢は
触れても何 ....
ぼけた雲がニヤニヤしながら見下ろしている
2~3時間の命しかないロウソクが
辛うじて火柱を存命さ ....
【さかくだり】
あの懐かしい橋を渡れば
蛙のひしめく道がある
いきものを ころさ ....
三日ぶりに入ったその部屋であなたは
やはり窓のそばに座っていて
あなたの世界は四階の窓から見える ....
この静かな倉庫に
書き溜めておいて
オイラの今の言葉が
過去の言葉にのり
ま ....
君が言葉に詰まった、数秒間。
その時間を、僕はきっと死ぬまで忘れないと思う。
僕にとってあの瞬間 ....
辺鄙な山あいを川が流れていた
普段は大人しい川。水嵩は少なかった。
その辺りは地図の上では町 ....
あなたのはなす言葉一つで僕は苦しんでしまう。あなたの苦しみを感じると、どうすることもできないっていう ....
世界の終わりみたいに酒のんで寝てます
いつでも電話してください
長い休みをもらったのでありとあら ....
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