尊敬している詩人から小包で
ご自身が育てられているという
有機無農薬野菜を頂いた
小さな箱 ....
普段は抱えている怒りは、誰かの悲しみに乗っかって、
厭な思い出だけが染み込んだ
夏の生ぬるい風が ....
技術
垂れ流しの技術
他国に奪われて
俺の足
ミドリ
緑になった
荒地を覆い
....
クソTVがつまらないので
ネットで海外ドラマを見ているが
ふと疑問に思ったことがある
アメ ....
ほら、樽のなかでお眠りなさい
煩わしいすべてをわすれて
檸檬かしら、いえ、林檎でもいいわ
....
シャボン玉風に吹かれてぴゅう
と またどこかへゆくの
ちゅう も知らずに 赤いマントの頬
胸が ....
一枚の額縁に収まる
植木鉢の紅い花
蕾だった奥に
花を咲かせるものがある
私の奥にも ....
あの水平線の彼方から
流れつくのは
小指
真白い骨の小指
薬指
橈骨
尺骨
手根骨 ....
ひりひり痛いあなたの詩
きょうもひとつ読みました
ズキズキ
ズキンズキン
ヒリヒリ
ピリピ ....
風がゴーゴと吹いて
安らかに眠れない夜を繋ぎ合わせて過ぎていく日々
この命をささえる仕組みも ....
ひとりの部屋には
ひとり言や鼻唄が
響くだけ響いては
ちいさく、ちいさくなって
ちりやほこり ....
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