階段を駆け上がる音
せわしなく語り尽くす亡者たち
今 ここに
灰汁だらけの挑戦状が ....
あたし、内縁の夫
当然無職なんだけど
アイツに子供殺された
前のダンナとの子供で
いっつもぐ ....
ナイフをあいつの腹に突き刺して
すーっと腹からナイフを引き抜く
血がナイフにうっすら付いてる
....
美しいもの。
鉄塔のあいまからこぼれ落ちた夕暮れ、
逆光のなかに貌のない雑踏、
砂時計をこ ....
開いた本の頁が
ほんのり茜に染まる頃
太陽は傾きながら爆発し続け
西空はやがて色彩渦の奔流とな ....
涼やかな風吹き抜けて
水辺のススキ銀に揺れ
水面に君の顔ゆらゆらと
浮かび消えては透き通る
....
皿の上に1/4に剥かれて干からびた林檎がふたつ
淋しくて寄り添うように折り重なってる
音のな ....
光る宝石を身に付けた時は
それより輝く命を見逃す
一瞬の煌めきの中で揺れる
原石を持った人 ....
見慣れた景色にさよならを告げて
目新しい景色には今日からよろしくと呟いた
真っ白なノート
予定も何もない
一文字目を書くのは
さぞ緊張するだろう
まだ何も書か ....
枯れ葉がからから
秋の子どもたちの
足音、からからと
町ゆくひとの足を
いたずらに撫でて ....
常夏の陽が波にとけ
波の子生まれ遥々と
この島国へ流れ流れて
夏を運んで、春を流して
....
例えば僕がこんな夜更けから
突然珈琲を淹れだしている今、
君は同じ国の中で
ところで何をし ....
加筆訂正:- 月精/本田憲嵩[01:33]
- 修正して普通の形にしました。
13rows, 1.03sec.