時間は腐るほどあった、床に俯せになったままピクリとも動かなくなったそいつの美しい頭髪をひと掴 ....
ねぇどっちだとうれしい?
どっちでもいいのよ
教えて上げようか?
ううん教えてくれなくてもいい ....
描くことで忘れられるのなら
つらさから救われるのなら
それで良いのじゃないかと思う私の詩は
....
民進党や共産党がよく使う
「国民の声」の本質は
お前らの支持率がずっと
5%以下なのを考えれば ....
揺らぐ逃げ水に夏が透きとおる
容赦のない日射しに
深く被った帽子を右手で押さえる
....
この夏の澄んだ空気の中、あなたの墓前では、存在が、歴史が、社会が、人生が、すべて源泉に遡っていく ....
ひらひらと横切ってゆく蝶々
つかまえようとして
伸ばされた小さな手
初めての夏という季節の光
....
残酷な人たちへとアメ玉を配る
セミに雪だるまを見せてあげる
なにかを掴もうとしながら ....
あなたが ゆっくりと 息を吸い込む
「ふいちょう」
唇が その形に動く ゆるやかな流れと ....
羊の群れが見上げる先に
生きもののあつまりのかたちの曇
黒い太陽は白くなり
鉛 ....
夜半の馨を残して
朝焼けは落ちてゆく
頬に残らなかった
昔日の跡を眺める
三面鏡の奥 ....
狭い部屋
白い壁
閉ざされたカーテン
身体に刺さるナイフ
何度も何度も
同じ所を行き戻 ....
海水の上澄みが
湯葉のように纏まり
ヒトデ型にくり貫かれ
それを渡り鳥がくわえて
....
報われることのない想いは
どこへ向ければいいのだろうか
気持ちばかりが募り
なにもできずに ....
外から犬のうなり声があんまり長く聞こえたもんだから、なんだろうかと思いをめぐらせた。で、それはエアコ ....
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