雨の夕暮れは静か
魂が濡れるに任せて
ただ風は流れる
雨雲は青々と輝いて
名も知らぬ鳥の姿を ....
背中を左右に開いて
川の水が溢れ出した
(孤独な独白が掘り起こされる)
胸骨の狭間を裂 ....
炎天下
暗転する
極めて正直な
光の圧に屈服
発汗 溶解した エロチシズム
....
結びつけること
束縛であろうとちいさなゆびきりであろうと
いつもばらばらになろうとしているも ....
二重に急落する坂を
ブレーキを絞りながら降りて
ようやく
斜度も緩んで気も緩んで
幅広の川の ....
自称詩人の海に飛び込むと
そこが頭おかしい奴だけの世界だと分かる
頭おかしいは
ある人にとって ....
真っ直ぐ届くよう願っても必ず伝わるという事はない
それでもまっすぐなのは言葉の根なんだろう
捻じ ....
、伴うかなしみってもう
行き着く涯てなんじゃないかな
神さまはわたしたちが抱え込んで手放さない
....
乾いて
皮膚が焼けただれた
地面の上
噴出しては
血飛沫に埋もれていく
生命の後先に
ぼ ....
愛をもたない人形のように
冷淡で詰まらない男
観念世界の海を漂い
非現実をいきる
ぬ ....
地元の散髪屋
中学時代の同級生
顔剃りなしで2500円
入店しても
「いらしゃいませ!」
....
擦れ違った何かを探しましょう
ココナツの似合う丘
飲み物に入れることに飽きたから
ヤシの実 ....
ドライフラワーの永遠の命が
アイスティーの上に転がっている
氷に囲まれた部屋が似合う
天使 ....
ある日突然に これまで理解できなかったものが
素晴らしい事に気づく
それはドビュッシーのクァ ....
階段の踊り場で
私は立ち止まる
私は
自分の中途半端が嫌い
7階と8階の
どこにも馴染 ....
絞り出すように今日を歩く
新世紀に生きる私
ずれてしまった時間軸に生きるあなた
鏡 ....
蚊取り線香の匂いが好きだと
誰かが言った
すごく落ち着くんだって
わかる気がした
猫 ....
何処まで進めば「遠く」なのかを考える
1.あの道は通ったことがある
2.角の公園は行った ....
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