魑魅魍魎不可思議は
もはや
幻想の中でさえも朧げで
血も吐けない
死に体
蓬莱よ 月の ....
もうすぐ夜が明ける
誰かを励ますわけでもなく
体温がかえってくる
指の先を動かそうとし ....
駅のホーム
階段の手前でパシッという音
打たれたのはまだ四、五歳の少年
打ったほうの女性は一人 ....
通話を切られる前に自分で切ったこと
別れ話にのったこと
どこまで巻き戻せばいいんだろう
....
立ち止まり見渡し後に続くのは世界の果てであり着地点
見上げる事も有ればその頂でじっとしている
動 ....
一番しんどいところで
踏ん張りがきかない
崩れてしまう
まるで私の人生の様で
情けない
壁 ....
シュールな海に
陽が沈み
いつか見た魚が泳いでいる
ぼんやりと月をながめ
浮 ....
22才になる自閉症の息子は
大半の情報をyoutubeから得ている
俺の知らないことも知っている ....
くるみの内側を
走り続けていたよ
放物線を描いて
世界を広げようとしたよ
僕は
一人ではな ....
わたしがわたしのことを考えていると
障子がすーっと開いて誰かが入ってくる
いつか夢で会った人のよ ....
覚えています
あなたの鼻を触る癖
覚えています
あなたの足音
....
蚊取り線香の匂いが漂っていた
あの夏の夜を
貴方は覚えていますか
時折天を仰ぎ
用意して ....
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