いい匂いの おねーさん
風にゆれる 若木のような
ほほえみを ふりこぼして
うつろいよりも は ....
親父・母ちゃん婆ちゃんは
姉・婿・孫娘のいる富山に行き
一週間は帰らないので
家はがらんと ....
瓶ジュースが主流だった頃
こんな所にも
お店屋があったのかっていう田舎みち
ケースの中で
....
私の痛みが君に沁み込んでいく
涙を一粒 こぼすたび
瞼をつよく こするたび
肩を震わすたび ....
歩きながら空を見上げて
星が見えねば ふてくされるのさ
こねくるように うまく言ったやつらが ....
反復法だけに、許してね
未完成な僕らは
窓の向こうの世界に
迷い込んだ
紅茶を一口
飲んだ君が 微笑む
....
風呂に入って
牛乳飲んで
クーラーで涼む
室温28℃、外気19℃
一日の疲れを
床に置 ....
おはようございます。
(みつとみ)は晴れた日が続かないと元気がなくなるようです。
そこで。
....
白びかり記憶の母胎に孵り
廃絶したお前の空が瞳を覗き込む
空襲に焼け落ちたような ....
―万引き犯をつかまえたら
それは母さんだった
ジャスコの事務室で
母さんの盗んだ乾電池二 ....
にわかに薫る甘やかな風。
彼は私から目を逸らし、
今秋最初の嘘をついた。
この宇宙は
矛盾によって成り立っている
成り立っているばかりでなくて
矛盾そのものである
と ....
十月 旅人はあるく 十月の道を
森の中 暗がりに残る九月の音に
震える足を抱えながら 旅 ....
久しぶりに会った
あなたの その声 その仕草
私に触れるたび 1つ1つの細胞が
....
自分というものに
気がつき始めたこの頃は
どこか落ち着かなくて
みんなと同じことをしていても
....
光が流されて行く
風にあおられて
時間が溶けて行く
あなたの瞳の中に
風が太鼓をたたく
....
あのう
ちょっと聞くんですけども
拾ったお金がいくらだったら
あなたは
警察に届けますか ....
居酒屋で酔っ払ったあの娘が寄り掛かってくる。
やわらかい肢体、
貴女の温もりを感じました。
....
失くしながら覚えた言葉。足りな
いものを補いながら繋いだ寂しさ
だから、朧、月 ....
呼べる距離まできている
足跡
紐で縛って
すべて部品に分ける
部品をうめこんだ耳で
わ ....
袋があって、それは不思議に光っている
袋の中に光がある
頼りない光だけれど、そっと触れると暖 ....
?.
朝風呂が好きだった
その朝もおまえは
俺たちの小さな家の小さな風呂に
窮屈そう ....
あたししか居ない部屋が寂しくて
だから誰かと居るわけでもないのに
あなた何を考えているの?
....
少しも嬉しくないのだ、という顔をして
柔らかく笑う君が
この手の中に入ってしまえば良い ....
春、生命を孕んだ風が吹く
母は児の明日を願って
俺はいずれ来る明日を待望
雪解けの音に耳を澄ま ....
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