夏の初めの宴会は
私の手の届かないところで始まる
少し水を含んだ粘膜が柔らかく糸を引き始めて
....
矢野顕子を口ずさみながら
ヒールのコツコツの月を
連れて帰る
つらい分だけ吐き出した
....
散逸する
視覚の形態が
微妙に
歪曲して行く
十四時三十五分に
プールサイドにて
拾 ....
雨が地球を叩く音を聴いても
誰も扉を開けはしない
入ってくるなと拒むことが
本当だと思ってた
....
ホッとあったまる瞬間
湯気の向こうに君が揺れている
ふふふっと君が笑う
ポッとあったまる空間
....
行ったきり帰って来ない父を待っている間に
僕は肩を壊してボールを握れなくなった
故障した肩は ....
キュウちゃんいなくなった
ピーちゃん泣いた
おばあは笑った
....
あなたは
あなたは
今何を思うの
車が走る
眼の表面にさけめ
脳の中のさかなめ
....
ある日、呼び出されて
ダビィンチのおじさんと
二人
寂れたカフェに陣取り
何も注文しない ....
櫃、入れろよ。パンでくるみ
大きな鳶と人々亡き
おお、ミルク?電波?ヨロレイッヒ
生まれてきたときは
希望に向かって走っていたのでしょう
だけどいつからかその希望は
「生」 ....
秋になったかは知らんが
満たされない月に向かって吠えます
オレンジの灰が屋上の地面を転がってゆき ....
うっかり秋口に
スリップ姿で煙草を吸いに出た少女は
うっかり14歳のおとこのこに
エッチされて ....
雨の夢を見た
ひどい降り
傘が足りなくて
私たちは戻ろうとしたけど
硝子の扉はこちら ....
この道、小道
ゆっくりと
滑り出す
よく晴れて
いない日を
休日に選んで
毎 ....
初めて抱かれた日のこと
今でも鮮明に覚えている
あれは良く晴れた日の午後で
その日のあたし ....
金色の
呼吸が
金属から
美しく
小さくても
低音が
空を秋 ....
パパの鞄抱えて憧れてた
格好良いパパみたいになりたいな
ママのサンダル履いて夢見てた
優し ....
きっとこのまま朽ち果てていくのだろう
だからその前にあなたを抱きしめたい
もしも僕が死んだら ....
ベロアのテーラードジャケットが着たい
どうも昔っからある願望で
最近 そいつが流行ってるのが気に ....
ありがとう
ありがとう
ありがとう
ありがとう
君にとても迷惑をかけた
....
人を羨むしか術はなくても
まだ
こんなにも生きていたいなんて
人を恨むしか術はなくても
....
水平線の空の向こう
遠くの遠くの山向こう
微かに明るいのは
大火事ですか
そ ....
なんだかこころがほかほかする
ことばって不思議
ひとりごとは哀しいけれど
交わすこ ....
平気な生活ではあります
どこかで なにか
流れ落ちていますが
平穏無事ではあります ....
たべてみたり
のんでみたり
みてみたり
さわってみたり
かんがえてはだめ ....
どこにもやれないので
かかえてあるいています
おいていくわけにいかないので
いつも ....
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