[727]ピッピ[07/26 06:40]★2
気になりながら、その場は解散することになった。
帰り、あるものを拾った。顔面岩のようだったが、その顔面は直線的すぎて、人工的だと思った。
そいつが喋り出した時に、僕はこれが人工のものだと確信した。
そいつには箱顔と名付けた。正体も分からなかったが、
そのシンプルな顔立ちから特に不気味さも感じられず、ファンタジック的要素もすっかり忘れていた。
喋れるようだったが、滅多なことでは口を開かなかった。
これについて撮ろう。でもこのことについては、女の子に言いたくなかった。なぜか。
「いいネタがあった」とだけ言ってすませたかった。言う前から、なぜか後ろめたさがあった。
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