[12]深水遊脚[2013 08/22 16:29]★3
『雨月物語』岩井志麻子著を読んで
原作は上田秋成が著した怪談の古典『雨月物語』。岩井志麻子さんが女性の視点を大胆に取り入れて現代語で書いたのがこの課題図書です。岩井志麻子さんのエロさ、お下品なところはご存知の方も多いでしょう。でも岩井版雨月物語に盛り込んだ女性の視点をみると、単に下品なだけではないかもしれません。この作品には恐ろしく魅力的な女の怨霊が登場しますが、怨霊になるまえの女の心理、とくに男からはなかなか見えない、理解不能な恐ろしいものとして嫌われる様々な感情を丁寧に扱い、それらに無頓着な物語上の男が気づかなかったであろうことを鋭く突き付けます。
真間の手児女の伝説を題材にと
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