[135]佐々宝砂[01/03 09:54]☆
常に正しいことを言われたって、傷つくときは傷つくんです。時によっては、相手の言うことが正しければ正しいほど腹が立つことだってあります。
古い話ですが、フロイドが、イェンゼンの小説『グラディヴァ』を精神分析の手法で読み解いた例があります(『文学と精神分析』、うちにあるのは角川文庫版、解説は安田一郎)。フロイドは、イェンゼンの小説から作者自身のトラウマめいたものを推理し、その一部は確かに正しかったのだと文庫解説にあります。フロイドの文章が文学批評と言えるものかどうか私は疑問に思いますが、ある意味おもしろい批評だし、内容がものすごく間違っているわけではない(むしろ一部はこのうえなく正しい)し、スタ
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