[447]深水遊脚[2010 11/22 15:51]

「先ず、いきなり頭部をガリガリとかぶりつくようにして食べた。ひと口で頭の3分の1ぐらいは口の中に入ってきたので、それを噛みはじめるとサクサクとして、鼻孔から空揚げ特有の香ばしい匂いが抜けてきた。そしてさらに噛み続けて行くと、口の中にオコゼの皮のゼラチン質がトロトロと溶け出してきて、骨に付いていた肉片からは、甘くて上品なうま味がチュルチュルと湧き出してきた。それを、揚げた油のペナペナとしたコクと少しの塩味が囃すものだから、さらに美味感が増幅されるのであった。
 そして、カリカリとした骨っぽさは、そのうちにほとんど無くなって、今度は全体が分泌し続ける唾液と混ざり合って、ペトペトになったのでそれをゴ
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