[551]田代深子[2005 12/09 18:37]★3
「語り、聞く」という物語の原点には音楽的な要素がつきものですが
語る者と聞く者を融和させるのは
「物語」そのものの快楽と「音」の快楽がともに働くことによって
有効になされるのでしょう
これは なくなることのない
いくらでも素晴らしい作品の生まれうる 豊かな文学形態です
しかし「抽象」に足を踏み入れた〈現代詩〉は
(これが吉本の言うところの現代詩だと思いますが)
文字と言語の可能性/不可能性にこだわることになります
文字は視覚媒体ですが わたしたちはまず音を想起している
単語もそうです おまけに意味や既成概念が幾重にもつきまといます
〈現代詩〉は そのことを拒否するのではな
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