[311]石川和広[2004 09/26 10:22]★1
最後に、今の吉本は、というか、あの人の世界観はもう何かについて行けてない気がするけど、初期の吉本の「マチウ書試論」の関係の絶対性の提示は、一番絞りさんの、自閉からの突破という問題系と近いものを感じます。違ったらごめんなさい。
初期吉本は、張ったりも多く、花田清輝の倒し方も、花田のスターリニズム体質は許せないとしても、独自な批評家の良い部分まで、壊そうとした気がする、でも、先の大戦で、何が市井の人を戦争に動員させたのか、そして、何故、高村光太郎も含め、急に手のひらを変え反省したのか、これらの知識人の変節の時代迎合振りを問うたのも吉本でした。
そういう吉本もあるし、今の弛緩した吉本は、なんなのか大いに問題なので、そこは、なかなか、知らせてくれてありがとうという感でした。

ちなみに、エリアンの手記は好きです。

長文失敬!
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