[311]石川和広[2004 09/26 10:22]★1
から

>辺見庸がこの本で描いて見せた、いまの国家世界の有り様てのはとてもグロテスクなイメージだよね.外部に向かって毒針のようなものを伸ばし、さかんに小生物を攻撃して栄養を吸いとっている強固な殻があって、その中に、痛覚を麻痺された卵の黄身のように柔らかい液状の「健全なる」モノが、へその緒のように養分を補給されながらかろうじて息をしている。これがわたしたちなんだけど、そういうイメージなんだよ。もう、これだけでも鬱陶しいかぎりなんだけどね。

これは、わかるの、あんまり気持ちいいと思ってないしね、なんかドグマ的な教説を持ち出しても、かなり無効だよな。だから、そういう中で、特権的な位置があると思
[次のページ]
戻る